【2020年度】公務員初心者ガイド 〜適性試験とは? 出題形式の特徴・傾向・対策

公務員試験では専門試験や教養試験などのほかに、「適性試験」を課せられることもあります。適性試験とは事務処理能力の早さや正確性を問われる試験で、おもに高卒者を対象とした職種で実施されることがあります。

今回は、公務員試験で課される適性試験の出題形式や目標点、基準点などをくわしく解説します。公務員試験を受験したいと考えている方や、適性試験の対策を行いたい方は参考にしてみてください。

1.適性試験とは?

適性試験とは、自治体が志望者の仕事に対する適性を調べるために行う試験です。適性試験の内容は実施する自治体ごとに大きく異なることもあるので、受験予定の試験概要は、事前に必ず確認しておく必要があります。

公務員試験の適性試験は、事務処理能力を測る目的で行われる意味合いが強く、適性検査と呼ばれることもあります。ただし、すべての公務員試験で適性試験が実施されるわけではありません。

また、ほとんどの公務員試験では、適性試験よりも教養試験の方に比重が置かれていますが、足切りとなる基準点があるため、対策が必要になります。

1-1.適性試験の内容は地方公務員試験と国家公務員試験で異なる

公務員試験の場合は、地方公務員と国家公務員で適性試験の内容が異なります。

地方公務員(都道府県庁や市役所など)の場合は、おもに100問を10分で解く形式で適性試験が行われます。一方、国家一般職(高卒)の場合は、おもに120問を15分で解く形式で適性試験が実施されます。

事務処理能力を測るのが目的となるため、問題自体の難易度は簡単ですが、限られた時間内で膨大な数の問題を解く必要があるので注意が必要です。

1-2.適性試験の注意点

適性試験は得点の算出方法が独特です。マークシートの五肢択一形式ですが、勘でマークされることを防ぐため、正答数から誤答した分だけ点数が引かれる形で算出される仕組みになっています。例えば、20問中10問正解しても、10問誤答をすると、得点はゼロになります。問題を飛ばしても点数が引かれるので注意しましょう。

2.適性試験の出題形式

適性試験では、おもに次の6分野から出題されます。それぞれの出題分野によって、問題を解くコツや難易度も異なります。

  1. 計算
  2. 分類
  3. 照合
  4. 置換
  5. 図形把握
  6. 複合問題

2-1.計算

簡単な四則演算の問題や正しい数式を選ぶ問題、穴埋めの計算問題などが出題されます。

例えば、四則演算の問題なら「『50+2』『20×2+4』、『32-8÷2』の中で最も答えが大きいものはどれか?」、正しい数式を選ぶ問題なら「計算式『3×5+4』と答えが同じとなる式はどれか?」といった問題が出題されます。

穴埋めの計算問題については、「5×○-6=4」などの式が与えられ、空欄に入る数字を答える形式などがあります。

このように、どの問題形式も単純で簡単なレベルではあるものの、時間制限があるため集中力と正確さが求められます。

2-2.分類

問題で与えられた数字や言葉、記号を適切に分類する問題形式となります。問題で出された数字や言葉を、表の中にある正しい場所に分類します。

例えば、「ア(100~200)、イ(201~300)、ウ(301~400)」という選択肢が与えられ、「325という数字はどの選択肢に該当するか」を答える問題となります。

実際にはもう少し難しい問題が出題されるものの、特別な知識がなくても対処できる問題です。

2-3.照合

適性試験における照合問題とは、選択肢の中から与えられた情報と同種のものを選択する形で出題されます。

与えられる情報は文章やデータ、アルファベットと数字の組み合わせなどさまざまです。一見すると難しく見えますが、「間違い探し」に似た問題です。

例えば、「35A-2と同じ数字を次の中から選べ」という問題文が与えられ、「42C-1、35V-2、53H-2、35A-2、23A-5」の選択肢の中から選ぶ問題などがあります。計算や複合問題と同様に、簡単な問題を素早く正確に解くことが重要となります。

2-4.置換

与えられた情報を指示に従って「置換」する問題も出題されます。数字を漢字に置換させる問題や、漢字をカタカナに置換させる問題などが出題されます。また、表に書かれた条件にしたがってアルファベットや数字を置換する問題も出されます。

例えば、「(5→川)、(3→石)、(8→山)」などの条件が与えられ、358を漢字に返還させるような問題が出題されます。こちらも問題自体はそこまで難しくないため、いかに速く正確に問題を解いていくかが重要となります。

2-5.図形把握

図形の形を正確に読み取る問題が出題されます。まったく同じ図形を選ぶ簡単な問題も出題されますが、中には図形を回転させたり変形させたりしないと、同じ図形かどうか悩む問題も出されます。

計算や分類、照合問題が頭をほとんど使わないで解ける問題であった一方で、図形把握の問題は正答するのに想像力を使う必要があります。そのため、他の出題形式と比べると苦手とする受験生も多く、対策が必要になる分野となります。図形問題が得意な方でない限り、早い時期から図形把握の問題は対策しておいたほうが良いでしょう。

2-6.複合問題

公務員試験における適性試験では上記5つの問題が主な出題形式となります。ただし「複合問題」と呼ばれる問題が出題されることもあります。

複合問題とは、上記5つの分野が組み合わさった問題です。例えば計算と照合が組み合わさっていたり、分類と図形把握が組み合わさった問題が出題されたりします。

単体で出題される形式よりは難易度は高いものの、上記5つの対策ができていれば対処可能です。

3.適性試験の目標点と基準点

適性試験ではボーダーラインが毎年異なります。そのため、明確な目標点をお伝えるのは難しいですが、適性試験の平均点については公表されています。

例えば、2019年度の国家一般職(高卒)では、適性試験の平均点は82.642点(約68%)でした。そのため、2019年度では受験生の平均点(6~7割)が目標点になったと考えることができます。

また、公務員試験では、「基準点」にも注意する必要があります。公務員試験では、いずれかの科目で基準点を下回ってしまうと、不合格になります。例えば国家一般職(高卒)の適性試験では、3割が基準点となっています。

問題自体が簡単なので3割を下回ることはあまりないケースですが、念のため注意しておきましょう。どれほど他の科目で良い点を取っても、適性試験で3割を下回ってしまうと足切りとなってしまいます。

4.まとめ

公務員試験の適性試験は、難関資格の試験と比べると単純で簡単な問題形式となります。しかし、10分や15分という限られた時間内で100問程度の問題を解く必要があるので、1問にかけられる時間は約10秒程度となります。間違えると減点になる点にも注意が必要です。

適性試験の対策としては、素早く正確に問題を解くトレーニングが必要となります。普段から実際の試験と同じように時間を計測して集中力を持って解く訓練を繰り返すことが大切です。

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