SNSやブログでの情報発信が一般的な時代になっています。SNSはもちろん、ブログやWebサイトもデザインにこだわらなければ、専用サービスの利用ですぐに始められます。ただ、HTMLを覚えておくと、自分のブログやWebサイトを個性的にアレンジできます。Webサイトにおいて、HTMLにはどのような役割があるのでしょうか。HTMLについて興味はあるものの全く知識がないという初心者に向けて、HTMLとは何か、HTMLで何ができるかなどの基礎情報を説明します。
HTMLがどういうプログラミング言語か知っている人はどれくらい?
HTMLについての知識を持っている人はどのくらいいるのでしょうか。100名を対象にアンケートを取りました。
【質問】
HTMLがどういうプログラミング言語か知っていますか?
【回答結果】
知っている:56
知らない:44
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39
調査期間:2018年07月09日~2018年07月16日
HTMLについて知っている人のほうがわずかに多い!
アンケートの結果、HTMLについて「知っている」と答えた人の割合がわずかに多いことがわかりました。なぜ、HTMLの知識を持っているのかその理由を聞いてみましょう。
- ブログを始めるときに、少し勉強したからです。(30代/女性/パート・アルバイト)
- 大学のときに基礎を勉強したので、基本的な知識だけはあります。(30代/女性/無職)
趣味で覚えた人のほか、学校で習得した人が多いようでした。それでは「知らない」と答えた人の意見も聞いてみましょう。
- Webページを作成するにあたっての基本的な用語であることはわかりますが、詳しい機能まではわかりません。(20代/男性/学生)
趣味や仕事でHTMLを使う機会がなく、覚える必要性がなかったという解答が多く見受けられました。
たしかに、ブログやWebサイトを運営する機会がなければ、HTMLを覚える必要もないでしょう。ただ、会社や自営業などでは、ブログやWebサイトを運営するのが一般的になっています。いつ、どのようなタイミングでWebサイト運営の担当になるかわかりません。いざというときのために、HTMLを勉強しておくと便利です。
HTMLってどういうプログラミング言語?
HTMLはWeb上で表示する文書を記述するための言語で、Hyper Text Markup Languageの略です。ここではわかりやすく「プログラミング言語」と説明していますが、正しくは「マークアップ言語」です。ハイパーテキストとは、ハイパーリンクを埋め込めるテキストのこと。ハイパーリンクとは、クリックしたりタップしたりすると別のページに飛べる、いわゆるリンクのことです。HTMLをそのまま訳すと「ハイパーリンクの埋め込みができるテキストを、マークアップする言語」となります。
HTMLは数多くのタグで構成されています。プログラミング初心者にはとっつきにくい記述方法ですが、コンピューターに文書の内容を理解してもらうには、HTMLは必須です。人間同士で成立する会話でも、コンピューターには理解ができません。普段から見ているブログやWebサイトは、コンピューターにわかる言語で記述して初めてWeb上で表示されます。
HTMLはパソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスの進化に合わせて、年々バージョンアップしています。2018年8月現在の最新バージョンはHTML5です。HTML4やXHTMLで書かれたサイトもまだまだありますが、最新バージョンで記述しないと検索結果の上位になれないため、まずはHTML5の勉強が必要です。
HTMLを勉強するメリットは?
HTMLを勉強するメリットのひとつは、Webサイトを自分で作成できるようになる点です。Webデザイナーやコーダー(HTMLの記述を専門とする職業)は、クライアントの要望通にWebサイトを作るため、HTMLを駆使してさまざまな表現を行います。自営業や個人が趣味で作る場合は、自分の好きなデザインにするケースが多いでしょう。どちらにしても、基礎から応用までHTMLをしっかり勉強していれば、イメージ通りのWebサイトを作れるようになります。
もうひとつのメリットは、ブログやWebサイトのテンプレートを自由にアレンジしたり修正したりできる点です。多くの人が利用している無料のブログサービスでは、テンプレートも無料で用意しています。テンプレートはそのまま使用できますが、HTMLの知識があれば画像を差し替えたりほかの機能を追加したりするなどのアレンジが可能です。運営しているブログやWebサイトは、ほかのサイトとの差別化を図るために個性を出したいものです。HTMLを勉強することで、無料のテンプレートでもオリジナリティにあふれるデザインにできるでしょう。
HTMLの勉強は初心者でもできる?
一般的にプログラミング言語は習得が難しいといわれていますが、HTMLは記述ルールがシンプルで初心者でも習得しやすい言語です。タグの数は多いものの、すべて英単語なので直感的に覚えられるでしょう。ブログやWebサイトを作りたい人はもちろん、プログラマーを目指している人にもHTMLは向いています。JavaScriptやPHPなどのプログラミング言語と相性が良く、タグ内に埋め込むことでWebサイトの利便性やデザイン性がさらに向上します。JavaやRubyなど難易度の高いプログラミング言語を扱うプログラマーでも、Webサービス制作の際はHTMLの基礎知識が必要です。いわば、Webに関わる仕事ならHTMLは避けては通れない言語とも言えるでしょう。
開発環境を整えやすいのもHTMLの利点です。極端な話、パソコンとメモ帳、Webサイトを表示するブラウザがあれば、すぐにでも勉強を開始できます。本格的に覚えるならプログラミングに特化したエディタは必要ですが、オープンソースで高機能なタイプがたくさん出ているのでお金もかかりません。プログラミングに特化したエディタは、タイプミスやタグの閉じ忘れなどがすぐにわかるのでおすすめです。
HTMLを覚えてホームページ作成に役立てよう
スマートフォンやタブレットの使用が当たり前になり、多くの人がインターネットを利用するようになりました。これまでは閲覧専門だった人も、いつ、何がきっかけで、ブログやWebサイトを運営するようになるかわかりません。会社で突然Webサイトの運営を任されたとしても、HTMLの役割は何か、タグはどのように記述するのかなど最低限の知識を持っていれば、少しずつ仕事に生かしていけます。ぜひ、HTMLを覚えてホームページの作成に役立てていきましょう。
パソコンスクールアビバでは、全く初心者から始めてWebデザイナーを目指す方も多くいらっしゃいます。通学しながら就業も目指せるサポートもありますので、興味のある方はぜひお気軽にアビバまでご相談ください。