事務系職の公務員ってどんな仕事?特徴・適性まとめ

「事務系職の公務員」と聞くと、多くの方は都道府県庁や市役所などで働いている公務員をイメージすると思います。しかし、役所の中で働いている職員は数多くいる公務員の一部で、事務系職の公務員は役所以外の職場でも広く活躍している職業であることはあまり知られていません。

そこで今回は、事務系職の公務員の仕事内容や特徴について詳しく説明します。事務系職について詳しく知りたいという方は参考にしてみてください。

1.事務系職の公務員とは?

事務系職の公務員とは、様々な書類の作成や処理、データの入力・整理、電話や来客対応などの様々な業務を担う公務員です。公務員は基本的に国家公務員と地方公務員に分かれ、国家公務員と地方公務員はそれぞれ別々に採用活動が行われています。

国家公務員と地方公務員のそれぞれで採用区分や職種が定められており、事務系職種も国家公務員と地方公務員のそれぞれで多くの職種が存在します。例えば、国家公務員の事務系では国家公務員一般職(大卒程度)の行政区分や国家公務員一般職(高卒程度)の事務区分、裁判所事務官、衆議院事務局一般職、国立大学法人等職員などの職種があり、地方公務員では一般行政事務や学校事務、警察事務などの職種が事務系職種として募集されています。

これらの職種の採用試験は主に国家公務員が人事院、地方公務員が都道府県や市町村などの各自治体により実施されているため、試験の実施要項などもそれぞれの職種で異なる点に注意が必要です。実施される試験の内容や試験科目だけでなく受験申込みが可能な年齢まで異なるので、事務系職の公務員試験を受験する場合、事前にそれぞれの試験の情報を細かく調べてから試験の対策を行う必要があります。

2.仕事内容や特徴

様々な事務系職のある公務員ですが、こちらでは一般行政事務と学校事務、警察事務という3つの職種について仕事内容や特徴を確認してみましょう。

2-1.一般行政事務

一般行政事務とは都道府県や市町村などで募集されている行政事務を担う地方公務員です。募集職種の名称をそのまま「一般行政事務」としている自治体もありますが、東京都や横浜市のように単純に「事務」という名称で募集されることもあります。主に都道府県庁や市町村役場、地方自治体の出先機関などに従事する職員で、地方公務員として従事している人の多くは、この一般行政事務として採用された職員です。

一般行政事務では様々な業務を執り行っており、地域住民に行政サービスを提供するための窓口業務や税金の徴収に関する業務、役所内での財務・経理・庶務などの仕事もあります。

最近は観光立国としての政策が推進されているため、まちづくりの推進や国際交流などの業務に取り組む場合もあり、対外的な業務などもあるのが特徴です。また、福祉サービスの充実や防災対策、環境保全、文化やスポーツの推進など様々な業務を執り行っており、採用後の配属先によって取り組む仕事内容は大きく異なります。

このように、一般行政事務では多くの業務を執り行うため他部署への人事異動が多くなるのも特徴です。ただし、採用された自治体内部での人事異動に限られるため、同じ役場内の他部署や出先機関への異動がほとんどで、全国を飛び回るというような民間企業のような異動は稀です。

国家公務員でも国家公務員一般職(大卒程度)の行政区分や同じ一般職(高卒程度)の事務区分で採用される職員が、一般行政事務と同じような業務を担います。ただし、国家公務員の一般職は試験合格後に財務省や経済産業省などの官庁単位で採用が行われるため、地方自治体の一般行政事務よりも専門性の高い業務が多くなります。

2-2.学校事務

学校事務は国立や公立の学校に勤務する職員ですが、授業などを行う教師とは異なる職員です。国の運営する国立の学校に勤務する場合は国立大学法人等職員採用試験に合格し、都道府県や市町村の運営する公立学校に勤務する場合、それぞれの自治体が実施する地方公務員試験に合格しなければなりません。

学校事務の仕事はそれぞれの学校によって大きく異なり、電話・来客対応や先生のサポート、総務・人事・経理関係、備品管理、学校行事の準備、生徒や保護者への対応などが主な業務です。中でも、総務・人事・経理関係の業務は学校事務の職員が中心となって進め、旅費などの経費精算である経理業務や給与・有給休暇などに関する人事関係業務、事務用品や備品管理といった総務関係業務など幅広い業務をこなします。

学費や給食費の管理といった保護者や生徒とも直接関わりのある仕事や学校行事などで学校関係者との調整が必要になる仕事もあるため、一定以上のコミュニケーション能力を求められる点が学校事務の特徴です。

2-3.警察事務

警察事務は警察署などの警察組織で勤務する職員ですが、犯罪捜査や交通指導・取締りを行う警察官とは明確に区分されている職員です。警察事務も国家公務員と地方公務員に分けて採用活動が行われており、国家公務員は国家公務員一般職(大卒程度)の行政区分や国家公務員一般職(高卒程度)事務区分などに合格すると警察事務になることができます。

一方、地方公務員の警察事務職員は各都道府県警の実施している警察事務職員の採用試験に合格することが必要です。警察事務では、遺失・拾得に関する事務や免許更新、道路使用許可などの窓口業務、警察職員の給与・勤務管理、情報セキュリティ管理、経費精算等の経理業務、福利厚生に関する業務などの幅広い仕事をこなします。中には、犯罪捜査の統計や鑑識課における資料の鑑定など警察組織独特の業務もあります。

警察事務は警察官とは採用区分が異なるため、採用の際に身長や体重などの身体基準や体力測定などはありません。また、警察官のように拳銃などの武器の使用や犯罪捜査の現場に直接関わることもないため、危険度の低い警察職員という点も大きな特徴の一つです。

3.事務系職の公務員に向いている人はこんな人

事務系職の公務員は多くの業務を執り行い、他部署や外部との調整も必要になります。そのため、色々な分野の仕事にチャレンジしたい方、コミュニケーション能力や他人との調整能力に自信のある方が向いています。特に一般行政事務は異動の多い職種となるため、様々な分野の仕事を経験してみたい方におすすめです。

事務系職で窓口業務などを行っていると時にはクレームを受けることもあります。しかし、公務員の仕事は住民の役に立てるという満足感や安定的な公共サービスを提供するという使命感も伴うため、やりがいのほうが大きく感じることもあります。そのため、このような満足感や使命感を求めて仕事をしたいと考えている方にも向いている仕事です。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、事務系職の公務員の仕事内容や特徴、適正などを説明しました。公務員は事務系でも多くの職種で募集が行われているため、まずはどのような事務系職があるのかを把握することが重要です。その上で、それぞれの職種の特徴を正確に把握し、自分に合った職業かどうかを判断しましょう。

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