これから公務員試験の勉強を始めようと考えている方の中には、独学で勉強を進めようか、予備校に通学しようか迷われている方もいるかもしれません。
最近は書店に公務員試験対策の本が豊富に取り揃えてあり、独学で勉強し、合格することも十分に可能です。一方で、資格試験予備校には公務員試験専門のコースが用意されており、過去の豊富な試験データを基にして効率よく学習を進めることができます。
独学と予備校にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、両者の特徴を理解したうえで、自分に合った勉強法を選択することが重要となります。そこで、今回は独学での勉強と予備校を比較したうえで、公務員試験に合格するためのおすすめ勉強法をご紹介したいと思います。
独学で公務員試験にチャレンジする
「独学で公務員試験に合格するのは難しいのでは?」と思われる方がいるかもしれません。実際に、独学での勉強には向き・不向きがありますので、独学での合格を目指す場合にはそのメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで取り組む必要があります。
独学する3つのメリット
公務員試験を独学でチャレンジする主なメリットとしては下記の点が挙げられます。
- 費用が安くすむ
- 科目ごとに自分に合ったテキストを選ぶことができる
- 自分のペースで勉強ができる
1. 費用が安くすむ
予備校に通うよりも独学でテキストを買った方が費用を安く済ませることができます。独学で公務員試験を受験する場合の費用は一般的な予備校の公務員試験合格コースにかかる費用の1/3~1/5程度と言われています。
2. 科目ごとに自分に合ったテキストを選ぶことができる
予備校に通学する場合は予備校が用意したテキストで勉強することになりますが、予備校のテキストは科目ごとで執筆者が異なるため、「読みやすさ」「理解しやすさ」も大きく違い、「この教材は自分には合わない」と思うこともあります。
一方で、独学の場合は科目ごとに自分が使いやすいテキストを選択することができます。書店には様々な種類のテキストが置いてあるため、自分に合ったテキストを見つけることができます。テキストに学習法を合わせるのではなく、自分に合わせてテキストを選ぶことができるのは独学の大きなメリットだと言えます。
3. 自分のペースで勉強できる
予備校では試験ごとに最適なカリキュラムが用意されているので、基本的にはそれに合わせて勉強する必要があります。しかし、時間が定期的にとれない社会人や自分のペースで勉強を進めたい人にとってはデメリットになります。自分のペースで勉強ができるため、得意分野は時間をかけず苦手分野にあてるなど、自分に合わせた勉強が可能です。
独学する3つのデメリット
独学には次のようなデメリットがあります。
- 試験に関する情報が不足する
- モチベーションが続かない
- 面接対策ができないなど
1. 試験に関する情報が不足する
「予備校に通うメリット」でも後述しますが、独学では周囲に受験仲間がいない場合、必要最低限な情報、最新の受験情報などを入手することが難しくなります。
2. モチベーションが続かない
独学は自分のペースで自由に勉強できるぶん、手を抜くのも簡単です。モチベーションを維持し続けることが難しいのは独学のデメリットだと言えます。独学で成功するためには「自分を律することができること」「計画性があること」が不可欠となり、人を選ぶ勉強法といえます。
3. 面接対策ができない
公務員試験には筆記試験と面接試験があります。独学の場合、筆記に対応することはできても面接対策は本を読んでどのようなことを聞かれるかを知ることができるだけで、実際の面接の練習ができないのがデメリットとなります。
予備校に通って公務員試験にチャレンジする
資格試験の予備校は、公務員試験に関する詳細な受験情報や試験データ、合格に必要なノウハウなどを豊富に保有しています。予備校への通学は独学と比較して割高とはなりますが、開発された独自の合格メソッドを利用して、効率的に勉強することができます。予備校を利用するメリット・デメリットを確認してみましょう。
予備校に通う3つのメリット
予備校を利用する主なメリットとしては、下記の点が挙げられます。
- 合格に向けた最適なカリキュラムを利用できる
- 最新の情報を手に入れることができる
- 相談相手がいる
1. 合格に向けた最適なカリキュラム
予備校の最大のメリットは、これまでの受験者データから分析された合格に最適なカリキュラムが用意されているという点です。予備校が用意したカリキュラムに従って勉強することで、効率的に勉強することができます。
2. 最新の情報を手に入れることができる
2. 最新の情報を手に入れることができる
公務員試験では年度ごとに変わる試験傾向や公務員業界の状況などを把握する必要があります。独学では気づくことができない情報もいち早く知ることができます。
3. 相談相手がいる
経験豊富な講師陣や同じ立場の受験生と知り合えることで、勉強に行き詰ったときの相談や情報交換をスムーズに行うことができます。
予備校に通う2つのデメリット
一方で、予備校に通学するデメリットとしては下記の点が挙げられます。
費用がかかる
予備校で公務員試験コースを受講する場合、一般的に30~40万円が必要になります。一時的とはいえ、独学と比較すると金銭的に大きな負担となります。
テキストや講師の当たり外れがある
予備校のテキストはよく練られており、講師陣も確かなノウハウを持った方が多い反面、どうしても相性があります。自分に合わない講師にあたったときや合わない教材を使用しなければならないとき、それを変更できないのはデメリットとなります。
おすすめの勉強法は?
おすすめの勉強法を一つに絞ることは難しいですが、大切なのは自分の性格に合った勉強法を選ぶということです。
これまで、独学と予備校それぞれのメリット・デメリットを紹介してきましたが、基本的な考え方として「自分で計画して勉強ができる人」「楽観的な人」などは、費用を抑えたい場合は独学がおすすめだと言えます。
一方で、「あれこれ考えるよりも勉強に集中したい人」「心配性な人」「お金に余裕がある人」「効率的に勉強したい人」は予備校を利用した方がよいでしょう。
また、独学する場合でも予備校が行う模試は受けたほうがいいでしょう。模試は定期的に行われているため、自分が受験者の中でどのレベルにいるのかを確認することができ、それによって勉強のやり方を見直すことができるからです。
まとめ
いかがでしょうか。今回は公務員試験を受験するにあたって独学と予備校のどちらがいいのか、それぞれのメリットとデメリットを紹介しました。繰り返しとなりますが、大事なのは自分の性格に合わせて勉強方法を選ぶことです。また、「絶対に公務員試験に合格する!」という強い決意もそれ以上に大事となります。ぜひ自分に合った勉強スタイルを選び、将来の夢に向かって前進しましょう。
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