キャリアアップにつながる資格の取得は、自身の可能性を大きく広げる手段のひとつです。しかし、資格取得に多くの時間とお金を費やしたにもかかわらず、思い描くようなキャリアアップにつながらなかったということも少なくありません。
そこで、今回はキャリアアップを目指す方のために、資格取得とコストパフォーマンスの考え方や、手軽にキャリアアップにつながるコスパの良い資格を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.コスパを考える
資格取得を目指す理由はそれぞれ異なりますが、その目的は大きく2つに分けることができます。
1つ目は、弁護士や税理士などのように、その資格が無ければ仕事ができない職業を目指しているという理由です。
2つ目は、将来のキャリアアップや自分の可能性を探るためなどの理由です。
例えば弁護士や会計士、医師など独占業務が与えられた資格の仕事をするためには、資格取得を目指す以外の道はないため、多少時間とお金をかけてでも地道に合格を目指すことになります。
一方、目指すキャリアにつなげるために資格取得を目指す場合は、資格取得が絶対条件ではないため、「コストパフォーマンス(コスパ)」という考え方がとても重要になります。資格取得にかかる時間やお金、将来的な活躍度を考慮して、関連する業界・分野の中から適切な資格を選び、効率良く合格を目指す必要があります。
- 時間的なコスパ:資格の取得に要する時間や労力
- 金銭的なコスパ:資格の取得までに要する費用
- 将来的なコスパ:資格の取得で将来的に得られる見返り(=リターン)
2.コスパの良い資格3選
資格取得の難易度や合格するまでにかかる平均的なお金と時間、実用性などを考慮したコスパの良い資格として、次の3つがおすすめです。
- 宅地建物取引士(宅建士)
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 簿記
2-1.宅地建物取引士(宅建士)
宅建士資格は不動産取引に関する国家資格です。個人差はありますが、資格の取得に要する時間は300~400時間が目安となります。試験勉強に専念できる方なら最短2~3か月ほどで取得することも可能ですが、在学中や在職中の方などは半年~1年ほどの期間での取得を目指すのが一般的です。独学で学習する場合は、受験料と参考書や問題集を合わせて2~3万円程度で取得を目指すことができます。
一方、資格スクールなどを利用すると受講するコースによっては10~20万円の費用がかかりますが、独学で学習するよりも効率的に短時間で学習することが可能です。また、定期的に受講することで日々学習する習慣が身につき、試験日までモチベーションを高く維持することができます。
宅建士は、不動産業界以外ではあまり役に立たない資格だと思われることもありますが、実は活躍できる幅が広い汎用性の高い資格としても有名です。例えば住宅ローンや不動産投資を扱う銀行や保険会社などの金融業界でもニーズは高く、最近では規模の大きい一般企業などでも宅建士資格保有者が優遇される傾向にあります。また、宅建士にしかできない不動産取引に関する独占業務もあるため、独立開業を視野に入れることも可能です。
2-2.FP(ファイナンシャルプランナー)
FPは、主に個人や中小企業のためにお金に関するライフプラン(投資、保険、貯蓄、不動産、相続)を作成したり、アドバイスを行ったりする専門家です。国家資格であるFP技能士資格には1級~3級までありますが、ここではキャリアアップを目指す方が多く受験する「2級」「3級」について解説します。
FP3級はFP資格の中で最も難易度の低い資格です。合格に必要な学習時間は30~100時間と言われており、保険や金融商品、税金などの事前知識の有無によって学習時間が大きく変わります。1~3か月程度の学習期間で合格を目指すのが一般的です。
一方、FP2級は合格に必要な学習時間が100~200時間と言われています。FP3級の合格が2級の受験資格にもなっているため、2級の試験はある程度基礎知識のある方でもそれなりの学習時間を要する試験です。大体3か月~半年の学習で合格を目指します。独学の場合は受験料を含めて約1~3万円の費用がかかります。
資格スクールを利用する場合の費用は3~20万円と多少高くなりますが、3級のみのカリキュラムや、2級と3級の両方からその先のAFP資格までの取得を目指すカリキュラムなども含まれている場合があります。独学よりもお金はかかりますが、資格スクールを活用することにより効率的に短時間でポイントを押さえた学習が可能になります。
FP資格保有者は保険会社などの金融業界への就職や転職が有利になります。また、自身の資産運用や将来のマネープランを計画する際にも役に立つ資格として人気です。資格取得までに必要な期間の短さを考慮すれば、コスパの良い資格と言えるでしょう。
2-3.簿記
簿記もコスパの優れた資格の一つです。キャリアアップを目指す方には日商簿記検定の3級、または2級が人気です。合格のために必要な学習時間は、簿記3級で50~100時間、簿記2級で200~250時間と言われています。時間で言えば簿記3級は2~3か月程度、簿記2級は3か月~半年かけて合格を目指すのが一般的です。
資格取得にかかる費用は、独学の場合は主に市販のテキストや問題集を使用すると1万円~2万円です。一方、資格スクールなどを活用する場合は、3級で3万円~5万円、2級で8万円~10万円が目安となります。
簿記の試験は初学者にとっては分かりにくい内容が多いため、資格スクールなどを利用すると効率的に理解度を高めることができ、学習に必要な時間の短縮化を図ることが可能です。
簿記系の資格は、主に経理担当者が取得するイメージがありますが、全てのビジネスパーソンに必要不可欠な知識とも言われます。最近では経理以外の管理部門や営業部門でも簿記の資格が優遇される傾向にあります。特に、経営や営業に携わる方は、売上の数字だけでなく原価や利益まで把握できる能力が仕事の質向上につながることがあります。そのため、簿記の資格は就職や転職の際にも有利に働く資格の一つとなっています。
3.まとめ
いかかでしたでしょうか。手軽にキャリアにつながるコスパの良い資格について確認しました。「宅建士」「FP」「簿記」は、いずれも知名度が高く、将来的な活用度も高い資格です。今回は紹介していない資格の中にもコスパの高い資格はいくつもありますが、資格の取得を検討する際は、取得に要する時間や労力・費用および将来の活用度を考慮して、キャリアにつながる資格を見つけてみてください。
なお、リンクアカデミーが運営する資格スクール「大栄」は、長年蓄積してきた合格ノウハウを活用したカリキュラムと教材で、初学者でも合格に必要な知識を効率よく身につけられるように構成されています。
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