ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金にまつわる様々な知識を持った専門的な職業です。FPを名乗るために資格の取得は不要ですが、実際に就職や独立をするためにはFP技能士の取得が望ましいと言えます。
国家資格であるFP技能士の資格は独学で取得することも可能です。この記事では、FP技能検定を独学で合格するためのコツやデメリットを解説していきましょう。
FP技能検定試験の合格率・難易度とは
FP技能検定とは、ファイナンシャルプランナー(FP)技能士を名乗ることができる国家資格です。FP技能士資格には1級・2級・3級の3つの級位が存在し、それぞれ学科試験と実技試験に分かれています。
FP技能検定の試験では、収入・支出、資産・負債、保障(内容)など様々なデータ収集や現状分析を行ったうえで、貯蓄・投資・保険・年金・税金・不動産・相続などの長期的な資金計画の実行や支援をするための知識が問われます。
各級の合格率や難易度
ここからは、各級の合格率を踏まえた試験の難易度を見ていきましょう。
FP3級の合格率
2019年9月 | 学科試験:78.09% 実技試験:79.48% |
2020年1月 | 学科試験:85.34% 実技試験:79.45% |
2020年9月 | 学科試験:89.64% 実技試験:88.04% |
FP2級の合格率
2019年9月 | 学科試験:43.42% 実技試験:62.63% |
2020年1月 | 学科試験:41.86% 実技試験:62.61% |
2020年9月 | 学科試験:49.19% 実技試験:57.37% |
FP1級の合格率
2019年1月 | 実技試験:100.0% |
2020年9月 | 実技試験:93.0% |
2020年9月 | 実技試験:97.7% |
FP技能検定の3級は比較的難易度も易しく、独学での合格は不可能ではありません。しかし、2級となると難易度が高くなるため注意が必要です。特に仕事や就職に活かすためには、2級取得が望ましいため計画的な学習管理が重要となります。
1級に関しては、実技試験の数値しか記載されていませんが、学科試験の受験も必要です。学科試験を受験するためには実務経験が必須となります。合格率は10%前後になるとされているため非常に難易度が高い試験です。2級・1級試験では独学での受験が難しく、計画的な学習や継続的な学習が必要となるでしょう。
FP技能検定を独学で通過するコツ
FP技能検定を独学で合格するためには、3つのコツを意識する必要があります。
1. 過去の出題傾向を分析
2. 計画的な学習
3. 法改正への対応
各項目を詳しく確認していきましょう。
過去の出題傾向を分析
FP技能検定を独学で合格するためには、過去問や問題集を参考にこれまでの出題傾向を把握する必要があります。その年によって出題傾向が異なることもありますが、比較的頻出する問題は存在します。回答率の高い問題を落としてしまわないように、過去の出題傾向を分析しておきましょう。
計画的な学習
FP技能検定に限らず、独学で資格試験のチャレンジする場合は計画的な学習を行う必要があります。1日に学習に充てることができる時間や、試験日から逆算した日数で学習計画を立案しましょう。学習計画には余裕を持つことが重要です。FP技能検定2・3級は原則年に3回の試験日数が設けられているため、時には試験を次回に見送ることも必要となるでしょう。
あなたに合った学習スピードで計画を立てることがおすすめです。
法改正への対応
FP技能検定は税法の改正によって出題範囲が異なります。問題集を使用していても、回答が異なるケースもあるため法改正への対応も必要です。
特に法改正がなされた分野は、その直後の試験で出題されやすい傾向にあります。しっかりと抑えておくことが合格への一歩となるでしょう。
独学のデメリットとは?
ここからは、独学でFP技能検定合格を目指すことのデメリットを解説していきます。独学での資格取得にはデメリットも多いので、無駄な時間となってしまわないように事前の確認が重要です。
自分に合った教材選択に時間を要する
FP技能検定に独学で挑む場合は、知識のインプットやアウトプットに必要な教材選択を自身で行わなければなりません。FP技能検定の教材は、幅疲労出版社から販売されており選択肢が豊富です。
一般的に人気が高い教材はどれか、自分に合った内容の教材はどれかなど、様々な要点を考慮して選択をしなければならないため、それだけで時間をかけてしまう点がデメリットです。
法改正や出題傾向を自己で分析する必要がある
資格スクールなどで学習する場合は、スクールで出題傾向や法改正への対応策を知ることができます。しかし、独学の場合は全て自身で分析しなければなりません。
法改正があると、問題集もあてにならないケースがあるので、出題傾向の分析は難易度が高いといえるでしょう。
モチベーション維持が難しい
独学の場合、最も重要なのが学習へのモチベーション管理です。自身で学習管理をしているとどうしてもモチベーション維持が難しくなってしまいます。結局学習が進まず、いつまでたっても受験ができない・合格ができない方も大勢います。
自己学習が苦手な方は、資格スクールでの学習が向いているでしょう。
まとめ
FP技能検定は独学で合格を目指すことも不可能ではありません。しかし、独学での資格取得にはデメリットも非常に多い現状にあります。
独学のデメリットを理解したうえで、チャレンジするかどうかを検討しておくと良いでしょう。また、独学が難しいと感じる場合は資格スクールの受講がおすすめです。あなたに合った方法でFP技能検定の合格を目指しましょう。
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