医療事務資格を取得するにはどれくらい勉強時間が必要?

医療事務資格を取得して医療機関への就職を目指している方のなかには、どのように学習を進めれば効率的に資格を取得できるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、国内ではじめて医療事務の技能を認定した試験機関である技能認定振興協会(JSMA)の「医科医療事務管理士®技能認定試験」を取り上げ、その試験内容や合格に必要な勉強時間などをご紹介します。

  1. 1 医療事務管理士とは
  2. 2 医療事務管理士の試験内容
  3. 2-1 医療事務管理士試験の種類
  4. 2-2 医療事務管理士試験の受験方法
  5. 3 医療事務管理士の取得に必要な勉強時間
  6. 3-1 合格に必要な勉強時間
  7. 3-2 「実技」「学科」別に必要な勉強時間
  8. 4まとめ

1. 医療事務管理士とは

医療事務管理士とは、医療機関での患者受付、治療費計算、診療報酬明細書の作成やカルテ管理などの医療事務に必要な知識・スキルの保有を証明する民間資格です。

技能認定振興協会(JSMA)が試験を実施しており、2005年10月には商標登録が認められました。現在は全国の医療機関で多くの有資格者が活躍しています。

医療事務は一般事務と異なり、業務には治療費計算や診療報酬明細書の作成など専門的な知識が要求されるため、医療機関では業務に必要な知識とスキルがあることを証明する医療事務管理士資格を有する人材が求められています。

2. 医療事務管理士の試験内容

次に試験内容や科目を紹介します。

2-1 医療事務管理士試験の種類

試験は実技と学科の2つで構成されており、両試験ともに筆記試験となります。実技試験は診療報酬明細書の点検と作成が問われ、学科試験は医療法規等の知識が問われる択一式の問題になっています。

実技

実技試験の内容は、「診療報酬明細書を作成するために必要な知識」と定められ、レセプト(診療報酬明細書)を点検する問題が1問、レセプトを作成する問題が2問(外来1問、入院1問)で構成されています。

学科

学科試験の内容は、「医療法規」「保険請求事務」「医学一般」の3分野から択一形式で出題されます(会場試験は10問)。各分野の主な範囲は以下の通りです。

法規 医療保険制度、後期高齢者医療制度、公費負担医療制度等
医学一般 各臓器の組織、構造、生理機能、傷病の種類等
保険請求事務 診療報酬点数の算定方法、診療報酬明細書の作成、医療用語等

2-2 医療事務管理士試験の受験方法

受験方法には会場試験とIBT(インターネット試験)の2種類あり、自由に選択することができます。全体の合格率は約50%です。会場試験とIBTは試験時間が若干異なります。

会場試験

会場試験の試験日は年6回、奇数月(1月、3月、5月、7月、9月、11月)の第4土曜日に実施されており、試験時間は実技試験が3時間(午前)、学科試験が1時間(午後)の合計4時間となっています。試験会場は全国の主要な都市で開催されています。

実技試験の合格基準に達するには、点検・作成問題ごとに50%以上の得点を確保し、かつ、3問の合計で70%以上の得点を確保する必要があります。学科の合格基準は70点以上です。実技試験と学科試験の両試験で合格基準に達した場合に、医療事務管理士試験の合格認定となります。
なお、会場試験で受験する場合には免除制度があり、学科・実技のどちら一方のみが合格した場合、合格科目の受験について6カ月間の免除が得られます。

IBT(インターネット試験)

IBT(Internet Based Testing)とは、試験に関するプロセスをすべてインターネット経由で行う試験のことを言います。受験者はコンピューターの画面に表示された問題について、マウスやキーボードを使用して解答します。

IBTの試験は、「受験料の決済完了後から2週間以内」の間で、受験者の都合の良い時に実施して良いことになっています。試験時間は実技試験と学科試験を合わせて3時間で、会場試験より1時間少ないのが特徴です。

試験内容は会場試験と同様で、実技試験は「レセプト点検」「外来レセプト作成」「入院レセプト作成」の3つから構成されています。学科試験も会場試験と同様に択一形式の問題になりますが、会場試験と異なり設問数は示されていません。合格基準は、実技・学科の総得点率が70%以上となっています。

3. 医療事務管理士の取得に必要な勉強時間

資格取得にかかる勉強時間は次の通りです。

3-1 合格に必要な勉強時間と対策

資格取得に必要な期間と勉強時間の目安として、「6カ月で約350~450時間程度」が必要といわれています。もちろん個人差があり、取り組み方によっては大幅に短縮した受験対策も不可能ではありません。受験経験者の中には通信講座を受けながら上記より短い期間で合格している例も見受けられます。

また、試験ではテキストや計算機の持ち込みが可能です。暗記に頼る試験ではないため、頻出問題の内容を理解したうえで、なかなか覚えられない分野を素早く確認できる資料の作成や、普段使っているテキストへの追記など、試験当日に持ち込むテキストや資料の準備が重要になります。また、レセプト問題では実際の作成作業を、過去問などの問題演習を通じて数多くこなすことが合格への近道になります。

3-2 「実技」「学科」別に必要な勉強時間

会場試験の試験時間は実技が3時間、学科が1時間です。この比率をひとつの基準として、実技と学科に勉強時間を配分するといいでしょう。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、医科医療事務管理士の試験内容や資格取得に必要な勉強時間についてご紹介しました。必要な勉強時間を400時間と想定した場合、実技に充てる時間は300時間、学科に充てる時間は100時間程度が目安となりますが、資格予備校や通信講座を利用することで、より効率的に学習することも可能です。「勉強時間があまり取れない」という方は利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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