国や地方自治体の運営機関に従事する公務員は、今大きな人気を集めています。その理由の1つには、安定した収入が挙げられます。
とはいえ、公務員は実際にどの程度の年収なのか気になる方も多いでしょう。この記事では、公務員の平均年収について詳しく解説します。気になる方はぜひチェックしてみてください。
公務員の平均年収は?
公務員は、国が運営する機関に従事する国家公務員と、地方自治体が運営する機関に従事する地方公務員に分けられます。
公務員の平均年収は国家公務員か地方公務員かによっても異なります。まずは、それぞれの平均年収をみていきましょう。
国家公務員
人事院が公表している「令和2年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、国家公務員の平均月給は416,203円です。
さらに、人事院によると令和2年夏(6月期)のボーナス(期末・勤勉手当)平均支給額は680,110円、令和元年冬(12月期)のボーナス(期末・勤勉手当)平均支給額は687,700円であると分かっています。
このデータから単純計算すると、国家公務員の平均年収は約630万円程度です。
地方公務員
総務省が公表している「平成31年地方公務員給与実態調査」によると、地方公務員一般行政職の平均月給は317,769円です。
また、地方公務員のボーナスに関するデータはありませんが、基本的に国家公務員の平均支給額に沿って決定されることが多いと言われています。
そこから計算すると、地方公務員の平均年収は約510万円程度です。
人気の公務員の年収
公務員といってもさまざまな職種が存在し、職種によって平均年収の値は異なります。ここからは、人気の公務員職別に平均年収を見ていきましょう。
警察官
警察官は、学歴や勤務年数・階級や所属によって平均年収が大きく異なります。ここでは、地方公務員に該当する警察官の平均年収を解説します。
総務省が公表している「平成30年地方公務員給与実態調査結果」によると、全地方公共団体のうち警察職の平均月給は360,160円です。
ボーナスは前述した令和元年の冬・令和2年の夏支給額(合計1,367,810円)で計算すると、平均年収は約560万円だと分かりました。警察官には階級が存在するため、あくまでも単純計算をした平均年収です。
消防士
消防士は各地方自治体によって採用される地方公務員です。総務省が公表している「平成30年地方公務員給与実態調査結果」によると、全地方公共団体のうち消防職の平均月給は333,811円です。
ボーナスは令和元年の冬・令和2年の夏支給額(合計1,367,810円)から計算すると、平均年収は約530万円だと分かりました。消防職では特殊勤務手当なども加算され、学歴や採用区分によっても異なるため、あくまでも目安の平均年収です。
市町村役場職員
市町村役場職員は各地方自治体によって採用される地方公務員です。市町村役場職員といっても行政事務や技術職などの区分がありますが、ここでは事務を行う一般行政職の平均年収を見ていきましょう。
総務省が公表している「平成30年地方公務員給与実態調査結果」によると、全地方公共団体のうち一般行政職の平均月給は346,470円です。ボーナスは令和元年の冬・令和2年の夏支給額(合計1,367,810円)から計算すると、平均年収は約550万円だと分かりました。
今、公務員試験があらためて注目される理由とは?
今、公務員試験が改めて注目を集めているのはご存知でしょうか?他職種を経験したのち、公務員試験の受験をするケースも少なくありません。ここからは、公務員資格が改めて注目される3つの理由を解説します。
安定した雇用
公務員の雇用は非常に安定しています。一般企業では業績や経済動向によって人員数を変動させるため、人員削減による解雇などを受けるケースがあります。しかし、リストラや解雇をされるリスクはほとんどありません。懲戒処分を受けるような行為をした場合は例外ですが、真摯に勤務していれば実質的な終身雇用という形です。
コロナショックのような経済が大きく変化する出来事が生じても、雇用を心配することがないのは大きなメリットです。
社会的な信頼
公務員は、その身分を国や地方自治体に保障されています。社会的な信頼は厚く、さまざまな場面でメリットを感じることがあるでしょう。
例えば、住宅ローンや賃貸契約・クレジットカードなどの審査は通りやすい傾向にあります。社会的な信頼が厚い点も大きなメリットです。
給料が安定
公務員の給料は、ほとんど年功序列制に従って変化します。年齢や役職に応じて少しずつお給料が上がっていくため、今後の将来設計を立てやすいメリットがあります。
目に見えて大きくお給料が上がるというよりは、コツコツを働き続けることで安定した収入を得ることが可能です。前述したように解雇のリスクもほとんどないので、経済的な安定がはかれると言えるでしょう。
公務員はこんな人におすすめ
公務員はこんな人におすすめです。
・責任感がある
・コミュニケーション能力に長けている
・ワークライフバランスを維持したい
公務員は国民の生活を維持向上させるために、国や地方の機関に従事します。責任感を持ち、任された仕事をしっかりとこなせる人は公務員に向いていると言えるでしょう。
また、地方公務員などは地域住民との窓口として関わりを持つケースがあります。窓口として行政について分かりやすく丁寧に伝える能力が必要です。さらに、部署内での協力も非常に重要であるため、コミュニケーション能力が長けている人は公務員に向いています。
公務員は福利厚生も手厚く、休暇制度も充実しているため、ワークライフバランスを維持したい人におすすめです。男女問わずに働きやすい環境で、子育てをしながらでも問題なく勤務ができます。
まとめ
この記事では公務員の平均年収について解説しました。
公務員の平均年収は職種や役職・学歴などによって異なりますが、安定した収入を得ることができる点は大きなメリットです。将来的な安定を求める方は、公務員資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
リンクアカデミーが運営する資格スクール大栄では、公務員試験の勉強が初めての方でも二次試験の対策まで万全にできるよう、独自のカリキュラムが組まれています。独学での対策に不安がある方や、公務員試験の勉強が初めての方は、ぜひ一度資料請求や自宅で受けられる無料体験レッスンをお申し込みください。
【通学・オンラインどちらのレッスンタイプも選べます!】
【詳細ページ】大栄の公務員受験対策コースの詳細を見る