【初心者必見!2020年度版】日商簿記3級の試験内容・日程を徹底解説

日商簿記は毎年60万人が受験する人気の検定試験です。中でも3級は簿記や会計に関する基本的な知識として社会人に求められており、キャリアアップにも役立つほか、就職・転職活動時にも有利になる資格です。

そこで今回は、日商簿記3級の受験を検討している方のために、試験科目やその内容・日程、3級を取得するメリットについて詳しくご紹介します。

1.日商簿記とは

簿記とは、企業における毎日のお金の動きを記帳することをいいます。もちろん、ただ記帳するのではなく、決められたルールに沿って実施することが求められます。記帳することで取引上生じたお金の動きが詳細に見えてくるので、その会社の経営状況や財務状況が分かってきます。

簿記は、お金や経理に関わる知識であるため、経営陣や経営戦略や経理部門で働く人には必須のスキルになります。また、お金の適切な流れを考えることで経営の健全さを維持することにも役立つため、経済の発展にも寄与する知識でもあります。

簿記の理解度をはかる代表的な試験が日本商工会議所主催の「日商簿記検定試験」です。1954年から2019年6月まで計2,600万人を超える方が受験しています。社会人になってから簿記関連の資格を取得しようとする方の多くが検討する、定番の資格試験となっています。

2.日商簿記3級の試験科目とは?

日商簿記の試験科目は主に「商業簿記」と「工業簿記」の2つがあります。

2-1.商業簿記

商業簿記は、事業活動の中で企業の外部との取引を記録・計算するための知識・技能になります。例えば、販売や購買などの取引記録からその会社のステークホルダー(利害関係者)に対して、正確な財務諸表の作成を行うために必要な知識であり、帳簿方法です。日商簿記3級の試験科目は商業簿記からの出題となります。

2-2.工業簿記

工業簿記は、その企業の部門や商品やサービス別の資源(ヒト・モノ・カネ)の活用状況を記録・計算するために必要で、適切で正確な経営管理を行う上で求められる知識です。なお、工業簿記は2級試験から出題される科目なので、3級試験では出題されません。

2-3.2020年度試験の日程

今年度の試験日程と受験料は以下の通りです。

155回試験 2020年6月14日(日) 中止
156回試験 2020年11月15日(日)
157回試験 2021年2月28日(日)
受験料 2,850円(税込)

※2020年5月10日時点の情報です。試験実施については、必ず最新の公式情報を確認してください。

3.2020年の試験で気をつけること

日商簿記は、現在の変化し続けるビジネスシーンに対応し続けるため、実際の企業活動や会計実務に必要な実践的な出題範囲に学習内容が改定されています。2016年、2017年は2級の出題範囲が改定され、2019年に3級の範囲が変更となりました。具体的には、小規模な株式会社で行う一連の会計処理が追加され、個人商店で行う一連の会計処理が削除されました。

3-1.株式会社の会計処理

株式会社の一連の会計処理とは、「複数の人から資金を募ったうえで株式会社設立を行い、事業活動によって収益を確保して、納税を行った後の最終的な利益を株主に分配すること」を指します。

株式会社における株式や資本に関わる事項と税金に関わる事項としては、以下の論点が追加されています。

株式や資本に関わる事項 株式発行、余剰金配当、準備金積立、純損益の繰越利益剰余金勘定の振替等
税金に関わる事項 法人税、住民税、事業税、消費税等

3-2.現代のビジネスシーンにおける新しい論点

また、現代で活用が増えているITツールに関する事項として「電子記録債権や債務」「クレジット売掛金等」等が追加されています。

一方で、削除する項目の大枠は以下2つになります。

個人商店特有の会計処理 個人商店の資本金の処理等(純損益の資本金勘定への振替等)、個人商店の税金(所得税等)
出題範囲が2級へ移行した項目 有価証券関連(購入や売却について等)、直接法による固定資産の減価償却、手形の裏書譲渡や割引

(日本商工会議所「平成31年(2019年)度以降の簿記検定試験出題区分表の改定等について」より)

4.日商簿記を取得するメリット

簿記知識は、経理や会計事務や金融業、コンサルティング業務に携わる方にとっては必須のスキルです。また、事業活動を行う上でのお金の流れについての専門知識なので、会社経営者や個人事業主にもある程度理解しておくことが求められます。

このほか、最近は一般のビジネスパーソンにとっても、お金の流れを追っていくと会社の仕組みや事業の在り方がより深く分かるので、活躍の機会や会話の幅が広がります。日商簿記の取得をする以下のメリットについて詳しく確認してみましょう。

  1. 就職活動で有利になる
  2. 就職後昇進に有利になるケースも
  3. 独立を考えるなら必須のスキル

4-1.就職活動で有利になる

簿記の知識があれば、財務諸表を読むことができるので会社選びにも役立ちます。財務諸表では、就職または転職したい会社の経営状況や、賞与や給与、借り入れ等の増減が分かります。知名度の高さで入社しても数年で倒産してしまうケースも珍しくないので、会社の財務状況のチェックはとても大切です。

また、日商簿記の資格を持っていれば、採用試験の選考過程でも有利になる可能性があります。最近は、一般教養として簿記の知識や理解を求める会社が増えているので、他の就活生との差別化も期待できるでしょう。

面接時には効果的なアピール材料にもなります。就職したい会社の財務状況を分析することで、「入社意欲の高さ」や「財務分析ができるだけの財務・会計知識」を売り込むことができるのもメリットです。

4-2.就職後の昇進等で有利になるケースも?

簿記は、経理や会計の業務に従事する人にとって必須な専門知識となるので、3級やそれ以上の資格を取得すれば、昇給や資格手当の対象になることがあります。

また、営業や企画などの特に経理知識を必要としない部門においても役に立つことがあります。例えば原価計算の知識は、コストや売り上げを正確に把握するのに役立つため、営業・企画といった現場の立場から、生産性の向上につながる提案ができるのは大きな強みにもなります。

4-3.独立を考えるなら必須のスキル

独立して経営者を目指す場合も簿記知識は重要です。特に中小・零細企業では、お金の流れを正確に把握することは死活問題とも言えます。「いつお金が入ってきて」「いつお金がいくら出ていくのか」などは適宜チェックする必要があり、支払いに必要なお金が足りなくなれば、取引先や従業員の信頼を失うことになります。

また、貸借対照表や損益計算書等の財務諸表を正しく作成できないと資金調達をするのも難しくなります。銀行などの金融機関で融資を申し込む際は、基本的には会社の財務書類が必要です。財務諸表のチェックでは、会社の稼ぐ力や借入状況といった中身だけでなく、正しく作成されているかも審査対象となります。

独立後の資金調達をスムーズに済ませるという意味においても、財務諸表を作成するスキルとして簿記知識はとても重要です。

5.まとめ

簿記知識を身につけるには、最も知名度が高く、様々なビジネスシーンでの活躍が期待できる日商簿記が適しています。簿記3級は、基本的な会計・経理の知識を身に付けられるだけでなく、2級・1級・税理士といった上位資格にチャレンジできる足がかりにもなります。

簿記3級試験は年3回実施されています。受験をする方は試験内容や日程をしっかり確認した上で、学習計画を立てて合格を目指しましょう。

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