絵を描くのが好きな人にとって、デザイナーやイラストレーターは憧れの職業のひとつでしょう。デザイナーやイラストレーターとして働くにはフリーで活動する以外に、ゲーム会社や広告代理店、デザイン事務所などに就職します。一般的には、就職を有利に進めるため資格取得を目指す人は多いものです。では、クリエイター関連の仕事を希望する場合も、イラストレーターやフォトショップの資格を取ることで、就職に有利になるのでしょうか。今回は、イラストレーターの資格や資格取得の有効性について紹介します。
イラストレーターの資格に関する就職のイメージ
イラストレーターの資格取得は、就職しやすくなると思うか、100人に聞いてみました。
【回答結果】
思う:78
思わない:22
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39
調査期間:2018年04月17日~2018年04月24日
資格取得は有効!イラストレーターとして働ける可能性が上がる!
調査の結果、100人中78人もの人が資格取得は就職に有利になると「思う」と答えました。
- 資格はあるに越したことはないと思います。資格取得に向けて勉強することも、就職でプラス材料になると思います。また、最終面接でどちらか一人を選ぶとなったときに、資格を持っている人とそうでない人なら、資格を持っている人のほうが評価されやすいのではないでしょうか。(20代/女性/個人事業主・フリーランス)
取得していれば必ず就職できるわけではないものの、持っていれば評価されやすいと思う人が多いようです。それでは、思わないと思う人の意見を聞いてみましょう。
- ソフトが使えるという証明にはなりますが、イラストレーターに関するような仕事は現場で実績を積むのが重要だと思います。(30代/女性/正社員)
資格を持っているからといって、実力の証明にはならないのではないかという意見でした。
たしかに、クリエイティブ業界は実力や実績が重視される傾向にあります。実際のところ、イラストレーターが資格を取得することに意義はあるのでしょうか。
イラストレーターの資格は就職で有利になる?
デザイナーやイラストレーターは、デザインの知識やアプリを操作するスキルのほかに、想像力や表現力が必要です。クライアントの要望通りに制作する技術もちろん、プラスアルファの創造性や個性を求められるケースもあります。クリエイティブ業界に関連する資格を取得すれば、技術そのものの証明にはなりますが、個性や表現力、チームで仕事をするためのコミュニケーションスキルを証明するものではありません。就職希望先がクリエイティブ業界の場合、資格を持っていれば実務に十分対応できるとは言い切れないでしょう。
一方、クリエイティブ業界以外でも店頭のPOPやチラシを社員が作成したり、プレゼン資料をより見やすくするための専用ソフトを使ったりするケースは少なくありません。イラストレーションに関する業務は一般企業でも増えています。こういった職場では、資格の取得は良いアピール材料になるのではないでしょうか。
イラストレーターの資格って何がある?
クリエイティブ業界を目指す方は、アドビ認定アソシエイトがおすすめです。PhotoshopとIllustratorはアドビの代表的なアプリで、アドビ認定アソシエイトは、試験内容が実際の業務を想定した内容になっているのが特徴です。他にも、Illustrator(R)クリエイター能力認定試験という資格もあります。Illustrator(R)クリエイター能力認定試験の試験内容は、与えられた指示書通りにデザインの修正やイラストを描ける能力があるか問われる内容となっております。
Photoshop(R)クリエイター能力認定試験は、PhotoshopCCとPhotoshopCS6で試験が分かれています。どちらを受けても内容にさほど違いはありません。ただし、CSは2018年5月現在ですでに製品サポートが終了しています。いずれCCへの移行が必要になるので、念頭に置いておきましょう。試験内容は、Photoshopの基本的な操作やツールの使い方、デザインプロジェクト用件の設定などです。ちなみに、試験は2015年6月時点のPhotoshopCCをベースに開発しているとのことです。普段使用しているバージョンとはインターフェースが変わっている可能性がありますので、こちらも覚えておきましょう。
就職で求められるレベルって?
デザイナーやイラストレーターとして就職するには、高いレベルのイラストレーション能力が求められます。PhotoshopやIllustratorの2つは、イラスト作成で頻繁に使用する機能を覚えておきましょう。クリエイターの技術は基本を押さえることで一定レベルまで達します。しかし、それから先はセンスや勘、作品を見たり感じたり、直観的なことも必要になってきます。基本スキルの勉強と同時にポートフォリオをたくさん作って自分の能力をアピールできるようにしておきましょう。
デザイナーやイラストレーターとして働いている人は専門的な学習をしてきた人、転職なら実績のある人が多い傾向にあります。はじめてデザイン系の業種に挑戦する人は、クラウドソーシングでイラストレーション案件に応募してみるのはいかがでしょうか?低単価案件が多いものの、実際にどのような流れで仕事をするのか、自分がどこまでやっていけるのか修行するにはちょうど良い機会と言えるでしょう。
PhotoshopやIllustratorの資格は取っておいたほうがいい
デザイン系の業種に就職するには、これまでの実績が重要です。実務経験がない人は、ポートフォリオをたくさん作っておくようにしましょう。それに加えて、PhotoshopやIllustratorの資格を取得しておくのがおすすめです。イラストレーターとしての感性とスキルがあれば、就職できる確率は上がってきます。アプリの操作は作品のクオリティーに大きく反映してきます。そのためにも、資格を取得してスキルを具体的に証明できるようにしておきましょう。
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