仕事でエクセルを活用する機会は多いですが、VBAの使用頻度が少ない職場もあります。しかし、VBAの必要性がないと思われる現場でも、VBAの使い方を理解していれば業務時間を半分に短縮できたり、高度なデータ分析が可能になったりします。スキルアップやキャリアアップを目指すなら、習得しておいて損はないプログラミング言語。忙しいビジネスパーソンがVBAを学ぶならパソコンスクールがおすすめです。効率的に学べるVBA講座の選び方について説明していきましょう。
VBAを理解する前に!エクセルマクロについて知ろう
VBAを学ぶなら、エクセルのマクロ機能について知っておくと、あとの学習が楽になります。マクロとは、エクセルの標準装備機能のひとつ。エクセル上で行う複数の作業工程を記録して、自動でプログラムを実行できるようにする機能のことです。
表やデータ作成の際、同じ作業を繰り返すときに有効で、たとえば5回の操作が必要な作業もマクロを1回実行するだけで、5回分の作業工程が完了します。エクセルでの作業がたった1回だけならマクロ機能を使う必要はありませんが、毎月同じようなデータを作成したり膨大なエクセルファイルを操作したりする場合、一つひとつ作業をしていては手間も時間もかかり非効率です。
マクロを使えば数分かかる工程も数秒で終わりますし、記録方法も簡単なので、ぜひマスターしておきましょう。マクロの使い方は、リボンの「表示」から「マクロ」を選び、「マクロの記録」をクリックすると記録が始まります。このあと記録したい作業を行い、終わったら「記録終了」を押してください。記録したマクロは「実行」をクリックすればプログラムが作動します。実は、このマクロを動かしているのがVBA。「マクロの記録」を行ったあとにVBAを自分で書き換えれば、より高度で便利な機能を追加することも可能です。
プログラミング言語の1つ!VBAとは
VBA(Visual Basic for Applications)とは、マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。Windows上で動くプログラミング言語VB(Visual Basic)がもとになっており、エクセル上のVBAを「Excel VBA」と呼んでいます。マイクロソフトオフィスには文書作成ソフトのワードや、プレゼンテーションソフトのパワーポイントなどがありますが、これらにもマクロ機能が標準装備されています。
「Word VBA」「PowerPoint VBA」などと呼ばれ、「Excel VBA」と同じように、それぞれのアプリケーション上でのプログラミングが可能です。「Excel VBA」でのプログラミングは、VBE(Visual Basic Editor)で行います。最初にエクセルファイルを開いた時点ではVBEは表示されていないため、まずはリボン上に開発タブを表示させましょう。「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」と進み、「開発」にチェックを入れればOK。リボン上に出てきた開発タブの中からVisual Basicを選択してプログラミングを開始します。
効率よく学びたいなら!エクセルVBA講座を受けよう
VBAはパソコンスクールのVBA講座でスピーディーに学習できます。仕事でエクセルを使っていて業務の時短と効率化を図りたい人、今よりもVBAを使いこなして高度な表計算やデータ分析を行いたい人などには特におすすめです。
VBAの習得は独学でも可能です。たとえば、「マクロの記録」はVBAの標準モジュールとして記録されており、VBEで記述内容を見ることができます。一度複数の作業工程を記録したあとにプログラミング内容を確認することで、VBAを習得することができます。
ただ、早く実践的なプログラミングスキルを身につけたいのであれば、やはりスクールでVBA講座を受けたほうが効率的です。講座内容はスクールによって違いはありますが、マクロとVBAの関係性、VBEの使い方、VBAのオブジェクトやプロパティなどの理解と基本の記述方法、演算子と条件分子、VBA関数などの学習が一般的です。
講座を選ぶ際は、プログラミング言語の基礎知識がなくても受講できるのかどうか、VBA講座の前に受けておいたほうが良い授業はないかなど、自分のスキルと照らし合わせて選ぶようにしましょう。
効率よく学習を進める!エクセルのVBA講座
エクセルに標準装備されている機能の中でも、VBAを使いこなすことができれば業務効率は格段に上がります。まずはマクロの機能から学習し、少しずつ業務に取り入れていくと良いでしょう。少しでも早くVBAを学ぶなら、パソコンスクールのVBA講座がおすすめです。学習中にわからないところが出てきても、プロの講師がひとつずつていねいに教えてくれます。ぜひ実践的なテクニックを身につけて、仕事に役立てましょう。