Webデザイナーは人気職種ですが、適切に学んで必要なスキルを身につければ、未経験からでも就職してキャリアアップを目指せます。デザイナーの求人条件も経験者優遇が多いものの、なかには「未経験可」としてポテンシャル採用をしている企業もあります。
そこで今回は未経験からWebデザインを学んで仕事にしたい方に向けて、Webデザイナーになるために必要なスキルや学習方法などを具体的に解説します。何から始めればいいか分からない方はぜひ参考になさってください。
1.未経験でWebデザイナーになるために必要な準備
Webデザイン未経験の方は、基本的なスキルを身につける前に準備から入る必要があります。最初に行うべき準備について解説します。
1-1. 必要な機能を備えたパソコンを用意する
Webデザインを行うにはパソコンが必要です。しかも、実際にWebデザインをする際にはデザインだけでなくコーディングやサイト確認などパソコンに負荷がかかる作業を同時進行で行うため、必要なスペックを兼ね備えたパソコンを用意してください。スペックが不足していると、作業中にパソコンがフリーズしたりデータが飛んでしまったりと、深刻なトラブルが発生するリスクがあります。
・CPU:Intel Core i5~
CPUはパソコンの脳みそで、処理能力を決めます。高ければ高いほど重たい処理にも対応できるようになります。一般的なWebデザインなら、Intel Core i5以上あればスムーズに作業できるでしょう。
・メモリ:16GB~
メモリは作業デスクのようなもので、メモリの容量があるほど机が広くなり、さまざまな資料を同時に広げて作業ができます。メモリの容量が不足しているとすぐ机の上がいっぱいになってパンク状態になってしまい、動作が重くなるので要注意です。8GBだと不足することもあるので、16GB以上を目安にしましょう。
・ストレージ:SSD 256GB~
パソコン本体のストレージはHDDではなくSSDのほうが読み書きのスピードが速く、スピーディーに作業できるのでお勧めです。容量は画像データなどをある程度保存できるように、256GB以上を目安にしましょう。足りなくなったら外付けHDDで増設するとリーズナブルです。
・OS:Windows10かiOS最新版(Mac)
WebデザインではWindowsかMacかで悩む人が多いのですが、どちらでも問題ありません。Windowsはコスパがよく、一般ユーザーと同じ環境で動作確認でき、クライアントとの確認もスムーズなのがメリットです。MacはWindowsをインストールでき、プログラミングにも適していて、フォントの数が多くiPhoneユーザーとの親和性が高いのがメリットです。WindowsならWindows10、MacならiOS最新版を選びましょう。
・モニター:デスクトップ20インチ~、ノートパソコン15インチ~
Webデザインの仕事で持ち運ぶ想定ならノートパソコンとなりますが、持ち運ぶ想定がなければデスクトップがオススメです。デザイン作業ではディスプレイサイズが20インチ以上あると快適に作業できます。ノートパソコンでも最低15インチのサイズにして、大きい画面で作業がスムーズに進む環境を用意しましょう。
パソコンのスペック詳細がよく分からない方は、家電量販店で店員さんに聞いてみる、もしくは、すでにパソコンスクールなどに通っている方は、講師やスタッフに相談すると安心です。
1-2. 必要なソフトをそろえる
パソコンが用意できたら、Webデザインに必要なグラフィックソフトであるPhotoshop、Illustrator、HTMLタグを書くのに便利なテキストエディタの3つをそろえます。
グラフィックソフトは無料のものもありますが、Webデザイナーを目指すなら最初の段階からPhotoshopとIllustratorに触れて基礎知識を習得する必要があります。
テキストエディタは最初からパソコンに搭載されているものがありますが、フリーソフトだと「Atom」や「Visual Studio Code」が日本語に対応していて、WindowsとMacの両方で使えるのでおすすめです。
2.未経験からWebデザイナーになるための勉強方法
次に、未経験からWebデザインを学んでWebデザイナーになるために、効率的でおすすめの勉強方法をご紹介します。
2-1. まずはHTMLとCSSを学ぶ
Webデザイン未経験の方なら、まずはWebページに表示する文字や画像などの構造を指定する言語のHTMLと、Webページのレイアウトやデザインなどのスタイルを指定する言語のCSSを学びましょう。
Webサイトの制作は、Webデザインを確定して画像を用意したらコーディングに入り、HTML、CSSなどの言語を用いて、Webサイトをブラウザで表示できるようにしています。このように、Webサイトの制作ではHTMLを作成してからCSSを作成するという流れが一般的なので、HTMLやCSSはWebデザイン初心者でも学んでおきたい言語です。余裕ができたら、アニメーションなどで動きをつけるJavaScriptも学習しておくと、本格的なWebデザインができます。
