デザインの世界で広く活用されているのが、アドビイラストレーターです。多機能でほかのアドビ製品との連動もスムーズなことから、クリエイティブ業界では事実上の標準アプリケーションとされています。クリエイターにとって、イラストレーターを使いこなすのは必須のスキルです。そのスキルを証明する資格や、資格を取得するメリットについて紹介していきます。
イラストレーターの資格であるアドビ認定アソシエイトとは?
グラフィックデザイン系のアプリケーションを数多くそろえるアドビには、アドビ認定アソシエイトという資格があります。Illustrator(R)クリエイター能力認定試験は、アドビ認定アソシエイトの資格のひとつです。1995年から認定試験がはじまりました。デザインや印刷業界では、日常業務のなかでイラストレーターを使用します。制作業務に携わる人は、イラストレーターを必ず扱うといってもいいでしょう。
業務でイラストレーターを使用する人の中には、大学、専門学校、スクール等で使い方を学んでいる人も多くいます。また、独学で学習する人も多いのが特徴です。Illustrator(R)クリエイター能力認定試験は、イラストレーターを学ぶなかでどの程度のスキルが習得できたのかを測るのに最適です。スクールでIllustrator(R)クリエイター能力認定試験を受験し、これまでの成果を試しているケースもあります。
アドビイラストレーターの資格は実務試験ですので、実際の現場を意識しながらスキル定着が図れる内容になっています。クリエイティブ業界へ就職する人も実務で使用している人も、イラストレーターの資格を取得しスキルを証明することで、クリエイティブ業界への就職やキャリアアップにつなげられるでしょう。
イラストレーターの資格を取得する5つのメリット
Webデザイナーやグラフィックデザイナー、イラストレーターなどの職種にとっては、アドビイラストレーターは必須のアプリケーションです。クリエイティブ業界で働く人たちにとって、イラストレーター資格は5つのメリットを与えてくれます。
1つ目のメリットは、画像作成の基本やイラスト加工・デザイン変更に関する知識が身につく点です。
2つ目のメリットは、実務での作業効率が格段にアップする点です。イラストレーターの機能をイチから覚えることで、正しいツールの使い方が学べます。ツールの使い方がわかれば作業スピードも上がるでしょう。
3つ目は、就職や転職で有利になる可能性が高くなる点です。クリエイターのスキルを測るのに必要なのはポートフォリオですが、それ以外のアピールポイントとして利用できます。
4つ目は、表現力が上がる点です。デザイン知識とアプリの操作において基礎力が身につきます。イメージを具体化できるようになり、表現力が上がるでしょう。5つ目は、活躍の場が世界に広がる点です。アドビ認定アソシエイトは国際資格なので、日本で取得した資格は世界でも通用します。
資格取得の必要性はどれくらい?
アドビイラストレーターの資格について、取得したほうがいいかを聞いてみました。
【質問】
アドビのイラストレーターの資格を取得すべきだと思いますか?
【回答結果】
思わない:54
思う:46
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39
調査期間:2018年04月17日~2018年04月24日
取得は必要?意見は半々
アンケートの結果、イラストレーター資格は特に必要ないと思っている人のほうが、若干多い結果になりました。
- 講師を目指す人以外は、クリエイターが利用者の中心だと思います。それならば、資格取得の勉強をするよりも、作品を作ってポートフォリオをまとめるほうがキャリアアップには効果的です。(30代/男性/個人事業主・フリーランス)
クリエイティブ関連の仕事なら、やはりポートフォリオのほうが重要なのではないか、という意見が目立ちました。それでは、資格は必要だと答えた人の意見を聞いてみましょう。
- 取得を通じて基本を学べると思いますし、ニーズの多い技術なので学んでおいて損はないと感じます。もちろん仕事で使うには経験が必要ですが。初心者が足がかりにするのにいいかもしれません。(30代/男性/正社員)
取得する分には損になることはなく、就職にも役立つのではないかと考える人は多いようです。
デザインに関係のない職種であれば取得の必要は低いかもしれません。しかし、クリエイティブ関連の職種であれば、しっかり勉強してきたというアピールにもなります。スキルを示すなら、ポートフォリオと一緒に資格も活用すると良いでしょう。
受験の方法や費用は?
Illustrator(R)クリエイター能力認定試験を受けるには、試験会場に直接申し込みをしてから受験者IDを登録します。試験会場の検索と受験者IDの登録は、アドビ認定アソシエイトの公式ページで可能です。会場はパソコンスクールや専門学校で、公式ページには各会場の連絡先も載っています。
まずは、会場に電話をして申し込みの旨を伝えましょう。何らかの事情で受験者IDの事前登録ができない場合は、あらかじめ試験会場に連絡をしておくと、試験当日に会場で登録可能です。試験当日は身分証明証、受験票、受験者IDとパスワードを持参します。会場によっては受験票を発行しない場合がありますので、申し込み時に持ち物を聞いておきましょう。試験が終わると、すぐに結果判定が出ます。試験結果レポートを渡してもらえますので、内容を確認してスキルアップに活かしましょう。無事に合格できた場合は、受験から4週間~6週間後に合格認定証が郵送されます。
受験料は2018年5月現在、税抜きで9,800円です。申し込みをしてから受験できなくなった場合は、受験料の返金はありませんので注意が必要です。支払い方法も会場ごとに異なりますので、申し込みの際に質問してみると良いでしょう。
イラストレーターのスキルアップになる!
イラストレーターの資格は、取得の過程で現状スキルの確認やスキルアップができます。特に、イラストレーターの使い方を学び始めた人、クリエイティブ業界を目指す人にとっては、基礎をイチから学ぶ良い機会になるでしょう。独学での勉強はもちろん必要ですが、資格対策をしっかり行うならパソコンスクールがおすすめです。1回目の試験で合格できるように、イラストレーター実際に操作しながら学習していきましょう。
パソコンスクールアビバでは、基礎から実務でよく使う機能を、一人ひとりのレベルや目的に合わせたカリキュラムで身につけられます。初心者から始めてお仕事などで活躍する方も多いです。また、独自の自己診断ツール「BRIDGE-C」により、今後目指す姿と目指す姿に対する現在位置がデータ化されてわかります。そのデータに基づき、自分では気づかないうちに目指している将来の方向性や、目指す姿に近づくために必要なスキルが分かりますので、「なんとなく」から始めながら将来の方向性を明確にしたい方は、ぜひアビバへ足を運んでみてはいかがでしょうか?
※BRIDGE-Cは入会後のサービスとなります。