今、「最新の“パソコン”と“スマホ”、どちらが欲しいですか?」と聞かれれば、多くの方が「スマホ!かな。使う頻度高いしなぁ。」と答えるのではないでしょうか。
市場の実態でも、2015年度のパソコンの国内出荷実績は、前年比22.6%減の711万台であり、さらには、2012年度の市場規模と比較してみると、当時の実績1115万台から36.2%もの減少となっています。(一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)の調べ)
販売減少の一因として考えられているのは、スマホによる代替が可能な領域が増えていることです。
特に、SNSを中心としたコミュニケーションや、インターネットによる動画視聴においてはより威力を発揮するスマホを選択するユーザー層が少なくないのが実態です。
「もうパソコンは要らない!スマホで仕事は出来るのでは?」こういった質問が出るのも自然な流れかもしれません。しかし、ビジネスでパソコンを利用する人にとっての回答は『No』です。
パソコンとスマホは得意なことが違う
実際に、パソコン教室に通われている新社会人の方は、『卒論制作ではパソコンを使って、提出をしました。問題なくパソコンは使えると思っていたのですが、入社したら周りのパソコンスキルが高過ぎて、あせりました。』『効率良く仕事を進めるうえでは、パソコンは使えて当たり前のツールなんだと実感。時間のある学生時代にマスターしておけば良かった。。。』と、学生時代にはパーフェクトツールだった、スマホの限界を感じていらっしゃいます。
例えば、パソコンで代表的なオフィスソフトであるWordでは、取引先やお客様宛に送る文書を作成することが求められます。
もちろん、パソコンの機能である「タブ」や「インデント」を用いて見易いレイアウトにすることは必須です。一方で、スマホではアプリのテンプレートを用いて文字を変更した文書を作成することは出来ますが、白紙から必要な文書を作成しようとすると時間が掛かり過ぎます。
また、仕事で一番使われることが多いと言われるExcelでは、大量のデータを集計・分析し、必要な資料を作成することが求められます。操作の速さを含めて、パソコンでは迅速にクォリティの高い資料が出来上がります。スマホのアプリでは、プライベートでの利用を想定したテンプレートの種類は多く、身近に表計算を利用する意味では、スマホの利用価値があると考えられます。
そういった意味では、パソコンで作成した資料をメールで送り、外回り中の上司に方向性の確認してもらう、と言った使い方ではスマホの利用価値が高いかもしれません。
仕事には不可欠なパソコンスキル
更に、オフィスソフトは単体で使うだけではなく、横断的に使うことが殆どです。
ある日は、取引先に案内状をお送りするために、Wordで作成した案内状に、エクセルで管理している顧客データベースの宛先名・住所を差し込み印刷し、ハガキを作成する。またある日は、過去3か月の売上データをエクセルで集計・分析し、加工した表やグラフをパワーポイントに貼り付けて発表資料を作成する。このように複数のオフィスソフトの得意を活かして仕事を進めます。こういった使い方は、今のスマホだと対応は難しいかも知れません。
主に、プライベートで使うスマホは、使い方を習わなくても、何となく触っているうちに必要なことは出来るようになっているという方も多いと思います。パソコンの場合、仕事で必要なレベルになると、そう簡単に使いこなしたりは出来ません。そこが、パソコン離れの一因になっているのかもしれませんが。ただ、難しいからこそパソコンで出来ることは沢山あるのです。時間をかけて勉強すればするほど、できることは増えていき、仕事を効率よく行うことも出来るようになります。
パソコンスキルは、仕事をしていく中で、様々なシーンで役立つことでしょう。今は苦手意識が強くてもポイントを押さえた学び方で、効率よく習得することができます。
これから仕事に就く方も、仕事をもっと効率よく進めたい方も、ワード、エクセル、パワーポイントを学習すれば仕事の効率は格段に上がりますよ!
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