2-2. いいデザインを真似る
Webデザイン未経験者は特に「見て真似る」ステップが非常に重要です。いいデザインをたくさん見て、感覚的にデザインの良し悪しを理解してから、その裏にあるロジックを学んで自分に落とし込んでいきます。
いいデザインを真似し続けていくと、デザインを分析して自分なりにアウトプットする力がつきます。自分好みのデザインを把握してアウトプットすることで、将来的に独自の強みを持てるようにもなるので、積極的に真似ていきましょう。
2-3. PhotoshopとIllustratorの基本操作を学ぶ
Webデザイン未経験の方はまだデザインソフトの基本操作もままならない状態ですから、Photoshopの基本操作からマスターしていくのがおすすめです。作品制作を通して、いろいろな機能を触ってみて、それぞれの使い方を覚えてください。
同じくIllustratorもWebデザインに欠かせないソフトなので、基本的な操作はできるようにしましょう。簡単なイラスト、ロゴ、マップなどが作成できるレベルまでスキル習得をするのがおすすめです。Illustratorの難関とされるペジェ曲線の操作は後回しでも問題ありません。
3.Webデザイン未経験者の就職に必要なポートフォリオ の作り方
Webデザイン未経験だと業務実績がありませんが、自分の作品をまとめたポートフォリオを就職活動で提示して、スキルや実力をアピールする必要があります。面接を有利にするために必要な3つのポイントを紹介します。
3-1.作品だけでなくプロフィールとスキルも書く
未経験者は経験者に比べてポートフォリオの作品の質が低く、学んだスキルをすべて作品に反映できていないこともあります。ポテンシャル採用してもらえるように、自分のプロフィールや学んだスキルも書いて、人柄や学んだ内容をアピールしましょう。
3-2.少なくても10点以上の作品を載せる
仕事としてのWebデザインが未経験でも、ポートフォリオの作品の数が少ないと面接官にスキルや強みが伝わらず、採用されにくくなってしまいます。架空のWebサイトやプロジェクトを想定した作品でいいので、10点以上の作品をまとめてデザイン力がしっかり伝わるポートフォリオにしましょう。
3-3.志望理由を明確にする
Webデザイナーの面接ではポートフォリオの作品を確認する時間が必要なので、それ以外の情報を伝える時間が限られてしまいます。面接官に必要な情報をきちんと伝えられるように、あらかじめ「なぜWebデザイン未経験でこの会社に応募したのか?」という志望動機を明確にして、端的に答えられるようにしておきましょう。
4.Webデザイン未経験でもデザイナーとしてキャリアアップするには?
Webデザイン未経験でも、こうした準備や勉強、面接対策を行ってWebデザイナーとして就職して、デザイン経験を積みながらキャリアアップを目指せます。
Webデザインの基礎を学び基本的な作業ができるようになったら、プログラミングやディレクション、UI/UXデザインなど、ほかのスキルも幅広く習得していくのがキャリアアップの近道です。複数のスキルがあれば多くの企業から必要とされる人材になり、高い評価を得てキャリアアップの道が拓けていくでしょう。
5.Webデザイン未経験者は独学と通学(スクール)のどちらがいい?
未経験からWebデザインを学ぶ時、独学と通学(スクール)のどちらを選ぶべきか、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて判断基準を解説します。
5-1.独学
本や動画などで独学する方法は、コストを抑えてじっくり学習したい方や、スクールに通学する時間がない方に向いています。ただし、Webデザインに関する不明点があっても自力で解決しなければなりません。モチベーションが保ちにくく、効率的に学習するのが難しいのも難点です。根気強い方であれば乗り越えられるでしょう。
5-2.通学(スクール)
スクールの講座に通う場合は通学時間と授業料がかかり、独学に比べて時間面コストがネックです。ただ、メリハリが生まれてモチベーションを保ちやすく、不明点は講師に質問しながら最近の傾向を押さえた対策ができるので、効率よくWebデザインをマスターしたい方に向いています。
6.まとめ
このように、ポイントを押さえて取り組めばWebデザイン未経験からでもWebデザイナーになれます。未経験というネックを払しょくできるよう、入念な学習と対策を行って転職・就職を成功させましょう。
パソコンスクールAVIVA(アビバ)のWebデザイナーコースは、未経験からでもスムーズにWebデザインを学べる講座が揃っています。Webデザイナーに必要なHTMLとCSSはもちろん、 PhotoshopとIllustratorについても、センスの良いデザインに触れてデザイン力を養いながら学べます。未経験の方から、キャリアアップを必要としている方まで、ニーズに合わせて様々なコースを設けているので、気になる方はぜひご検討ください。
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