2019年の社労士合格者の58.9%が会社員!会社員こそ社労士を目指すべき理由とは?

社労士は企業の重要な経営資源である人について人事労務などの側面から企業を支える役割を担います。最近は、大手企業を中心に「働き方改革」に取り組む企業が増えており、社労士の重要性は増す一方です。そのような中で、社労士は企業に所属して活躍する方法や将来的な独立開業なども選択できるため、現役の会社員にとってキャリアアップを目指せる資格として高い人気があります。

そこで今回は、会社員が社労士を目指すべき理由や年代別の社労士資格の活かし方について詳しく紹介します。キャリアアップのための資格取得を考えている方は、参考にしてみてください。

1.社労士合格者の職業別割合と年齢層

社労士試験は難関な国家試験の一つです。まずは過去10年の社労士試験の実施状況を確認してみましょう。

・社労士試験過去10年間の受験者数・合格者数・合格率

年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2019年度 38,428 2,525 6.6
2018年度 38,427 2,413 6.3
2017年度 38,685 2,613 6.8
2016年度 39,972 1,770 4.4
2015年度 40,712 1,051 2.6
2014年度 44,546 4,156 9.3
2013年度 49,292 2,666 5.4
2012年度 51,960 3,650 7.0
2011年度 53,392 3,855 7.2
2010年度 55,445 4,790 8.6

(厚生労働省発表のデータより作成)

上表は社労士試験の過去10年間の受験者数、合格者数、合格率を表したものです。ここ10年間の傾向として受験申込者数と受験者数は減少傾向ですが、合格者数については実施年度によって上下に推移しています。

過去10年を合格率で比較してみると年度によって差があり、一番低い2015年度は2.6%、一番高い2014年度は9.3%となっています。過去10年間を平均しても毎年5~6%前後しか合格できない難関試験と言えます。

また、社労士試験は総得点と科目ごとの点数の双方で合否判定されますが、科目数が合計8科目と多いので、各科目の足切り点をクリアするために多くの時間や労力も要する試験となっています。

しかし、社労士試験の合格者を職業別内訳で見てみると、会社員など働きながら資格を取得している方が非常に多いことを示すデータがあります。以下は社労士試験合格者を職業別に分類したグラフです。

・社労士試験 合格者の職業別割合
社労士試験合格者の職業別割合
(厚生労働省発表のデータより抜粋)

職業別の合格者割合では会社員が過半数を占める58.9%でトップとなっています。続く第2位は無職の方ですが、第3位は公務員、第4位は団体職員、第5位は自営業と合格者の多くが働きながら資格を取得しているのが特徴です。第6位の役員の方まで含めるとほぼ8割の方が働きながら社労士資格を取得しているということになります。

また、この傾向は社労士試験の合格者を年齢別にまとめたグラフでも表れています。

・社労士試験 合格者の年齢層別割合
社労士試験合格者の年齢層別割合
(厚生労働省発表のデータより抜粋)

年齢層別の合格者を確認しても会社などで中堅として活躍している35歳~49歳までの世代が合格者の過半数近い49.7%を占めており、会社などで働きながら社労士資格を取得している方が多いのが分かります。

このように、社労士は会社員などの社会人として働きながら資格取得を目指す人が多い資格です。これは、会社員などで働いている多くの方がキャリアアップの手段の一つとして社労士資格を選択していることを表しています。

2.社労士は会社員のキャリアアップにおすすめ!

社労士は会社員のキャリアアップにおすすめの資格です。社労士として活用する人事労務の知識は企業活動を支える上でとても重要で、人事部や総務部などの専門部署に限らず会社経営の際にも必ず求められる知識となります。そのため、将来的に会社の役員などを目指す管理職にとっては有効活用できる資格の一つと言えます。

また、社労士は年金や医療保険などの社会保険制度にも精通しているため、将来の私生活でも活用できる知識が身につくというメリットがあります。さらに有資格者のみが報酬を得て行える業務(独占業務)があるため、将来的に独立開業などを目指す方にとってもメリットのある資格です。

このように、社労士資格は会社員のキャリアアップにおすすめです。資格取得後のキャリア形成についても次のような3つの方向性が考えられます。

2-1.社労士が関わる人事などの分野に精通できる

社労士は人事労務などの分野に精通できるため、資格を取得することで人事労務の専門部署である人事部や総務部などへ転職しやすくなります。

また、すでに人事労務に関わる分野で働いている方が部署内で更なるキャリアアップを目指すことも可能です。人事労務に関する知識は会社経営でも重要な知識となるため、将来の人事労務担当の役員候補に名乗りを上げるためのステップアップとして活用することもできます。

