マイキャリアスタイルでは、変化する社会のなかで自力で学びキャリアを培う「アイカンパニー」のキャリア視点にもとづいて、学習方法などの情報をお子様を持つ方に向けて発信しています。
ノートに覚えるべきことを繰り返し書いているのですが、かけた時間の割にあまり定着しているように思えません。効率の良い社会の学習方法はあるのでしょうか?
社会の学習方法についてはお悩みの方が意外に多いようです。
今回のご相談には、社会に関する悩みの主要な原因である「インプットの問題」と「アウトプットの問題」の両方が含まれています。「ノートに覚えるべきことを繰り返し書く」というのはインプットですね。そして「定着した」かどうかは、保護者の方からの質問に即座に答えられる、あるいはテストできちんと正答できる、ということで判断できます。これはアウトプットです。
このそれぞれについて学習上気をつけたいポイントがあります。いずれも大切なポイントですので、2回に分けて詳しく回答させていただきます。
まずインプットについてですが、この作業にはある程度、時間と根気が必要です。「すでに覚えているものを何回も書く必要はない」(=覚えているものに印を付けていく=出来ている!ところに注目する勉強)という視点に立って、ある程度時間を短縮することはできますが、時間をかけて「書く」という作業は入試本番で自信を持って社会で得点するためには絶対に必要な作業です。
この点に関して言えば、これはお子さんが社会が得意か不得意か、あるいは好きか嫌いかは一切関係ありません。教える側の教え方が上手か下手かもあまり関係ありません。どんなお子さんも通るべき道です。
昨今(に限らないのかもしれませんが)テキストを「見て」覚えようとする生徒さんが増えてきています。たとえある程度は頭に入ってきたとしても、そういったお子さんはテストの際に「自信を持って」答えることは出来ません。
そう考えると、「ノートに覚えるべきことを繰り返し書いている」時点で、お子さんは今、必要な勉強ができていると評価してあげることが出来ます。
次にアウトプットですが、インプットと同様にアウトプットも、実際に手を動かし頭を使う練習が必要です。ただ困ったことに、4科目のバランスを考えると、このアウトプットに割く時間はなかなか取れないというのが現実でしょう。
インプットが直接、アウトプットにつながる器用なお子さんも中にはいらっしゃいますが、基本的にはそう上手くはいきません。理由は単純で、覚える情報量が非常に多く、かつ難しいからです。やはりアウトプットの時間を確保し、練習を重ねていく必要はあるのです。
時間は取れない、しかし練習する必要はある。社会の一番の悩みがここに深まってくるわけです。
その解決方法は・・・ちゃんとあります。
「書いて覚える」+「知識の整理術を身につける」という2つのポイントを押さえればいいのです。普段からしっかりと「書いて」覚えているお子さんは、講習前後やお正月、GWなどに時間をとって、効率のよい「アウトプットの練習」(=知識の整理)をするだけで、成績を上げていくことができます。
いかがでしょうか?社会の学習についてヒントを得ていただけたでしょうか。次回は、効率の良い社会の知識の「整理」方法をご紹介させていただきます。ぜひ参考になさってください。
(※SS-1(エスエスワン)「社会の家庭学習がうまくいっていません(前編)」より転載)
【関連ページ】社会の家庭学習がうまくいっていません(後編)
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