「人工知能(AI)が発達し、人間の知能を超えることで人類に変革をもたらすこと」=「シンギュラリティ」が起こる日は、近い将来の話かもしれません。実際に人工知能(AI)を使ったサービスも少しずつ使われるようになっておりますし、人工知能(AI)を使ったサービスが増えることで今後の日常生活に変化をもたらすことが予想されます。
今回は、人工知能(AI)の発達が進んだ結果、どのような職種がなくなると予想されるかなど、人工知能(AI)の発達による人々の生活への影響について取り上げてみたいと思います。
- シンギュラリティがもたらす変革
- AI時代になくなる仕事
- AI時代を生き抜くためには?
1.シンギュラリティがもたらす変革
ソフトバンク社長の孫正義氏はこのように語っています。
「シンギュラリティは今後30年以内に起こる。人々の生活は大きく変わる。」
シンギュラリティとは、「人工知能(AI)が発達し、人間の知能を超えることで人類に変革をもたらすこと」を指します。これは、人工知能(AI)の権威であるレイ・カーツワイル博士により提唱されたものです。コンピューターの進化が著しく、20年以内にはコンピューター内の神経細胞(ニューロン)の数は人間の脳の数を超え、コンピューターが意識を持つことが可能になると言われています。つまり、機械が人間の脳を超える時がもうすぐやってくるということです。
「人間のIQの平均は100、アインシュタインなど天才と言われる人は200と言われている。30年以内にコンピューターのIQは1万になる」
Googleの子会社であるDeepMindの作ったコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo」が、2017年に世界最強の棋士とされる中国の柯潔(カ・ケツ)九段に勝ったという話は当時ニュースになりました。
どうして勝てたのかは、かなり難しい話になりますが、このように、コンピューターが人間の能力をどんどん超えていくことは今後も想定されますが、なんだか恐ろしい気もします。
コンピューターに人間が支配されてしまうのではないか?と心配したくなるのも無理はありません。実際それを題材にした映画も多く出ていますよね。しかし、全く悲観してはいない著名人も多くいます。むしろシンギュラリティを歓迎しているのです。ホリエモンこと堀江貴文氏は、「AIに仕事を奪われるのではなく、人間がやる必要の無い作業が増えていくのだ」また、東大の中島教授は、「AIは人間を超える」というよりも「人間はAIと合体して、もっとすごくなる」とおっしゃっています。私達がやらなくてもいい仕事をAIにやってもらい、より創造的な仕事に取り組めると考えれば、素晴らしいことなのかもしれません。
いずれにせよ、シンギュラリティが起きた時、人工知能(AI)が私達の生活に大きな影響を与えそうです。将来的にはロボットとともにご飯を食べて、ロボットともに旅行にいき、ロボットとともに生活する「ドラえもんのような時代」が現実のものになるかもしれませんね!
2.AI時代になくなる仕事
前述でも書いたように、AIが開発されていくことによって、私達の生活はとても便利になりそうです。会社でも、人間がやらなければならなかった仕事を機械によって代用することで、より効率的に業務を行うことができます。つまり、今取り組んでいるお仕事の中でなくなっていくものがあることも予想されるということです。
2013年にオックスフォード大学で出された論文では「将来なくなる職業」が発表されました。その中で紹介されていたものを一部紹介します。
将来なくなるとされている職業
- 銀行の融資担当者
- スポーツの審判
- 不動産ブローカー
- レストランの案内係
- 電話オペレーター
- レジ係
- ネイリスト
- パラリーガル、弁護士助手
- ホテルの受付係
- データ入力作業員
- 建設機器のオペレーター
- 訪問販売員、路上新聞売り、露店商人
- 塗装工、壁紙張り職人
あくまで予測なのでここに挙げられている職業が確実になくなるというわけではありませんのでひとまずご安心下さい。では、なにをもとにこの職業が挙げられているのでしょう?
人工知能(AI)の得意なことは、Deep Learningです。Deep Learningとは、膨大な情報を収集して、適切に処理することができる能力のことです。上記に挙げられているものは、そのようなAIの特性が活かせるものが多くあがっています。
それとは逆にAIが不得意な部分もあります。
機械に代替されにくい職業
- レクリエーションセラピスト
- 整備、修理工の第一線監督者
- 医療ソーシャルワーカー
- スポーツトレーナー
- 経営者
- 写真家
- 調達責任者
- 弁護士
- 振付師
- セールスエンジニア
- 小学校教師
- 生地や洋服のパタンナー
- 人事マネージャー
これらの職業は人間の創造的な能力を生かさなければならない仕事が多いように感じます。ただ、この中の職業でもなくならない可能性はゼロとは言い切れません。
あくまで参考程度にみて、自分の今の仕事、やってみたい仕事、興味ある仕事との共通点を探してみるといいかもしれません。
3.AI時代を生き抜くためには?
私達の生活は産業革命がある度に大きく変化してきました。
- 第1次産業革命・・・1700年代にイギリスで起こりました。蒸気機関をきっかけに多くのものを機械化し、農業や林業などの軽工業での作業能率を大幅に上昇させることに成功したのです。
- 第2次産業革命・・・1800年代後半にアメリカとドイツで起こりました。石油と電力を中心に重工業での大量生産を可能にした他、化学技術の発展にも寄与しました。
- 第3次産業革命・・・1900年代後半にコンピューターやICTを利用して、機械の自動化が可能となったことで起こりました。
そして今起きようとしているのが第4次産業革命です。
「インダストリー4.0」とも言われているこの革命は、IoT(Internet of things)というモノのインターネット化がキーワードとなっています。様々なモノがインターネットと繋がることで新しいビジネスモデルが創出され、多くの業界で産業構造が変革するとされています。
ここまで読んでくださった方の中には、変化についていけないのではないか?と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、このような転換点にあるからこそ、今一度自分を見つめ直す機会だと思いませんか?外部環境は日を追うごとに変化していきますし、時代によって求められる仕事も変わってきますが、どれだけ周りが変わったとしても、自分自身がどういうことに興味関心があり、どのようなことにやりがい・喜びを感じるのかは大きく変化しないように思います。
時を経て環境が変わっても、環境に適応しながら自分らしく生きようと思えば、生きていくことができるのです。ただ、自分の求める生き方をするには、やみくもに目先の事だけを意識するのではなく、自己分析をしながら必要な専門知識やスキルを身につけていき、キャリアを広げることが大切になってきます。
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【参照サイト】
「孫正義氏、MWCの基調講演に登場 「2018年にシンギュラリティが現実に」「1兆個のIoTチップを出荷」」
http://ascii.jp/elem/000/001/443/1443828/
「「AlphaGo」という“神”の引退と、人類最強の19歳が見せた涙の意味:現地レポート」
https://wired.jp/2017/05/28/future-of-go-summit-day5/
「東洋経済ONLINE『堀江貴文「AIに仕事を奪われると歎くダサさ」_搾取される側にいる人」たちの残念な発想』」
https://toyokeizai.net/articles/-/219675
シンギュラリティで人類はどうなるのか
https://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/ai/080300003/
「オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925
「今後10~20年の間に消える仕事・残る仕事」
https://eco-notes.com/649
「世界史の窓『産業革命』」
https://www.y-history.net/appendix/wh1101-000.html