2-2.社労士事務所などに転職することで新たなキャリアを開くことができる

社労士の資格を取得すると社労士事務所なども転職先の候補となるため、将来的な独立開業を見据えたキャリア形成が可能です。最近は政府主導の「働き方改革」や新型コロナウィルスの影響により、大企業などを中心に従業員の働き方を見直す動きが活発になっています。そのため、人事労務に精通した社労士の重要性は年々高まっており、企業との顧問契約などを締結できるチャンスも広がっています。

2-3.実務経験があれば社労士として開業ができる

社労士としての実務経験があれば将来的な独立開業も可能です。会社員は企業の中でどれだけ頑張っても見返りに反映されないという意見もあります。そこで、このような思いをされている方にとっては頑張れば頑張るほど成果が目に見えるため独立開業によるキャリアアップもおすすめです。

社労士は企業と顧問契約を締結して人事労務に関するアドバイスをするだけでなく、年金などのスペシャリストとしてコンサルタント業務を行うことも可能です。そのため、最近はFP(ファイナンシャルプランナー)とのダブルライセンスで年金や保険を含めたお金の専門家としてコンサルタント業務を行うという選択肢もあります。

このように、社労士は会社に勤めながら資格を活用できるだけでなく、転職や独立開業なども視野に入れて様々なキャリアアップを図れるため会社員に人気のある資格となっています。

また、国家資格の中で女性の合格者が多い資格としても知られており、会社勤めの女性にとっても資格取得後のキャリアが形成しやすい資格の一つです。そのため、男女を問わず新たなキャリアアップを目指す方に向いた資格となっています。

3.年代別 社労士資格のおすすめ活用法

社労士資格は受験資格さえ満たしていれば、年齢は問わないため、いろいろな年代の方が社労士資格を取得しています。ここでは、資格を取得した年代別に社労士資格の活かし方をご紹介します。

3-1.20代で社労士資格を取得した人におすすめの社労士資格活用法

社会人としてのキャリアを歩み始めたばかり、あるいはこれから社会人になる20代で社労士資格を取得した方は、就職や転職で社労士資格を活用するのが良いでしょう。20代での就職や転職では、他に社労士資格を持っている就活生や転職者は、それほど多くありません。そのため、社労士資格を取得していることは、高く評価されやすく、就転職で有利に働きます。

社労士資格は独占業務があって独立開業も可能な資格ですが、20代ではまだ十分な実務経験を積んでいないことがほとんどなので、社労士としての経験を積むことができる社労士事務所や、社労士の知識を活かすことのできる企業・部署に就職・転職して、社労士の実務経験を積み重ねるのがおすすめです。

3-2.30代で社労士資格を取得した人におすすめの社労士資格活用法

ある程度社会人としての経験を積み重ね、これからのキャリアのためにアクションを起こそうという人が多い30代で社労士資格を取得した方は、これまでの社会人経験を活かし、さらなるキャリアアップのために転職をするのがおすすめです。

20代とは違い、社労士資格に加えて社会人としての経験も備わってきているため、待遇アップを狙った転職で十分アピールポイントになりえます。

また、これまでの社会人生活は営業職で、さまざまな業界で人脈を広げてきたというような方は、社会人経験と豊富な人脈を活かして開業するのも選択肢のひとつです。

3-3.40代以上で社労士資格を取得した人におすすめの社労士資格活用法

社会人の中では中堅以上のポジションになり、管理職となる人も増えてくる40代以上で社労士資格を取得した方は、これまでの社会人生活で築いてきた人脈と経験、貯蓄をもとに独立開業するのがおすすめです。

それまでに築いた人脈の中でも管理職など決定権を持つ同年代が増えているため、若い世代で開業するよりも、人脈から直接仕事につながるケースが少なくありません。また、一般的に若い世代よりも蓄えが豊富なので、開業資金を用意しやすかったり、開業直後で仕事が少ない時期も乗り切りやすかったり、開業に伴うリスクを軽減させることができるのは大きな強みです。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、会社員がキャリアアップを目指す場合におすすめの社労士資格について、会社員が目指すべき理由と年代別の社労士資格の活かし方を説明しました。

社労士は最近の「働き方改革」などによって重要性が増している資格の一つで、取得後のキャリアの面でも、企業内でのステップアップや独立開業など選択肢が多いのが特徴です。そのため、キャリアアップを考えている会社員の方におすすめの資格となっています。

社労士試験は合格率の低い難関試験ですが、合格者の約6割が会社員であり、働きながら試験に合格した人が全体の約8割を占めるというデータは、難関試験に挑む会社員の方にとって心強いデータです。キャリアアップを考えている会社員の方は、社労士資格をその候補の一つとして検討してみてください。

なお、リンクアカデミーが運営する資格スクール大栄では、仕事をしながら社労士資格取得を目指す社会人の方でも、効率的に合格のために必要な知識をインプットし、理解することができるカリキュラム構成となっています。

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