MOS資格のスペシャリストとエキスパートの特徴・難易度を徹底比較！

MOSは、マイクロソフトオフィス製品の利用スキルを客観的に証明する国際的な資格です。民間資格ながらも、シェア率の高いマイクロソフト社製品スキルを身につけたいと多くの方が受験し、日本での累計受験者数は460万人を突破しています。

MOSには、スペシャリスト試験とエキスパート試験の2種類の試験が存在することをご存知でしょうか？

今回は、MOSのスペシャリスト・エキスパート試験の特徴や難易度を徹底解説していきますので、受験の参考にしてみて下さい。

MOSとは？

MOSとは、マイクロソフト社製品のスキルを証明する国際的な資格で、正式名称はマイクロソフトオフィススペシャリストといいますが、MOSの名称で呼ばれることがほとんどです。

海外だけでなく、日本でもシェア率の高いマイクロソフト社製品は、オフィスワーカーには欠かせないスキルです。

MOS資格は目に見えない、スキルや知識の証明をすることができるため、20代以下の世代を中心に受験者が増えています。

MOSには2種類の試験がある

MOSは、Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの5つのソフトが独立した試験を持っています。その中でもWord・Excel・Accessに関してはスペシャリスト・エキスパートの2種類の試験が用意されています。

Accessに関してはバージョンの違いであるため、今回はWord・Excelに絞って2種類の試験を見ていきましょう。

スペシャリスト試験とは

スペシャリスト試験とは一般レベルの試験であり、マイクロソフト社製品の基本的なスキルや使用方法が問われます。

あくまでも一般的なスキルであるため、日常的にWord・Excelを利用する方は比較的受験の壁が低いといえるでしょう。

エキスパート試験とは

エキスパート試験とは、上級者レベルの試験であり、マイクロソフト社製品の基本的なスキルに加え、高度なスキルや使用方法が問われます。

日常的にWord・Excelを利用していても知らない機能がある場合も多く、計画的な学習が必要となるでしょう。

スペシャリストとエキスパートを比較してみた

スペシャリスト試験とエキスパート試験を、Word・Excelそれぞれ比較してみました。
項目ごとに分けて比較していきましょう。

出題範囲と難易度

ソフトウェア	スペシャリスト試験	エキスパート試験
Word	・文書の管理 ・文書を検査する ・表やリストの管理 ・参考資料の作成と管理 ・グラフィック要素挿入 ・文書の共同作業の管理	・文書のオプションと設定管理 ・高度な編集機能や書式設定機能 ・ユーザー設定のドキュメント要素作成 ・高度なWord機能の利用
Excel	・ワークシートやブックの管理 ・セルやセル範囲のデータ管理 ・テーブルとテーブルデータ管理 ・数式・関数を使用した演算 ・グラフの管理	・ブックのオプションと設定管理 ・データ管理・書式設定 ・高度な機能を使用した数式およびマクロの作成 ・高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理

※両者とも365&2019バージョンを参考にしています

両者を比較して見てみると、やはりエキスパート試験では高度な内容が問われることが分かります。

大学のレポート作成などで使用する範囲はスペシャリスト試験の内容程度でしょう。
日常的にWord・Excelを使用していても、初めての機能などに出会うかもしれません。

合格率

MOSでは、合格率は一切公表されていません。
そのため、合格率からは難易度を推測することができないのが現状です。

合格基準

MOSでは合格基準の詳細についての公表も行っていません。
しかし、MOSは、1000点満点で550点～850点の範囲が目安であると公表しています。

全ての科目に当てはまるとは限りませんが、参考基準として考えておくと良いでしょう。

どちらの試験を受験するべき？

MOSでは、スペシャリスト試験・エキスパート試験の両方を受験することをおすすめしています。

その理由は、エキスパート試験はスペシャリスト試験のスキルを持っていること前提での試験となっているためです。
それぞれの試験内容は重複しないため、それぞれを受験しておくことでソフトの全体的なスキルとなります。

スペシャリスト試験に合格していなくても、エキスパート試験を受験することはできますが、基礎的な部分も学ぶことができるスペシャリスト試験とあわせての受験をおすすめしています。

応用力スキルを活かすためには、基礎的スキルの習得ありきだということですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。MOSは、国内だけでなく海外でもシェア率の高いマイクロソフト社製品のスキルを証明する国際的な資格です。

特に日本のオフィスワークなど、ビジネスシーンでのマイクロソフト社製品の活用頻度は高く、Word・Excelをはじめとするマイクロソフト社製品のスキルを身につけておくことで、仕事がスムーズに進むという場面にはよく出くわすことでしょう。

スペシャリスト試験とエキスパート試験のどちらを受験するかは、オフィス製品の活用レベルにもよりますが、ビジネスの現場でWord・Excelを活用するためにMOS資格の受験を検討されている方は、ぜひスペシャリスト試験とエキスパート試験のダブル合格を目指してみて下さい。ソフトの総合的なスキルを学ぶことができ、そのスキルの証明ともなります。