公務員試験は試験範囲が広く、出題形式もさまざまであるため、効率よく突破するためにはポイントを押さえた勉強が重要です。今回は、公務員試験対策として効率的に勉強できるポイントを「択一試験」「論文試験」「面接試験」に分けてご紹介します。公務員試験合格を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
- 筆記試験対策のポイント
- 択一式試験のポイントその1~科目の優先順位をつけよう~
- 択一式試験のポイントその2~過去問を繰り返し解こう~
- 択一式試験のポイントその3~数的処理は毎日練習しよう~
- 論文式試験のポイント~傾向をつかみ文字に起こそう~
- 面接対策のポイント~模擬面接を受けよう~
- まとめ
筆記試験対策のポイント
筆記試験が論文試験や面接試験と異なる点は、正解・不正解がはっきりと決まっているところです。特に、マークシート方式では解く過程がどうであれ、正解を導き出せるかどうかが問われるシビアな試験といえます。また、一次試験は受験者が多いだけでなく、試験範囲も非常に広いため、やみくもに挑んでも良い結果を残すのは難しいでしょう。
筆記試験を効率よく勉強するためには以下の4つのポイントを押さえる必要があります。まずは、一次試験の択一式に関するポイントから見ていきましょう。
択一式試験のポイントその1~科目の優先順位をつけよう~
試験範囲が非常に広い1次試験対策で最も重要なのは、自分の中で勉強する科目の優先順位をつけることです。
1次試験には教養試験と専門試験の2つの分野があり、それぞれの分野の中でもさらに細かく試験科目が分かれています。なお教養試験のうち、一般知能分野は暗記科目ではありません。これらのポイントは後述します。
教養試験のうち一般知識分野には「人文科学」「自然科学」「社会科学」の3分野があり、理系・文系問わず高校で一般的に学習するレベルの幅広い知識が問われます。また、専門試験は「法律系」「経済系」「行政系」の3分野に分かれ、それぞれ専門的な知識が必要となります。
このように広範にわたる科目のすべてについて完璧に対策することは困難といえますが、公務員試験ではすべての問題に正解する必要はありません。他の受験生よりも多く正答する必要はありますが、満点を取る必要はないわけです。
暗記科目対策では「いかに効率よく知識量を増やすことができるか」が重要です。そのためには「得意分野」と「苦手分野」を理解して、苦手分野への対策に多くの時間を充てる必要があります。
また、得意分野と苦手分野がわかっていれば、試験までのスケジュールを立てやすくなります。得意分野は早いうちに勉強を済ませ、苦手分野の対策を試験直前まで行えば、試験でも良い結果を残すことができるでしょう。
このように公務員試験の択一試験対策では、科目の優先順位をつけることが非常に重要となります。
択一式試験のポイントその2~過去問を繰り返し解こう~
科目ごとに自分が重点的に勉強すべきポイントを見つけるには、「過去問を解く」ことが最も効率的です。
過去問を解くことで、自分が点数を取りやすい科目とよく間違える科目が浮き彫りになります。また、出題数からどの科目が重視されているかもわかるので、重点的に勉強すべき分野を把握することができます。さらに、科目内でも得意・不得意な分野や頻出度が高い分野もわかるため勉強の効率化につながります。
試験では過去問と全く同じ問題が出るわけではありませんが、傾向が大きく変わることは少ないため、過去問を繰り返し解くことで最も効率よく公務員試験対策ができます。
過去問を解く際に注意したいのは、結果を重視するのではなく、解く過程や間違いの選択肢がなぜ違うのかを説明できるように取り組むことです。もちろん本番の試験では正解を導ければそれで良いですが、試験勉強として過去問を解く際は、今後の勉強方針を立てるためにも、より深く問題に触れることが大切です。
択一式試験のポイントその3~数的処理は毎日練習しよう~
教養試験の一般知能分野に関して説明します。一般知能分野は他の分野と異なり、覚えた知識がそのまま答えになるのではなく、覚えた知識(解法)を使って問題を解く必要があります。
特に数的処理では、解法を覚えたうえで、それを使って問題を解くことになります。数的処理は本番で多くの受験生が時間が足りなくなるほど、出題数が多い分野です。
そのため、数的処理は毎日数問でも定期的に問題を解くことをおすすめします。解法を覚えるだけではなく、いかに解法を使って“早く”“正確に”問題を解くかが求められるため、解法の使い方を体に覚えさせる必要があります。毎日1~2問でもいいので、日常的に問題演習に取り組む習慣をつけると解法が定着しやすくなるでしょう。
論文式試験のポイント~傾向をつかみ文字に起こそう~
1次試験を通過した後は、面接と論文式試験からなる2次試験が待ち構えています。まずは、論文式試験対策のポイントから紹介していきます。
論文式試験は、60~90分間でテーマに沿って800~1500文字の記述を行うのが一般的です。択一式試験とは違い、答えを導き出せればいいわけではありません。論述ではテーマに沿った結論を書くために、文章構成力が必要となります。
また、制限時間内に決められた文字数の文章を書く必要があるため、じっくりと考えてから書き始めては時間内に解答できないおそれがあります。
そのため、論文式試験対策では、事前に色々なテーマについて実際に文章を書いてみることが重要です。基本的な「序論・本論・結論」を意識して書くことで、自分の書く速さがわかり、論述の時間配分ができるようになります。
また、過去の出題傾向を把握すれば、どのような内容の記述をすればいいかを事前に想定できるため、本番で焦らずに取り組むことができます。まずは過去問の傾向からテーマを考え、その内容について自分の考えを文章でまとめる練習を行いましょう。
面接対策のポイント~模擬面接を受けよう~
面接対策はこれまでの筆記試験の対策と少し異なります。筆記試験では提出物だけが採点の対象になりますが、面接試験では受け答えの内容だけではなく、面接中の仕草や立ち振る舞いなど面接官に与える印象も立派な採点対象となります。
そのため、面接対策では本番に近い面接形式の練習を行いそのフィードバックを受けること重要です。
オススメは、資格試験予備校などで行われる模擬面接を受けることです。模擬面接では、実際に試験官役の講師を相手に面接を行い、面接終了後に良かった点・改善点をフィードバックしてもらえます。
学生の方はもちろん、社会人経験があり就職活動の際に面接の経験がある方も、模擬面接を受けることで面接の場で大切な知識や振る舞いを学ぶことができます。模擬面接講座は積極的に受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。公務員試験対策のポイントを、1次試験対策・2次試験の論文式・面接式のそれぞれに分けて5つご紹介しました。
公務員試験は、試験範囲が広く試験形式も複数あります。すべてを完璧にこなすのは難しいですが、優先順位をつけて効率的に勉強に取り組むことで、合格への道がグッと短くなります。
公務員になるという夢を掴むために、ご紹介した5つのポイントを意識して勉強に取り組んでみてください。
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