簿記がビジネスマンにも人気の3つの理由とは?

簿記はビジネスマンにも人気のある資格の一つです。自らのキャリアアップのために仕事をしながら資格取得の勉強をすることも珍しくなく、中でも多くのビジネスマンが簿記資格にチャレンジしています。
では、なぜ簿記はビジネスマンに人気が高いのでしょうか。今回は簿記資格について、簿記とはどのような資格なのか、簿記が人気な資格である理由について確認していきます。簿記の資格取得を検討しているビジネスマンの方はぜひ参考にしてみてください。

1.簿記とは?

簿記とは、簡単に言えば企業などの経済活動を数字で記録する手段を言います。例えば、100円で仕入れた商品を200円で売った場合は100円の利益が出ます。このように取引が1つだけなら暗算でも計算できますが、会計期間の1年間に行われる全ての取引から発生する利益を暗算するのは困難です。

そのため、簿記という記録手段を用いて仕入と売上をそれぞれ1年間記録し、最終的に集計した結果を試算表や決算書などで表示します。なお企業活動では売上や仕入以外にも消耗品費や交際費などの費用や、雑収入などの収益も発生するので、それらも全て含めて数字として記録し、集計する方法が簿記となります。

1-1.簿記資格の種類

簿記の資格には商工会議所が主催している「日商簿記」と全国商業高等学校協会の「全商簿記」、全国経理教育協会の「全経簿記」という3つの資格があります。なおこの記事では、最も知名度が高く受験者も多い日商簿記について説明します。

1-2.簿記試験の難易度

日商簿記の資格は難易度が高い順に、1級、2級、3級となっており、難易度の低い3級から順番に資格取得するのが一般的です。また、基礎知識として簿記初級や原価計算初級といった検定試験も行われているので、自分のレベルに合った試験を受験することができます。

試験は簿記1級が年に2回、2級と3級は年に3回実施されているため、年1回しか実施されない試験と比べると資格取得のチャンスが多く、チャレンジしやすい資格試験と言えます。なお、簿記初級試験と原価計算初級試験はインターネット試験となっているため、インターネット試験会場が実施しているタイミングでいつでも受験することができます。一般的に、履歴書の保有資格欄に記載が勧められるのは3級以上となるため、経理などの専門部署で働く人は簿記1級か2級を、それ以外の人は2級か3級を目指すことが多くなります。

2.簿記が人気資格である3つの理由

簿記は専門的な知識というイメージもありますが、経理などの専門部署で働いている方でなくても、簿記の知識は次の理由からビジネスマンにとってメリットがあると言えます。

  1. お金の流れがわかる
  2. 企業分析など転職活動でも役立つ
  3. 成長する企業がわかる

2-1.お金の流れがわかる

簿記は企業などの経済活動を記録する手段ですが、記録された結果である試算表や決算書を正しく読み解かなければ、便利な情報として活用できません。そこで今求められているのが、ビジネスマンが備える教養の1つとしての基本的な「簿記知識」です。

ビジネスではそれぞれの仕事上の立場に合った数字の見方が必要になります。例えば、経営者の場合は会社の経営状況を把握しなければなりませんが、細かい数字まで全てを把握することは難しいでしょう。まずは、基本的な「営業利益」や「経常利益」などの利益を把握し、業種や企業によって異なる費用や収益のポイントを押さえることが重要になります。
または製造部門の担当者の場合、コスト削減などに活かせるよう細かい原価計算の中身を見ていくことが必要です。

このように、簿記は様々な職種や立場の人が異なる見方をできる便利なツールで、簿記の知識を身につけることは、ビジネスマンにとって大きなメリットです。

なお、簿記の知識があるとお金の流れがわかるようになると言われますが、「お金」は現金や預金などの実際のお金だけを指す言葉ではありません。実際に現金などが動かない減価償却費などの費用も含めて、企業の経済活動を表す単位として活用される「お金」を意味しているのです。そのため、簿記を理解することは会社の経済活動を理解することにつながり、キャリアアップを考えているビジネスマンに人気の資格となっています。

2-2.企業分析など転職活動でも役立つ

簿記の知識があると損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書などの内容が理解できるようになります。これらの決算書類は企業の業績などを明確に示しているため、簿記は転職の際の企業分析にも役立つツールの一つです。
例えば、上場企業に転職して自分の力を試してみたいと考える場合、過去5年ほどの決算書類を集めて比較をしてみます。売上高が年々増えていることは必要最低限ですが、設備投資や販売管理費のコストなども併せて比較することで、その企業がどのような収益構造で業績を拡大しているか判断することも可能です。無理のない収益構造で年々成長している企業だと判断できれば、今後も成長が見込める企業だと評価できます。

また、同業他社へ転職する場合は業績比較がしやすいので、退職前に「退職する会社」と「転職する会社」の状況を比較してみてください。給与などの勤務条件は良くなっても会社の成長が見込めない企業では転職しても長続きしない可能性があります。勤務条件と併せて企業分析も行うことで本当のキャリアアップにつながる転職をすることが可能です。
ただし、一部の中小企業などは決算などの業績を公表していないところもあるので、全ての企業の分析ができるわけではない点に注意が必要です。

また、損益計算書や貸借対照表には表れない会社の経営方針なども重要な情報となるので、転職の際はこれらの情報も併せて総合的に最終判断を行う必要があります。このように、簿記の知識を活かした企業分析によって、キャリアアップにつながる転職先を探すことができる点も、簿記の資格がビジネスマンに人気のある理由です。

2-3.成長する企業がわかる

前述の通り、簿記の知識があると成長する企業を決算書などから読み取ることが可能です。これは転職活動の際にも役立ちますが、企業で働くビジネスマンにとっても重要な情報になります。

例えば、営業部門のビジネスマンは得意先が成長する企業であれば、積極的に取引拡大に向けて動くことで回収不能などのリスクを抑えて業績アップを図ることが可能です。また、取引がない企業でもそのような企業にアプローチを行うことで将来の業績拡大につながる可能性もあります。仕事以外の分野でも、株式投資などの資産運用で簿記の知識を活かして今後成長が見込まれる企業に投資することも可能です。

もちろん決算書だけで企業の先行きが全て把握できるわけではありませんが、記録された数字から企業の状況を読み取れる力は様々な場面で有用な情報となります。このように、企業の先行きが決算書などから読み取れるツールとなることも、簿記資格がビジネスマンに人気のある理由です。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。最近、簿記資格は転職に便利な単なる証明書ではなく、経済の流れを読み解くためのツールとして捉えられている側面もあり、多くのビジネスマンがキャリアアップのために習得しようと考えています。簿記検定試験は誰でも気軽に受験できる試験なので、キャリアアップを考えている方は資格取得をぜひ検討してみてください。

なお、リンクアカデミーが運営する資格スクール大栄では、簿記の勉強は初めてという方を対象にした3級講座(BK3)から、会計のエキスパートを目指す簿記1級講座まで提供しています。段階を踏んで着実に知識を身につけていける効率的なカリキュラム構成で合格を目指します。

また、リンクアカデミーでは合格までの学習過程も、ご自身のキャリアを見直す大事な時間だと考えており、独自の自己診断サービス(BRIDGE-C)を用いて、学習者のやる気が変わりやすいポイントや、目指す姿に近づくために求められるスキルをデータ化したものをカウンセリングを通じて深堀りし、キャリアの棚卸しをしっかり行います。そのため、資格取得だけでなく取得後のキャリアに向けた準備を着実に進めることができます。

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