MOSとは、マイクロソフトオフィススペシャリストの略称で、マイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明する資格です。マイクロソフトオフィス製品はさまざまな企業での利用シーンがあり、社会人としての必須スキルだと言われるケースも増えました。
今回は、MOS資格の取得メリットや試験の難易度・科目について詳しく解説していきましょう。
MOSとは?
冒頭で解説したように、MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストという資格の略称です。マイクロソフトオフィス製品はさまざまな企業で導入されているため、MOSを取得しておくことで活用シーンを拡大することが可能です。
MOS取得によって期待できる効果は、大別すると以下の3つです。
- PCスキルの習得
- 業務効率化
- PCスキルの証明
業務の一環としてマイクロソフトオフィス製品の利用スキルが必須だとしている企業も少なくありません。実際にMOSは、さまざまな企業で社員教育としても取り入れられています。
MOSを取得する6つのメリット
MOSを取得するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、前述した3つの効果を含め、メリットを一つずつ解説していきましょう。
- 客観的にPCスキルをアピールできる
- PCスキルの習得ができる
- 業務効率化を図れる
- 就職や転職時にアピールポイントとなる
- 結果の反映が早く、すぐに活用できる
- 国際的な資格なので海外でも生かせる
1.客観的にPCスキルをアピールできる
1つ目のメリットは、客観的にPCスキルをアピールできることです。
最近では募集要項の必須スキルとして「基本的なPCスキル」と記載している企業も数多く見受けられます。基本的なPCスキルとは、エクセルやワードなどマイクロソフト製品の利用スキルも含まれることが多いですが、これらは目に見えるスキルではありません。「エクセルとワードが使えます。」といっても、どの程度使えるのか、何ができるのかをアピールすることは難しいでしょう。
しかし、MOSを取得することで明確な試験範囲に基づいたスキルのアピールができます。例えば、MOSのワード試験(一般レベル)の出題範囲は、簡単な文章管理や書式設定・表管理などと設定されています。MOSのワード(一般レベル)を取得していれば試験範囲に該当するスキルは習得できていると証明できるため、客観的なPCスキルを証明することが可能です。
2.PCスキルの習得ができる
2つ目のメリットは、PCスキルの習得ができることです。
MOSは、実際にマイクロソフトオフィス製品を操作する実技試験を採用しています。そのため、試験対策をするには実際にソフトに触れる必要があり、「今までマイクロソフトオフィス製品にはあまり触れてこなかった……。」という方でも、実際に操作をしながら試験対策を行うことができるため、PCスキルの習得につながるのです。
MOSの試験勉強を通して、資格取得とスキル取得の2つの効果を得ることができます。
3.業務効率化を図れる
3つ目のメリットは、業務効率化を図れることです。マイクロソフトオフィス製品には、業務効率化を図るためのさまざまな機能が搭載されています。
例えば、エクセルの関数を使えば膨大なデータの入力・抽出・計算を瞬時に行うことができます。ワードでは長い文章の目次を簡単に表示したり、質の高いビジネス文書を短時間で作成したりすることが可能です。
「エクセルやワードは使ったことがあるけど、機能はよくわからない……。」という方も、MOSを取得することで最大限の活用方法を知ることができます。MOS調査データ報告書(PDF)(出典:株式会社オデッセイコミュニケーションズ)によると、MOS取得によって仕事の成果が上がったと回答した人は88%も存在するという結果も出ています。
4.就職や転職時にアピールポイントとなる
4つ目は、就職や転職時にアピールポイントとなることです。
前述した通り、就職にあたりマイクロソフトオフィス製品の利用スキルが必須だとしている企業も少なくありません。実際にMOSは、さまざまな企業で社員教育としても取り入れられています。MOSを取得しておけば、PCスキルのアピールに繋がり、就職や転職時のアピールポイントとして活用することが可能です。
5.結果の反映が早く、すぐに活用できる
MOSでは、全国一斉試験と随時試験の2つの方法を採用していますが、どちらの試験でも受験当日に試験結果レポートにて合否をチェックすることができます。合格した人は、当日からWEB上で「デジタル認定証」を閲覧・印刷することが可能です。(合格認定証は約6週間以内に発送)
デジタル認定証は合格した当日から使用することができるため、就職試験が直後に控えているケースでも活用できるというメリットがあります。
6.国際的な資格なので海外でも生かせる
6つ目は、国際的な資格なので海外でも生かせることです。
MOSは、マイクロソフト社が本社を置いているアメリカ合衆国ではもちろんのこと、さまざまな国に普及している国際資格です。デジタル認定証・合格認定証があれば、海外でもマイクロソフト製品の利用スキルを証明できます。
将来的に海外での勤務を考えている方などは、積極的に取得することがおすすめです。
MOS試験の科目一覧と試験レベル
MOS試験の科目と試験レベルを一覧表にまとめました。MOSの取得を検討している方は、ぜひチェックしてください。
試験科目/レベル | 概要 | ||
一般レベル | 上級レベル (エキスパート) |
||
Word(ワード) 文書作成ソフト |
文字サイズ・フォントの変更・表の作成や編集・文書の印刷など、Wordの基本的な機能を理解している人向け | 長文機能(スタイル機能・目次・索引作成)、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordの高度な機能を理解している人向け | ・試験方法:コンピュータを使った実技試験(CBT) |
・試験時間:50分間 | |||
Excel(エクセル) 表計算ソフト |
数式・基本的関数の作成やセルの書式設定・グラフ作成など、Excelの基本的な機能を理解している人向け | データ分析(ピボットテーブルなど)・条件付き書式・入力規則設定、マクロの作成・編集など、Excelの高度な機能を理解している人向け | ・試験方法:コンピュータを使った実技試験(CBT) |
・試験時間:50分間 | |||
PowerPoint(パワーポイント) プレゼンテーションソフト |
スライド作成・テキストや画像の挿入・印刷・プレゼンテーションの実施など、PowerPointの全体的な機能を理解している人向け | – | ・試験方法:コンピュータを使った実技試験(CBT) |
・試験時間:50分間 | |||
Access(アクセス) データベース管理ソフト |
– | データベース管理・テーブルやクエリの作成・レイアウトビューの活用など、Accessの全体的な機能を理解している人向け | ・試験方法:コンピュータを使った実技試験(CBT) |
・試験時間:50分間 | |||
Outlook(アウトルック) 電子メール・情報管理ソフト |
メールの作成や編集・連絡先や予定表管理・タスクの依頼や管理などOutlookの全体的な機能を理解している人向け | – | ・試験方法:コンピュータを使った実技試験(CBT) |
・試験時間:50分間 |
※バージョン365&2019に関して記載しています。
まとめ
MOS取得のメリットや試験科目・試験レベルについて解説しました。MOS資格は、幅広く活用する機会がある、取得しておくとメリットのある資格のひとつです。興味のある方はぜひ取得を目指してみてください。
なお、リンクアカデミーが運営するパソコンスクールAVIVA(アビバ)では、MOSの各試験に対応できるMOS対策講座を用意しており、模擬問題の演習を通じてスキルを身につけることができます。
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