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算数は得意で成績もとってくるのですが、国語の勉強の仕方がいまひとつよく分かりません。塾から出された課題については一通りこなしていますが、他教科に比べて成績があがりません。何をどうすればよいのでしょうか。
「国語の勉強の仕方・させ方がわからない」というのは多くの親御さんの共通の悩みであるようです。確かに、算数の反復練習や理社の暗記に比べて、普段の勉強とテストとのつながりが見えにくい教科ではあります。国語の成績を上げるために次の4つの点をチェックしていただければと思います。
1. 漢字/知識の暗記はできているか?
国語の中でも、反復や演習量がすぐに結果となるのが漢字/知識(ことわざ・四字熟語など)です。サピックスであれば週の中にAテキの復習が組み込めているかどうか、デイリーチェックで満点近くとれているかどうか、を確認してください。
もし復習をしているのに点がとれていない場合、暗記の方法が間違っていることが考えられます(間違えた漢字を数回練習しただけで終わってしまう等)。あくまでも「覚えること」、「テストで点が取れること」を目標の軸に据えて、日々の勉強をしてみてください。
2. 問題文への線引きはできているか?
サピックスの長文を制限時間内に解くのは、多くのお子さんにとって難しいところですが、「文を読むとき」の助けとなるのが線引きです。物語文や説明文など、ジャンルに合わせて適切な箇所に線が引けているかどうか、また引きすぎて、何がポイントか分からなくなっていないか、をチェックしてみましょう。
3. 設問の「解き方」を知っているか?
接続語の問題、指示語の問題、記号選択問題など、国語の各設問にはある一定の「解き方」があります。まずはお子さんが塾で習ったそれらを把握できているかどうか、そしてテストで使えているかどうかを確認しましょう(知っていてもテストでは時間がなくて適当になってしまうことも多いです)。
4. テストの受け方は適切か?
上記3つが普段できていても、テストの受け方次第では成績に反映されないことも多くあります。まず、「国語は難易度順に問題が並んでいるわけではない」ことを把握した上で、「知識系は最初に処理し、できる問題から手をつけていく」という方法が定着しているかどうかを確かめましょう。
国語の成績が伸び悩んでいる場合、以上の四つのどこかに不備がある場合が多いです。特に5年生以下のお子様ですと、2の線引き(読み)ができていない、というケースがよく見られます。
穴が見つかったら、それを補填する、という目的で宿題に取り組んでみるのが有効です(例えば宿題で長文が出題された場合、線引きを一緒に行ってみるなど)。お子さんが出来ていないところは見つかったが、実際の対策方法が分からないという場合、サピックスにお通いであれば「質問教室」を利用することをおすすめします。
お子さん自身の課題と対策を明確にすることで、成績の上がる学習へ変えていきましょう。
(※SS-1(エスエスワン)「塾の課題はこなしていますが、国語の成績があがりません。国語の勉強の方法を教えてください。」より転載)
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