簿記3級は、経理事務をはじめ、企業の経営活動を把握するために役立つ資格です。企業外部での経営取引を記録・管理できるスキルを身につけるために、毎回7万人以上の受験者数を維持しています。
簿記の知識がまったくない初学者の場合、簿記と聞くと特別なスキルや専門知識が必要なのではと不安を感じる方もいるでしょう。しかし、簿記3級は初学者からでも合格を目指しやすい資格となっています。今回は、知識ゼロから簿記3級に合格するための2つのコツをご紹介します。
簿記3級に合格する2つのコツとは?
簿記3級に合格するための2つのコツは以下の通りです。
- 学習計画と試験対策を明確にする
- インプットとアウトプットの学習管理をする
それぞれを詳しく解説していきます。
学習計画と試験対策を明確にする
簿記3級は、学習方法によっても異なりますが、通算100時間以上の学習が必要であると言われています。簿記3級試験は年に3回実施されるため、開催日程から逆算して学習を始める必要があります。試験対策を練るために、まずは試験の出題科目と出題範囲を確認しておきましょう。
出題科目:商業簿記
出題範囲:簿記の基礎知識、諸取引の処理、決算、株式会社会計の4つの分野
(参考:日本商工会議所 簿記検定出題区分表)
簿記検定は、出題区分も多いため、知識ゼロの状態から学習する場合は余裕を持った学習期間を設定することをおすすめします。
特に、働きながら、子育てをしながらといった資格学習に割ける時間が限られている方は、1日どれくらい学習できるのかを明確にしておくことで、余裕を持った学習計画を立てやすくなります。
試験対策には、簿記検定に特化したテキストを活用することがおすすめです。特に、初学者の場合はテキスト選びも重要であるため、わかりやすいテキストを選択することを意識しておくとよいでしょう。
インプットとアウトプットの学習管理をする
テキストによるインプットや演習・過去問によるアウトプットのバランスを整えることが重要です。
簿記3級は、テキストを丸暗記していても合格できるとは限りません。テキストを読んで理解するインプットと、計算機を使いながら問題を解くアウトプットを交互に行うことで、脳に知識を定着することができます。
コロンビア大学の研究によると、インプットとアウトプットの効果的な比率は3:7であると言われています。全体の3割はインプット、残り7割はアウトプットに割けるよう学習計画を練りましょう。
簿記3級合格を目指すための学習方法とは?
簿記3級合格を目指すための学習方法としてポピュラーなのは、独学・資格スクールの2つです。
それぞれの特徴を解説します。
独学
簿記3級試験は例年合格率40~50%前後の検定試験です。独学でも十分に合格を目指すことができ、実際に独学で合格している方もたくさんいます。
独学での学習方法はテキストや過去問などを購入し、順次学習を進めていく方法です。学習管理が合格のカギになるので、自己管理が得意な方にはおすすめの方法です。
資格スクール
資格スクールは、予備校などのようにスクールに通って学習する方法です。オンライン講座などを展開しているスクールもあります。資格スクールには知識ゼロの初学者も通学しており、分からない点があっても講師に聞くことができます。試験対策もスクール側が管理してくれ、テキストなどの用意もあるためスムーズに学習を進めることができます。
独学と資格スクールのメリット・デメリットを比較
ここからは独学と資格スクールでの勉強方法のメリット・デメリットを紹介します。
独学のメリット・デメリット
独学での学習方法のメリットは、金銭的な負担が少なく、マイペースに学習を進めていくことができる点です。
独学の場合、必要な費用はテキストや過去問の購入費のみなので、資格スクールに比べると金銭的な負担は少なく済みます。また、自分のペースで学習を進めていくことができるため、環境にとらわれずに学習ができるメリットがあります。
独学のデメリットは、すべて自分で管理する必要がある点です。独学は、テキストの選定から学習管理まで、情報収集から始める必要があるため、初動までの時間がかかりがちです。モチベーション維持や不明な点、疑問点の解消なども自身で行う必要があるため、資格スクールと比較すると挫折しやすくなりがちである点がデメリットだと言えます。
資格スクールのメリット・デメリット
資格スクールのメリットは、独学の際に自身のみで行う必要があった試験対策のための情報収集や学習管理などを任せることができる点にあります。特に、資格スクールは例年簿記3級を受験する生徒を数多く教えているため、試験の傾向や個人別の対策などを熟知しています。学習管理はスクールにゆだねることができるため、モチベーション維持しやすい点もメリットです。
一方、資格スクールのデメリットは金銭的な負担が大きい点です。スクールによっても異なりますが、入学金と受講料を合わせ、最低でも20,000円以上かかる場合がほとんどです。しかし、金銭的な負担をすることで合格への第一歩を踏み出しやすい点もあるので、受講する価値は大いにあります。
まとめ
簿記3級は、初学者でも合格を目指すことが可能な資格です。学習のコツを意識しながら、計画的な学習を進めていきましょう。独学や資格スクールなど、あなたに合わせた学習方法を選択することも大切です。この記事を参考に、学習方法を検討してみて下さい。
なお、リンクアカデミーが運営する資格スクール大栄では、簿記の勉強が初めての方でも計画的に学習を進め、資格取得ができるように独自のテキストとカリキュラムを用意しています。
資格スクール大栄の簿記講座が気になった方は、ぜひ一度資料請求や自宅で受けられる無料体験レッスンをお申し込みください。
【通学・オンラインどちらのレッスンタイプも選べます!】
【詳細ページ】資格スクール大栄の簿記講座の詳細を見る