オフィスでもテレワークでも仕事をする上でモチベーションをどう維持するかは、仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます。「ちゃんと仕事をしないといけない」とわかりつつ、なかなかモチベーションが上がらずに悩んでいたり、仕事が停滞してしまったりしている方は少なくありません。
そこでこの記事では、誰にでも実践可能な仕事のモチベーションを高めるためのポイントについて紹介します。仕事でやる気が起きない方、モチベーションの維持で悩んでいる方は参考にしてみてください。
1.モチベーションを高める3つのポイント
仕事のモチベーションを高めるための方法論は様々ありますが、誰でも簡単に実践できる3つを厳選してご紹介します。
- 目標を達成して得られるものを意識する
- 自分の価値観を大切にする
- 共通の目的や趣味を持つ仲間と関わることで意識を高める
1-1.目標を達成して得られるものを意識する
モチベーションに関する研究では、昔から行動に対する「報酬」が注目されてきました。報酬があるからこそ、辛い労働や、やりたくないことに対しても取り組むことが可能だというのは、たとえ時代が変わっても同じです。
例えば、早起きに対して抵抗がある人でも、「早起きをしたら3万円もらえる」となれば取り組む意欲もわいてくるでしょう。このように、報酬が明確に意識されている場合、同じ行動に対するモチベーションが変わります。「早起きは三文の得」ということわざには、短いフレーズでありながらも、しっかりとモチベーションを高める「報酬」が強調されています。
このように目標を設定して、得られるもの(=報酬等)を意識するとモチベーションを高めることができます。
逆に、目標達成で得られるものに対して無関心になると、悪循環に陥る可能性もあるので注意が必要です。「こんなことをして何の役に立つのか」と目先の苦痛から逃れたいばかりに、問題を不必要に拡大したり、自己正当化に走り過ぎたりすると、モチベーションを維持することは難しくなります。
目標を達成して得られるものは、給料や名声、上司や同僚からの労いや信頼などさまざまなものがあります。特に浮かばなければ、「この仕事が終わったら欲しかった商品を買う」などのご褒美を用意しても構いません。自分にとって価値を感じられる「報酬」をしっかりイメージすることが大切です。
また、このときの「報酬」は、ポジティブなものだけではなく、「この仕事をしたら転勤を避けられる」といったネガティブな(=何かを回避できる)ものでも構いません。いつも意識するためには、手帳や付箋に書いて見えるようにしたり、報酬の画像を見えるところに貼っておいたり、仕事のマイルストーンを設定して細かく報酬を与えるなどの方法もおすすめです。
1-2.自分の価値観を大切にする
動機付けには「外発的」動機付けと「内発的」動機付けがあります。外発的とは、外からの刺激によって生まれるという意味で、例えば「仕事をしなければ給料はもらえない」などは外発的動機付けにあたります。「給料をもらえる」という外部からの刺激によって、「仕事をする」ことに対する意欲が高まります。
一方、内発的動機付けとは、自分自身の内側からモチベーションを生み出すことです。興味のある仕事を任され、自然とやる気が出たという経験をした人も多いのではないでしょうか。
こういった内発的動機付けのために重要になってくるのが、自身の価値観です。人間には、自分の価値観と異なることを行う場合にモチベーションが大きく下がり、自分の価値観に合っていればモチベーションが上がる傾向があります。
例えば、「ランチミーティングを行う」ことに対して「食事の時間まで上司や同僚と過ごしたくない」人ならモチベーションが下がり、「効率的な時間の使い方を優先したい」人ならモチベーションが高まります。
自分の価値観に合った仕事は、誰かに強制されるからではなく、自分で「やりたいからやる」仕事になります。そのため内発的動機付けがある場合、仕事が主体的になる、仕事の質や持続性が高く成功や充実感につながりやすい、などのメリットがあります。
内発的動機付けをうまく利用するには、自分がどんな価値観を持っていて、何を大切にしているのかをしっかりと自己分析し、優先順位を設定してことが大切です。
具体的な方法としては、「自分の価値観に合った仕事を探す」「仕事・周囲との人間関係・自分だけの時間等に優先順位をつける」「価値観に合わない仕事は極力回避する」などがあります。また、個人の価値観は時間とともに変わるため、定期的に自分を振り返り、価値観を確認する時間を持つようにしましょう。
1-3.共通の目的や趣味を持つ仲間と関わることで意識を高める
仕事のモチベーションには社外の人との交流も影響しています。趣味や勉強など、さまざまな活動を通して人に会い、話をする中で、仕事におけるモチベーションが高まることも多くあるからです。特に、共通の趣味や目的(資格取得など)を持った仲間との交流は、仕事への意識を高める効果が期待されています。
仲間との関わりの中で、「あいつが頑張っているから自分も頑張ろう」「負けたくない」「他の会社ではこういうこともあるのか」といった前向きな気持ちや気づきを得ると、普段の仕事の見え方や感じ方が変わってきます。また、自分の仕事や私生活、キャラクターについて第三者視点からコメントしてもらえることもあるので、様々な改善につながります。
このほか、仲間との競争意識や責任感から気持ちもしっかりしてきたり、社会人としての視野が広がったりするなどのメリットもあります。
他者との関係から得られるこうした連帯感は、普段抱えているストレスを発散させ、仕事に向かうエネルギーを高めてくれます。人間は社会的動物であり、心理学者マズローの欲求五段階説でも人間には所属や愛の欲求があることが示されています。
このような欲求を満たしてくれるような環境やグループに所属することは、モチベーションの安定に非常に効果的です。モチベーションが上下しやすい人は、仕事や会社のことばかりに目を向けずに、仲間に触れる機会を探したり作ったりしてみるとよいでしょう。
仲間がいない、仲間との関わりが少ないと感じる人は、資格学習のためのスクールや、趣味のサークル、異業種交流会などに参加してみるとよいでしょう。特別にポジティブな内容を話したりはしないとしても、本音が言えたり、理解してもらえたりするだけで心はずっと楽になります。
また、仲間との本音のやりとりの中で、周囲からの信頼を感じたり、それに応えるために奮起して頑張ろうとする自分に気づいたりすることもあるので、積極的に交流してみることが大切です。
2.まとめ
いかがでしたでしょうか。仕事でモチベーションが上がらないことは誰にでも起こりえます。パフォーマンスが安定している人は、モチベーションの上下がないわけではなく、モチベーションを適切にコントロールする方法を知っているのです。
モチベーションの源泉は個人の価値観や経験によって十人十色です。仕事に対するやる気が低下してしまっていると感じている方は、この記事を参考にご自身に合ったモチベーションの高め方を探してみてください。
なお、リンクアカデミーが運営する運営するパソコンスクールAVIVA(アビバ)や資格スクール大栄では、仕事のモチベーションではありませんが、受講生がどういったときに挫折しやすいのかといった特徴を把握し、学習を継続できるようにするための「モチベーション診断」を実施しており、キャリアナビゲーターによる面談などのサポート体制が整っています。
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