デザイン・クリエイティブを仕事にしたいと考え、Photoshop(フォトショップ)の勉強を始めた方も多いと思います。「フォトショップを使う仕事と言えば、デザイナー!」というイメージはあるけれど、具体的にフォトショップを使う仕事にどんなものがあるのか知らないという方もいるのではないでしょうか。
今回は、フォトショップを使う仕事にはどんなものがあるのかについて、ご紹介します。
フォトショップとは?
Photoshop(フォトショップ)は、Adobe(アドビ)社が提供するグラフィックソフトで、ラスター画像(ビットマップ画像)を取り扱うのが得意なソフトです。
主に写真の明るさや色味調整、加工や合成といった作業や、取り込んだイラストに彩色する作業などが得意分野となるので、光の加減や天気などで暗くなってしまった写真を明るくしたり、写真に写りこんでしまった不要なものを消したり、複数の写真やイラストを合成したりする場面で使われます。
フォトショップを使う仕事6選
フォトショップを使う仕事の代表的なものを6つご紹介します。
- Webデザイナー
- グラフィックデザイナー
- DTPオペレーター・DTPデザイナー
- フォトグラファー
- レタッチャー
- イラストレーター
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのビジュアルや構成、レイアウトや配色などを決め、必要なロゴやアイコン、バナーなどのパーツを作成する職業です。最近ではビジュアル部分のみだけでなく、WebサイトのコーディングまでをWebデザイナーが担当することが多くなってきています。
Webデザイナーになるために特別な資格などは必要ありませんが、フォトショップなどのグラフィックソフトのスキルだけでなく、クライアントのニーズや課題をヒアリングするコミュニケーション能力や、Webサイトのコーディングに必要なHTMLやCSSの知識・スキルを求められることが多いです。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、広告やパンフレットなどの印刷媒体や商品パッケージ、看板などのデザインを行う職業です。広い意味ではWebデザイナーもグラフィックデザイナーの一種ともいえます。明確な区分などはなく、視覚に訴えかけるものをデザインすること全般が仕事となりうるので、活躍できる領域は非常に広い職業といえます。
グラフィックデザイナーも特に必須の資格があるわけではないので、目指そうと思えば誰でも目指すことができます。また、広告代理店やデザイン事務所、企業の広報などが活躍の場として一般的ですが、フリーランスで活躍している人も多くいます。
DTPオペレーター・DTPデザイナー
DTPオペレーター・DTPデザイナーは、パンフレットや雑誌、書籍やポスターといった紙媒体の印刷物をデザインする職業です。DTPとは、Desk Top Publishingの略で、デザインから印刷用入稿データの作成までをパソコン上で行うことです。DTPデザイナーやDTPオペレーターは、フォトショップのようなグラフィックソフトやレイアウトに強いInDesign(インデザイン)やIllustratorといったソフトを使って紙面のデザイン・編集を行います。
企業によって名称や位置づけは曖昧ですが、DTPオペレーターはデザイナーが作成したイメージやグラフィックをもとに、写真やイラストの配置をしたり、フォントを選択したりし、ひとつのまとまった紙面を完成させ、印刷所で取り扱える入稿用データを作成します。
対してDTPデザイナーは紙面編集前のラフデザインやパーツの作成なども行うことが多く、DTPデザイナーとDTPオペレーターを分けていない企業などでは、DTPオペレーターの仕事内容までDTPデザイナーが兼ねてやるのが主流となっています。
フォトグラファー
フォトグラファーは、Webサイトや広告、雑誌などで使われる写真を撮影する職業です。撮影対象は、人物のこともあれば風景や建物のこともあります。フォトグラファーは、写真を撮影するだけにとどまらず、光の加減や色味の調整、写真に写りこんでしまった不要なものの除去などのレタッチと呼ばれる処理も行います。
写真の撮影技術や構図のセンスなどとともに、レタッチの技術も求められるため、フォトグラファーだからといって写真の技術だけを磨くのはおすすめできません。よく使われるレタッチの技術をはじめとしたフォトショップのスキルは持っていた方がいいでしょう。
レタッチャー
レタッチャーは、クライアントの要望に合わせて写真などの素材を加工・補正(レタッチ)する職業です。クライアントの要望を聞き取るためのコミュニケーション能力とフォトショップをはじめとするグラフィックソフトのスキル、写真やデザインの知識、関係する業界の最新のトレンド情報など、プロのレタッチャーとして働くためには、さまざまなスキルが求められます。
イラストレーター
イラストレーターは、読んで字のごとくイラストを描く職業です。Webサイトや広告、書籍やゲームなど、日常の中でもイラストが使われている場面は数多くあり、活躍できる場は非常に広い職業です。制作会社に勤めたり、フリーランスとして働いたりとさまざまな働き方ができる職業でもあります。
イラストレーターになるために必要な資格などはありませんが、フォトショップやイラストレーターなどのグラフィックソフトのスキルは実務上必要です。
フォトショップを習得するなら講座受講もおすすめ!
今回紹介した仕事は、いずれも実務でフォトショップを活用する場面が多くある職業です。フォトショップを使った仕事をしたい場合、必須資格はありませんが、募集要件でフォトショップを使えるという条件を付けている求人もあるため、キャリアをスタートする前にフォトショップのスキルを身につけるのがいいでしょう。また、最近では、企業の販促部門や宣伝部門においてもクリエイティブソフトでPOPやチラシ等の販促物作成するケースもあるので、一般の職業でも一つの能力として評価されることもあります。
フォトショップを習得するにあたって、独学や書籍、チュートリアルサイトなど、いろいろな学習法がありますが、機能を体系的に効率よく学ぶことができ、より実践的な演習もできるという点で、パソコンスクールなどの講座を受講して学ぶのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。フォトショップを使う仕事を6つご紹介しました。どのような仕事があるのか想像でき、フォトショップのスキルを習得した後の自分の姿がイメージできたでしょうか。デザイン・クリエイティブ業界でキャリアを積みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、リンクアカデミーが運営するパソコンスクールAVIVA(アビバ)では、Photoshopの講座が用意されており、「何のための機能なのか」という根幹の部分から学び、実務で使える知識学習やスキルの習得・定着を図る反復練習を行うことで、効率的にスキルを習得することができるカリキュラムになっています。また、キャリアナビゲーターのサポートにより、挫折することなくスキル習得までやり切ることができる仕組みも用意されています。
アビバのPhotoshopコースに興味がある方は、ぜひ一度資料請求や無料体験をお申し込みください。