JavaScriptは、Webプログラミングを学習しようとする人が、HTML/CSSの次に学ぶプログラミング言語として、PHPとともに有名な言語です。
これからWebプログラミングについて学習しようという方の中には、「JavaやPerl、Pythonの方が需要があるのではないか。」と思われるかもしれません。しかし、Webエンジニアとして働くのであれば、JavaScriptを理解できなければ、動的なサイトの作成は難しいほどに、JavaScriptは多くのWebサイトで使用されています。
また、近年ではサーバーサイドプログラムやアプリ、ゲームの開発にもJavaScriptが使えるようになり、その需要は拡大しています。
今回は、JavaScriptの概要と学習するメリットなど、基本的な部分を解説していきます。
JavaScriptとは
JavaScriptは、主にGoogle ChromeやFirefox、SafariやMicrosoft EdgeなどのWebブラウザ上で実行され、Webページに動きを付ける目的で使われることが多いプログラミング言語です。
具体的な例でいうと、ページ内のツリーメニューを展開したり、フォームに入力された文字をリアルタイムでチェックしたり、Webページの動的な部分によく使われています。
また、AjaxやjQueryなど、特定の機能をひとまとめにしたライブラリが数多く提供されており、ライブラリを使えば、Webページの文章や装飾など、デザイン以外の全てのことができると言っても過言でありません。
例えば、オンラインストアで買い物をするとき、商品の在庫数が表示されていたとします。しかし、この在庫数は、注文のたびにオンラインストアの担当者が数値を変更しているわけではありません。実際は、JavaScriptでAjaxを使って、在庫数を管理しているサーバーに情報を要求し、サーバーから返ってきた情報を表示しています。
JavaScriptを学ぶ3つのメリット
JavaScriptは、動きのあるWebサイト構築に重要な技術ですが、サーバーサイドプログラムやスマホアプリ、ゲームの開発も可能になったことから、学習するメリットが大きくなっています。
- フロントエンド・サーバーサイドを問わず開発が可能
- スマホアプリやゲームの開発で需要増
- 初心者でも学びやすい
フロントエンド・サーバーサイドを問わず開発が可能
一般的に、ユーザーが見て操作する部分をフロントエンド、ユーザーの目に見えないサーバーで実行されている部分をサーバーサイドと呼びます。
つまり、フロントエンドプログラムとはWebブラウザが処理するHTMLやCSS、JavaScriptのプログラムのことを指し、サーバーサイドプログラムはWebブラウザからの要求に応答したり、データベースにアクセスしたりする、サーバー上で実行されるプログラムを指します。
JavaScriptは従来、主にフロントエンドの開発に使用されていました。しかし現在では、サーバーサイドでJavaScriptを実行できるNode.jsという環境を利用することができます。
そのため、従来JavaやPHP、Perlなどのプログラミング言語で開発されていたサーバーサイドプログラムの開発も、JavaScriptの学習を進めることで可能になっています。
アプリやゲームの開発で需要増
最近では、HTML5/CSSとJavaScriptで実装するタイプのハイブリッドアプリと呼ばれるアプリを開発するための「React Native」や「Cordova」といったプラットフォームを利用できるようになっています。アプリ開発で有名なiOS用のX-CodeやAndroid用のAndroid Studioと違い、1つのコードでiOSもAndroidも両方に対応しているアプリを作成することができます。
iOS専用アプリとAndroid専用アプリを別々に開発するのに比べ、ハイブリッドアプリを開発する方が複数のプログラミング言語を習得する必要がなかったり、開発コストが低く抑えられたりと、メリットが多いため、ハイブリッドアプリの開発需要は高まっています。
また、ゲームアプリやブラウザ上で遊ぶWebゲームにおいても、JavaScriptを利用したものが増えてきており、ハイブリッドアプリと同様に、需要が高まっています。
初心者でも学びやすい
JavaScriptでやれることや世間的な需要が増えてきた以外にも、JavaScriptを学ぶにあたってのハードルという面でもメリットがあります。
JavaScriptは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語のため、JavaやPythonなどの言語ようにパソコン上で動かすために必要なコンパイル処理がいらず、Webブラウザとメモ帳などのテキストエディタさえあれば、特別な開発環境を必要としないので、プログラミング言語習得でつまずく人が多い開発環境を用意するステップが不要です。
また、コンパイルが不要なため、記述したプログラムの動作検証がすぐに行えます。初心者にとってのハードルが高い「開発環境の準備」と「デバッグする際の手間」がないため、プログラミング言語の学習初心者にとって、取り組みやすいプログラミング言語だと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。JavaScriptの概要と学習するメリットについて、基本的な部分を解説しました。いまやフロントエンドプログラムだけでなく、サーバーサイドプログラムやハイブリッドアプリ、Webゲームも開発できるようになり、その需要は高まっています。
初心者が学習するのに取り組みやすく、習得後に活躍できるだけの需要があるため、IT分野・エンジニアとしてキャリアを積み重ねたいと考えている方や、プログラミング言語を習得してスキルアップを図りたいと考えている方は、JavaScriptの習得を検討してみてはいかがでしょう。
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