最近の公務員試験は人物・人柄重視の傾向が強くなっています。そのため、二次試験の面接対策は、筆記試験と同様にしっかりと行う必要があるものの、具体的に何をすればいいのかわからない受験生もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、公務員試験の面接対策について詳しくご紹介します。受講生から高い評価を受けている資格スクール大栄の対策方法も併せてご紹介するので、面接試験に不安を持たれている方は参考にしてください。
1 公務員の面接試験の実態
公務員試験の人物重視の傾向が強くなる中、面接試験は選考過程の中でも重要なポイントのひとつです。まずは、二次試験で実施される面接試験の重要性や面接の種類、内容などを確認してみましょう。
1-1 面接試験の重要性
近年の公務員試験は人物重視の選考方法となっており、二次試験で実施される面接試験の重要性が高くなっています。以下の表は国家公務員と地方公務員採用試験のうち、配点が公表されている一部の行政職(事務職)試験の配点割合をまとめたものです。
・面接試験の配点割合
職種 | 一次試験 | 二次試験 (面接配点) |
三次試験 | 合計 | 面接試験の配点割合 | |
国家公務員 | 一般職行政 (大卒程度) |
7/9 | 2/9 | - | - | 22.20% |
神奈川県 | Ⅰ種試験行政 (大卒程度) |
200 | 350 (300) |
- | 550 | 54.60% |
横浜市(注) | 事務 (大卒程度) |
15 | 45 (30) |
600 | 660 | 95.50% |
(注)
横浜市では二次試験の合格者に対して面接のみの三次試験が実施され、上記の配点は最終的な合格者を決める三次試験における配点です。それ以外は、一次試験は一次試験の結果のみ、二次試験も二次試験の結果のみで合否の判定が行われます。
国家公務員の一般職行政区分は、一次試験で基礎能力試験や専門試験、一般論文試験が実施されるため二次試験は面接のみです。しかし、その面接試験は、最終的な合否判定の20%超を占める割合のため、重要な判断基準の一つとなっています。
また、地方公務員である神奈川県のⅠ種試験行政区分では、試験全体の半分以上にあたる54.6%が面接試験による配点となっているなど、採用試験の中でも特に高配点なのが特徴です。なお、面接試験は2回実施され、配分は1回目50点、2回目250点となります。
さらに、横浜市の採用試験も面接試験の配点割合が高くなっています。二次試験までは一次(教養試験)と二次(面談と論文)で実施したそれぞれの試験結果によって合否が決まり、最終の三次試験では一次試験を15点、二次試験を45点(面接30点・論文15点)に換算し、三次試験600点と合わせた660点満点での判定です。
そのため、最終の合否判定における2回の面接の配点割合は95%超となっており、横浜市の採用試験でも面接試験は重要な判断基準です。
このように、最近の公務員試験は面接試験の配点割合が高いため、公務員試験の対策を行う上で面接試験対策の重要性が増しています。
1-2 面接試験の種類
面接試験は受験する職種や自治体などによって面接形式が異なります。そのため、どのような種類の面接が実施されているのかを事前に把握しておくことも重要です。
面接試験の種類は、以下のように「個別面接」「集団面接」「集団討論」の3つに分かれます。
・面接の種類
面接の種類 | 受験者の人数 | 試験官の人数 | 特徴 |
個別面接 | 1名 | 3~4名 | 1名の受験者ごとに個別で実施される最もオーソドックスな面接試験です。 面接時間は1人あたり15~30分ほどで実施されます。 |
集団面接 | 3~8名程度 | 3~4名 | 3~8名程度の受験者を一斉に面接する試験です。 複数人同時に面接を行うため、試験官の指名や挙手によって質問に回答する形態が多くなっています。 |
集団討論 | 5~10名程度 | 3~5名程度 | 受験者5~10名ほどでグループを形成し、与えられた課題に取り組む試験です。 グループでの話し合いや結論を導き出す過程など、受験者のコミュニケーション能力やリーダーシップ、社会性などをみる面接形式となっています。 |
個別面接は最も多く実施されている面接試験で、特に合否判定前の最終面接は多くの試験で個別面接形式が採用されています。
一方、地方自治体では集団面接や集団討論などの面接形式が採用されているところもあり、受験する自治体や職種がどのような種類の面接試験を課しているかを事前に確認してから対策することも重要です。
1-3 面接試験の内容
面接試験は、基本的に受験申込み時に提出するエントリーシートや一次試験の最後に提出する面接シートをもとに進められます。例えば、志望動機では、「なぜ民間企業ではなく公務員なのか」という趣旨の質問がよく行われます。
また、採用後の取り組み・目標についても質問されることが多いため、公務員を目指す明確な理由や採用された職種でどのような仕事をしたいかについて、明確に答えられるよう準備しておく必要があります。
また、エントリーシートをもとに、「過去に一番苦労したこと」「そのときどのように対処したか」など、過去の苦労と対処方法について問う質問も基本です。
他にも面接試験では様々な内容の質問をされますが、あらかじめ想定される質問に対する回答を準備するだけでは対応できない場面も出てきます。
そのため、面接試験を突破するためには、回答内容を準備して臨むだけでなく、質問に対してスムーズに簡潔で分かりやすく伝える能力を磨く必要もあります。
2 資格スクール大栄の二次試験対策
資格スクールの大栄では、人物重視の選考に対応できるよう二次試験対策にこだわったカリキュラムが組まれています。2020年度の受講生を対象としたアンケートでは、満足と回答した割合が97%と受講生から高く評価されているのが特徴です。
大栄のカリキュラムは、願書提出から一次試験までの間に、エントリーシートの作成および面接対策を開始するようになっており、自己分析や志望動機のまとめ、論作文などの二次試験対策にいち早く取り組むことができます。
特に、独自診断とカウンセリングで徹底的に自己分析を行った上で対策にのぞめるため、面接での自身のアピールポイントなどを理解しながら面接を含めた二次対策を行うことも可能です。
そのほかにも、全国ネットワークを活かした自治体の情報分析や、入室から退室まで実戦形式で経験できるリアルな面接対策なども実施されており、充実したカリキュラムのもとで面接試験をはじめとした二次対策を行うことができます。
面接試験では質問に対する回答だけでなく、身だしなみや話を聞く態度などでも面接官の心証が大きく変わります。そのため、実戦形式の面接対策はとても重要になり、このような細かいポイントまでチェックしながら対策できることが大きな強みです。
3 まとめ
最近の公務員試験は面接重視の傾向にあります。その面接は、申込時に提出したエントリーシートや1次試験最後に提出する面接シートをもとに実施されることが多いです。そのため、合格を目指すためには早目の面接対策が必要不可欠です。まずは、受験する職種の面接方法などを確認し、いつから対策が必要になるか、どのような対策が必要になるかを検討しましょう。
実践的な面接練習は知人や友人同士でもできますが、プロの目線による質疑応答や入室・退室方法のレクチャーは最終合格を近づけるのに役立ちます。必要に応じて資格スクールの活用するなどして、効率的な対策を立てることが大切です。
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