ITの進化に伴い、これまでさまざまなプログラミング言語が開発されてきました。Javaは1995年に開発された古い言語ですが、2018年現在でもアプリやWebサービス開発などの分野で使われています。開発から数十年経過しているにも関わらず、なぜ、Javaは広く使用されているのでしょうか。
今回はJavaの人気を探るべく、Javaを学ぶメリットや活用しやすい理由、Javaでできることなどを紹介していきます。
Javaを勉強するメリット
2016年の経済産業省の調査では、日本のIT人材不足は17万人に及ぶとの結果が出ました。ITニーズは今後も高まる傾向にある一方で、政府としてもこの自体を改善するべく、2020年からプログラミングを教育必修科目にすると決定しました。さまざまな分野でAIやIoTの活用を推進しており、ITの活用は今後も加速していくでしょう。
世間的にIT人材不足が叫ばれるなか、プログラミング言語を習得するメリットはさまざまです。
現代ビジネスではプログラムを利用した業務が増加しています。プログラミングについての理解があれば、実務上役立つ点も多いでしょう。プログラミング言語を習得していることで就職や転職が有利になる点も見逃せないメリットです。
なかでも、Javaは汎用性のあるプログラミング言語として知られています。世界的IT企業やビッグデータのフレームワークに採用されているように、世界的に最も人気の高い言語のひとつでもあります。もちろん、日本でも需要は高く、仕事に直結しやすい言語です。学習するプログラミング言語を迷っているなら、Javaを勉強しておいて損はないでしょう。
Javaは言語のなかでも対応できる環境が多いため、使用されやすい
Javaの汎用性の高さは、Java Virtual Machine(JVM)に秘密があります。コンピューターにさまざまな指示を出すには、機械語での命令が必須です。しかし、コンピューターが人の会話を認識できないように、人間にとって機械語は難解でわかりにくいものです。
そこで、最初に人間が理解しやすいプログラミング言語で命令を記述してから、機械語に翻訳する作業を行います。この翻訳作業をコンパイルといい、コンパイルするためのソフトウェアをコンパイラと呼びます。ただ、せっかくコンパイルして生成した実行形式ファイルも、OSが違えば読み込みはできません。
Javaが優れているのは、Java仮想マシン(Java Virtual Machine)があればOSに関係なく実行形式ファイルを実行できる点です。通常、プログラミング言語をコンパイルするとネイティブコードに翻訳されますが、Javaの場合はJava仮想マシンが理解できるように、まずJavaバイナリコードに翻訳されます。JavaバイナリコードはJava仮想マシンに読み込まれ、さらにネイティブコードに変換されてOS上で実行されます。これが、WindowsでもMacでもLinuxでも、Javaプログラムが実行できる理由です。
Javaプログラミングでできることって何?
Javaの汎用性の高さは、さまざまな分野で使用できる言語だからでもあります。アプリ開発やWebサイト、Webサービスの構築、業務系システムの開発、制御系システムの開発など、Javaでできることはたくさんあります。パソコンのデスクトップアプリはもちろん、Androidスマートフォンが普及してからはさらに活用の場が広がりました。WebサイトやWebサービスといえばHTMLやCSS、PHPなどのマークアップ言語やプログラミング言語というイメージがありますが、JavaでプログラミングができればWebサービスの開発も可能です。
企業で使う業務系システムや家電製品の制御系システムなどの開発でもJavaが利用されています。就職するとしてもフリーランスで働くとしても、Javaを習得しておけば仕事の可能性は一気に広がります。習得難易度は高いといわれているものの、プログラマーを目指すならぜひ勉強しておきましょう。
Javaができるなら取り組むべき開発は?
100名の人を対象に、Javaを習得していたら何を開発したいか聞いてみました。
【回答結果】
アプリ:83
Webサービス・システム:17
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39
調査期間:2018年07月09日~2018年07月16日
Javaが使えたらアプリ開発で副収入!?
アンケートの結果、アプリ開発と答えた人が全体の8割もいました。
- プログラミングができるようになれば、副業的にゲームアプリを開発して副収入を得ることもできるから。(30代/女性/専業主婦(主夫))
- 自分好みのゲームを開発したい。不便だな、あったら便利なのにと思っていたことを解消できるものを作って日々快適に過ごしたい。(20代/女性/正社員)
Javaで開発したアプリで副収入を得たい、仕事に役立てたいという回答が目立ちました。それでは、Webサービス・システムの開発をしたいと答えた人たちの意見を聞いてみましょう。
- 業務システムを開発して、仕事の効率を上げたい。社内での評価を上げたい。(20代/女性/個人事業主・フリーランス)
Webサービス・システム開発を行って、業務効率が向上すると考える人もいるようです。
どちらの回答でも、仕事や業務の効率化や収入アップを理由に挙げる人が大半でした。Javaは習得難易度が高い分だけ収入につながるという認識があるようです。
プログラマー志望者には欠かせないプログラミング
Javaは需要の高いプログラミング言語で、さまざまな分野で使われていることがわかりました。世界的に人気も高く、将来海外で働きたいと考えている人にもおすすめです。
Javaでできることはたくさんありますが、一方で習得難易度の高さも見逃せません。プログラミング言語についての知識が全くない場合は、プログラミングの基礎と合わせてJavaを学ぶ必要があります。Javaはしっかり勉強した分だけ仕事に活かしやすい言語です。
先ほども少し触れましたが、IT業界は人材不足の業界です。そのため、初心者からプログラミングを学び、知識を身につけて業務対応できる幅が広げられるようになれば、社内でのキャリアアップはもちろんのこと、就職先も選びやすくなります。
また、プログラミングは身近なものを選んでむやみやたらに学ぶのではなく、目的により使う言語が変わりますので、プログラミングを学んで、将来どのようなことをしたいか、が大事になってきます。例えば、システム開発にしても、どのようなシステムを設計したいか、そしてどのような業務に携わりたいかに応じて扱う言語は変わりますので、プログラミンを始めたい方のなかで、「なんとなく」から始めたい方は「なんとなく」から始められて学びながら将来を明確にできるスクールに通うのがおすすめです。
パソコンスクールアビバを運営するリンクアカデミーでは、受講生の方に対して独自の自己診断サービス(BRIDGE-C)を用いて、一人ひとりが将来どのような姿を目指しているのかをデータ化するだけでなく、そのデータ化されたものに対して、現在まで培ってきた経験も踏まえてどのようなことを重点的に伸ばせばいいのか、現在位置もデータ化されるため、自分に合ったサポートを受けながら、自分のキャリアを広げることができます。
ちなみに、自己診断サービス(BRIDGE-C)とは、行動経済学や心理学に基づく質問に回答するだけで、自分では気づかない強みや弱み、今身につけておきたいビジネススキル(営業企画力・統率力・分析力など)、習得の過程でやる気が持続できるポイントがデータ化されるサービスのことです。BRIDGE-Cはスクールに入会された後に受けていただけるサービスですが、すでに1万2000人(2018年9月時点)の人が利用しています。ぜひ、現在の自分に向き合う機会として、是非一度パソコンスクールアビバへ運んでみてはいかがでしょうか