MOS資格は、正式にはマイクロソフトオフィススペシャリストといいます。
日本では累計440万人以上が受験している人気資格で、日本だけではなく世界でも実施されています。
今回は、MOSの受験方法や難易度、さらにMOSが活かせるおすすめの職種などをご紹介します。
ぜひ、参考にしてみて下さい。
MOSとは?
MOSとは、マイクロソフト社の製品であるWordやExcelなどのスキルや使い方の理解を証明する国際資格です。正式名称はマイクロソフトオフィススペシャリストですが、通称MOS資格として幅広く知られています。
世界でも高いシェア率を誇るマイクロソフト社主催の試験であるため、公的資格ながらもその価値や評価の場は多く、受験者数は累計440万人を突破しています。
MOSはマイクロソフト社製品の利用スキルを客観的に示す指標となり、社会人を含め多くの世代から注目されている資格です。
受験者の約70%を20代以下が占めており、若い世代を中心にチャレンジされている資格です。
MOSの試験概要
ここからは、MOSの試験概要をご紹介します。MOSの受験資格、合格率と難易度について詳しく解説するので、ぜひ受験の参考にしてみて下さい。
受験資格
MOS試験は、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・PowerPointの5つがあります。
更に、バージョン別試験が用意され、Word・Excel・Accessに関してはエキスパート資格とスペシャリスト資格の2種類が用意されています。
受験資格は、年齢・国籍を問わず誰でも受験可能です。受験者が未成年者の場合は保護者の同意が必要となります。
また、再受験の場合は以下のような制限が設けられています。
- 同科目2回目の受験は前回の受験から1日(24時間)待つ必要があります。
- 3回目以降の受験は前回に受験から2日間(48時間)待つ必要があります。
上記以外には試験に関する受験資格の制限はありません。
受験方法
MOS資格の受験方法は以下の2種類があります。
- 全国一斉試験
- 随時試験
それぞれの流れについて確認していきましょう。
全国一斉試験
全国一斉試験は毎月1~2回の試験日が設定されています。
全国の一斉試験会場で受験を行う試験です。
受験の流れは以下の通りです。
- 試験と会場を選択
- 登録者IDの登録
- 受験料の支払い
- 申し込み手続き
- 受験票の郵送・確認
- 試験
※試験内容は随時試験と同じ試験となっています。
受験票には持ち物・試験会場・時間が記載されているため、しっかりと確認し、不備がないようにしておくことが重要です。
随時試験
随時試験は、ほぼ毎日設定された試験会場・試験内容から自由に選択し受験ができる試験です。
受験の流れは以下の通りです。
- 試験の申し込み(試験会場への直接申し込み)
- 登録者IDの登録
- 受験
- 試験結果の配布(受験直後に配布)
MOSの各試験難易度
ここからは、MOSの難易度をご紹介します。
受験者数の多い、Word、Excel、PowerPointを見ていきましょう。
Word
Word試験は、一般レベル(スペシャリスト)と上級者レベル(エキスパート)の2種類の試験が用意されています。
スペシャリスト試験では、
- Word 365&2019
- Word 2016
- Word 2013
の3種類の試験が設定されています。
エキスパート試験では、
- Word 365&2019 エキスパート
- Word 2016 エキスパート
- Word 2013 エキスパートPart1・Part2
の4種類の試験が設定されています。
各試験の合格率は発表されていません。
合格基準も細かくは発表されていませんが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安であるとされています。
Wordスペシャリスト試験は、文字サイズ・フォントの変更や、表の作成・編集、作成文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能の理解が必要とされています。
Wordエキスパート試験では、スタイル機能・目次・索引作成などの長文機能や、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能の理解が必要とされています。
Excel
Excel試験は、一般レベル(スペシャリスト)と上級者レベル(エキスパート)の2種類の試験が用意されています。
スペシャリスト試験では、
- Excel 365&2019
- Excel 2016
- Excel 2013
の3種類の試験が設定されています。
エキスパート試験では、
- Excel 365&2019 エキスパート
- Excel 2016 エキスパート
- Excel 2013 エキスパートPart1・Part2
の4種類の試験が設定されています。
Wordと同じく、各試験の合格率は発表されていません。
合格基準も細かくは発表されていませんが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安であるとされています。
Excelスペシャリスト試験では、数式・基本的な関数作成や、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作の理解が必要であるとされています。
Excelエキスパート試験では、ピボットテーブルなどでのデータ分析や、条件付き書式・入力規則設定、マクロ作成・編集など、Excelでの高度な機能の理解が必要であるとされています。
PowerPoint
PowerPointはスペシャリスト試験のみとなっています。
以下のバージョン試験が実施されているため、チェックしておきましょう。
- PowerPoint 365&2019
- PowerPoint 2016
- PowerPoint 2013
出題範囲は、スライド・配布資料・ノートのマスターや、プレゼンテーションの表示・変更、印刷やスライドショーの設定、スライドの作成などPowerPointの基本的な操作の理解が必要であるとされています。
Word・Excelと同じく、各試験の合格率は発表されていません。
合格基準も細かくは発表されていませんが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安であるとされています。
MOSが活かせる職種とは?
ここからは、MOS資格を活かすことができる職種をご紹介します。
MOS資格はさまざまなビジネスシーンで役立つスキルとなっているため、活かせる資格も幅広くなっています。
オフィスワーカー全般
事務職をはじめとしたオフィスワーカーはPCスキルが必須です。
特に、経理関係などではExcelやAccessは使用頻度の高いソフトであることから、MOS資格の取得で作業の効率化を図ることができるでしょう。
MOSは就職活動にも有利とされ社会人の必要スキルとして合格を目指す方が多い資格です。
オフィスをはじめ様々な企業でマイクロソフト社製品を導入していることが多いため、持っていて損はありません。
営業職
営業職では、日々の売上管理やプレゼンテーションの場などで、ExcelやPowerPoint、Wordといったソフトを使用する機会が多い方もいるでしょう。
MOS資格は、各ソフトのスキルを身につけることができるため、作業の効率化、より高度な使用方法を手にすることが可能です。
営業職のビジネスシーンでも活かすことのできる資格であると言えます。
販売職
販売職は一見無関係に思う方も多いかもしれませんが、店舗の売上管理や在庫管理などでExcelを導入している店舗もあります。
また、新商品の企画やプレゼンテーションの場合には、PowerPointを利用することができます。
マイクロソフト社製品はさまざまなビジネスシーンで活かすことができるため、おすすめの資格です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。MOSはマイクロソフトのオフィス製品の利用スキルを客観的にアピールすることができる、国際的な資格です。マイクロソフト社製品は、様々なビジネスシーンで利用されるため、資格の取得をすることで仕事に活かせる場面も増えるでしょう。
MOS資格は合格率や合格点などの基準の詳細は公表していませんが、おおよその目安は公表されているので、そこを目指すことになります。効率よく学び、問題演習を繰り返すために、パソコンスクールの対策講座を利用することも検討してみましょう。
受験する場合は、受験する試験のバージョンや出題範囲をよく確認し、試験に臨みましょう。
なお、リンクアカデミーが運営するパソコンスクールAVIVA(アビバ)では、模擬問題の演習でしっかりとアウトプットを繰り返すことができるMOS対策講座を用意しています。
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