資格を取って夢を実現する、キャリアアップを目指してパソコンを習い始めるなど、将来に向けて、何かを新しく始めようか考えている方もいるのではないでしょうか。もしかしたら新しく始めた事をきっかけに、今後のキャリアを変える新しいチャンスが得られるかもしれません。しかし、新しく始めたことを継続するのは、簡単ではありません。そこで、今回は気持ちの変化による行動の変わり方や経済の関係性などを研究する行動経済学の事例や、行動経済学を利用して受講生のやる気を上げる学習サービスについて触れていきたいと思います。
- 行動経済学とは?
- 行動経済学の具体例
- 好評!!行動経済学を活かしたサービス
1. 行動経済学とは?
行動経済学は経済学の中の1つです。学んだことがある方もいると思いますが、行動経済学の説明に入る前にそもそも経済学とはなんでしょうか?
「経済」の語源は「経世済民(けいせいさいみん)」であり、経世済民とは「世の中を治め、人民を救う」という意味です。つまり、簡単に言うと「経済」とは「私達がうまく暮らしていけるようにする」ということです。しかし、この「うまく暮らしていけるようにする」というのが難しいのです。
なぜなら、私達はご飯を食べたい、いい車がほしい、快適な家・部屋で過ごしたい、など様々な欲望を満たしながら生活をしていますが、必ずしもすべての欲望を満たせるとは限りませんし、限られた時間の中でどのような時間の過ごし方をしたら充実感を得られるか、何かと比較して考えてしまいがちだからです。
そこで行動経済学という、これまでの経済学に「人間の心の要素」を取り入れ、人々の心の変化や実際の行動との関係を分析して、どうすればより満足度の高い選択をしやすくなるのかについて研究する学問分野が生まれました。行動経済学の効果と具体例を次の段落で詳しく見ていきたいと思います。
2. 行動経済学の具体例
前章では行動経済学の説明をしました。多くの理論があるため、すべてを説明することはできませんが、ここでは具体的にどんな理論があるか、代表的な例を3つを紹介していきます。
①フレーミング効果
フレーミングの「フレーム」は枠組みのことです。
この枠組みを使って、どこに焦点を当てるかによって、物の見え方は大きく異なります。このフレーミング効果は、数字データの見せ方など判断に利用する「フレーム」を変え、人の心理に大きく影響を与えるものです。
例えば、
A:「この宝くじを買うと1/3の人は当たります。」
B:「この宝くじを買うと2/3の人は外れます。」
言っていることは同じでも、なんとなくBを言われると買う気がなくなるような気がします。Bでは外れることに焦点が当たっているからです。
商品などを宣伝する際は、このフレーミング効果を利用することで、購買意欲を高めることができます。小売業や、営業でよく使われている手法です。
②アンカリング効果
よく家電量販店などで「今なら特別価格〇〇円です!!」というのを聞いたことありませんか?テレフォンショッピングでも、通常価格を提示した後に、「今、問い合わせしていただくと1万円引きです。」ということがよくあります。私達はなにかを買う時、無意識に評価基準を設定しています。アンカリング効果はこの評価基準をうまく利用して、その後の判断に影響を与えます。
例えば、
A:「セール価格9,800円」
B:「通常価格1万5,000円→セール価格9,800円」
どちらも同じ「9,800円」ですが、下の例のように「通常価格1万5,000円」を買う人に見せることで評価基準を設定させます。これが、アンカー(錨)となり、買う人に標準より安くなっていることを判断させて、買いたい欲望を高めさせるのです。このように、アンカリング効果は最初に提示した情報によって、後の意思決定に大きな影響を及ぼします。
③プロスペクト理論
プロスペクト理論は「人は得をする時ではリスクを避けて、損した時にはリスクを回避する傾向がある」という心理学です。少し難しいので、例で説明しましょう。
例えば、
A:50万円を貰える可能性が100%
B:100万円が貰える可能性が50%
この場合、多くの人は「A」を選択します。
得する金額はBの方が多いにも関わらず、50%のリスクを避けたい心理が働くのです。そして、確実に利益が出る(100%50万円が貰える)方を選択します。これを別名で「リスク回避」と呼びます。
また、次の例です。
C:90万円を没収される可能性が100%
D:200万円が没収される可能性が50%(もう片方の50%は一銭も没収されない)
この場合、「D」を選択する人が多くなります。
Cでは没収されるリスクが90万円でDではそのリスクが200万円ですので、Dの方がリスクは高いように見えます。これは「確実に損益を出す」という損失を回避しようとするものです。つまり、プロスペクト理論とは、「利益を得られる場面ではリスク回避」「損失がでる場面では損失回避」という心理が働く例です。
3. 好評!!行動経済学を活かしたサービスとは!?
行動経済学について、いかがでしたでしょうか?私達はほぼ毎日何かしらのタイミングで経済と関わり合っています。コンビニでパンを買うこともそうですし、レストランで食事をすることもそうです。何かを手に入れるために「お金」を使うタイミングで、経済活動が生じます。その時に、先ほど説明したような行動経済学を活用したビジネスと遭遇するしているかもしれません。
先程お伝えした行動経済学を利用して、一人ひとりのキャリアアップを実現するサービスを提供しているスクールがあります。
パソコンスクールアビバ・資格スクール大栄では、この行動経済学や心理学をもとにしたBRIDGE-Cという受講生向けのキャリア充実度診断サービスを使って、やる気を持続させながら、一人ひとりの夢や目標の実現に向けたサポートを行っております。普段行っている行動や意思決定をもとに簡単な質問に答えるだけで、一人では気づけないあなたの素の部分や考え方の傾向を明らかにすることができます。しかも、パソコンスクールアビバ・資格スクール大栄では、BRIDGE-Cにより、今の自分を客観的に知るだけではなく、診断結果をもとにプロからのキャリアアップに向けたアドバイスや、自分だけのカリキュラムを組んで貰い、自分に最適な学習方法で目指す姿に近づくことができるのです。
行動経済学を活かしたこのサービスは、既に1万2000人(2018年9月時点)が利用しています。現在の自分に向き合う機会として是非一度体験してみてはいかがでしょうか。
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【参照ページ】
DIAMOND online『5分でわかる!ノーベル賞受賞の「行動経済学」とは人を幸せにする学問だ』
一億人の投資術
カイロスマーケティング株式会社HP起業TV