プログラミング言語というものが一体どういう言語なのかを正確に知っていますか?
プログラミングを学ぶ上で基礎となる知識ですが、実はよくわからないという人は少なくありません。
自然言語との違いは一体何なのか、プログラミング言語にはどんな種類があるのかがわかれば、プログラミング言語を使ってプログラムを作成するときの役に立つことは間違いないでしょう。そこで、プログラミングに興味のある人を対象に、プログラミング言語の講座として、言語の基礎について解説していきます。
プログラミング基礎講座
1.プログラミング言語と自然言語の違いとは?
プログラミング言語と自然言語の明白な違いは、その目的にあります。
自然言語は人が話すための言葉ですが、プログラミング言語は機械語とも呼ばれ、コンピューター上で使われるのが一般的です。
そのため、プログラミング言語と自然言語は全く異なる言語であると認識しておいたほうがいいでしょう。
また、目的だけではなく、それぞれの特徴も異なります。例えば、自然言語の場合、正しい文法というのは存在するものの、それが話し言葉になると主語と動詞が入れ替わったり、主語を省いたり、といったさまざまな表現が使われるものです。しかし、よほど崩れた言い回しというわけではないのなら、大抵の場合は相手に言いたいことが伝わります。
一方で、プログラミング言語はこのような特徴を持ち合わせていません。なぜなら、機械語の場合は、コンピューターに指示を出すためのルールや文法を徹底的に守って記述する必要があるためです。自然言語の話し言葉のように、一部を抜いたり、順番を変えたり、といった独自の言い回しにしてしまうとプログラムは動作しません。
プログラミング言語ではルールに沿って話すのが鉄則というわけです。これからプログラミング言語を覚えるのなら、アバウトに覚えようとするのではなく、一語一句間違わずに習得する必要があることを頭に入れておきましょう。
2.多種多様なプログラミング言語
プログラミング基礎講座の2つ目のポイントは、プログラミング言語の種類です。
プログラミング初心者であってもC言語やJavaなどといった言語の名前を耳にしたことはあるかもしれませんが、それ以前に大きく分けて2つの言語の種類というものがあります。
1つは低水準言語、そしてももう1つは高水準言語です。低水準言語は機械寄りのプログラミング言語のことですが、スクールで学んだり、仕事で使用したりすることが多いのは高水準言語のほうになります。先ほども取り上げたC言語やJavaを始め、RubyやPerl、PHP、それからHTMLやCSSなどが高水準言語に該当します。
同じ高水準言語とはいっても、その言語の内容やルール、使い道は大きく異なるので覚えておきましょう。プログラミング言語の種類によってどんなプログラミングが作れるのかは違います。言語の種類によって習得のための難易度も違ってはくるものの、高水準言語は人間の言葉に近くできているため、比較的わかりやすいのが特徴です。対して低水準言語はコンピューターに理解しやすいような言語であるため、人間の言葉とはかけ離れています。
このように、プログラミング言語のなかでもその特徴は多種多様であることは覚えておくといいでしょう。
成果物によってプログラミング言語が違うって知っていた?
成果物によって対応するプログラミング言語というものは異なってきます。しかし、目的によって使用するプログラミング言語が異なるという事実は、一体どれくらいの人が認知しているものなのでしょうか?アンケートで調査してみました。
【質問】
Webサイトやアプリ開発、データベース構築など、
目的によって使うプログラミング言語が違うことを知っていますか?
【回答結果】
知っている : 51
知らない : 49
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39
調査期間:2018年01月19日~2018年01月26日
知っている人と知らない人がほぼ半々!
成果物によって使用するプログラミング言語を使用することを知っていた人は100人中51人、知らなかった人は100人中49人という僅差の結果になりました。
- プログラミング言語の本を読んで違いを知りました。(20代/女性/パート・アルバイト)
- テレビでプログラミング言語を特集した番組が放送されているのを見て、
プログラミング言語には様々な種類があることを知りました。(30代/女性/パート・アルバイト) - Javaやc+、c++、ルビー、ホットスープなどそれぞれを触ったことがあるから。(30代/男性/無職)
プログラミング言語の役割の違いについて知ったきっかけは人によって異なるようです。
勉強や調べものをして知った人もいれば、テレビで放送されているのを機に知った人もいることがわかりました。プログラミング言語を実際に使ってみて知ったという人はごく少数であることがうかがえます。
- プログラミング言語についてはあまり詳しくないので、知りませんでした。(30代/男性/正社員)
- プログラミング言語というのを知らないから。(20代/女性/学生)
- あまり興味がなく、知りません。(30代/男性/正社員)
一方で違いについて知らなかったという人は、プログラミング言語に詳しくなかったり、そもそもプログラミング言語が何なのか知らなかったりする人が殆どのようです。また、プログラミング言語に興味がないことを理由に挙げている人も複数いました。興味が持てなければ、プログラミング言語の違いについてもよくわからないままなのかもしれません。
調査の結果、意見はほぼ半数に分かれました。
結果を見る限りでは、プログラミング言語の役割の違いを認識しているのはおよそ50%であると考えるべきだと言えそうです。では、各プログラミング言語は具体的にどんなときに使われるものなのかを、次の段落で具体的に見ていきましょう。
3.各プログラミング言語を使うのはどんなとき?
基礎講座としてプログラミング言語についての知識を深めたいのなら、プログラミング言語の用途について知っておきましょう。
先述したように、プログラミング言語によってどんなプログラムの制作に対応しているのかは違います。
特定のプログラムを作成したいと考えているのなら、対応する言語を習得することを意識しましょう。
たとえば、Webサイト制作がしたいのなら基本となるのはHTMLやCSSという言語です。独自性のある動きをつけたWebサイト制作のためには、JavaScriptやPHPという言語を活用できるでしょう。
続いて、Webアプリやゲーム、ソフトウェア開発に欠かせないのがPythonという言語になります。
そして、最もポピュラーであり、一般人でも触れる機会の多いプログラミング言語がJavaです。JavaはPythonと同様にwebアプリやゲームの開発もできますが、そのほかにも、モバイルアプリ開発やシステム開発など、さまざまなプログラムの開発に役立ちます。
このように、作りたいものによって使用するべきプログラミング言語は全く異なります。役割を誤認識して習得することのないように十分に気を付けてください。
プログラミングができると楽しい!習得はスクールで
プログラミング言語はわからない人にとっては、内容が複雑で覚えるのも大変だと感じてしまうものですが、習得さえすれば、パソコンを使ってできることの幅は格段に広がります。ブログのデザインやアプリ開発、独自のシステム開発などさまざまなことができるようになるので、開発に興味がある人にとってはとても楽しいと感じられるのは間違いないでしょう。
独学で習得するには難易度が高いですから、きちんと学びたいのならスクールに通ってみることをおすすめします。必要なプログラミング言語を学んでみて、今後のプログラム作成に役立ててみてはいかがでしょうか。