Javaのプログラミングスキルを上げるには、Javaに関する知識を覚えるだけではなく、たくさんの練習が必要です。ソースコードの記述量と比例して、プログラミングスキルも身につきます。しかし、プログラミングが初めてだと、どのように練習をすればJavaを身につけられるのかわからない人もいることでしょう。そこで今回は、Javaを確実に習得するための練習方法や、練習前に覚えておきたい基本情報などを紹介していきます。
練習前に覚えておくべきプログラミングの基本は?
Javaとは、コンピューターへ命令を出すときに使用するコンパイラ言語です。コンピューターは2進数の機械語だけしか理解できません。一方、人間が2進数の言語を理解するには、膨大な労力がかかります。人間とコンピューターの言語の違いを解決するのが、プログラミング言語を機械語に翻訳するコンパイラ(翻訳ソフト)です。Javaを学ぶなら、Javaで書いたソースコードはコンパイルする必要がある点を覚えておきましょう。
プログラミング習得に向けて覚えておきたい基本用語
- 演算・・・演算は1+1=2のような計算のこと。
- 変数・・・演算による値を常に変えられる数。変数を用いることで複雑な演算の指示が可能になります。
- 条件分岐・・・条件に応じて処理の流れを変える指定のこと。(例:if文)繰り返し処理はループ処理ともいい、for文によって表します。
- 配列変数・・・同じ名前で複数のデータを格納できる変数。実用的なプログラムを開発するときに欠かせない概念です。
- オブジェクト指向・・・オブジェクト指向とはあらゆるものを「モノ」として表す考え方です。クラスはオブジェクトを作成するための設計図にあたる概念で、クラスとオブジェクト指向はセットで覚えるとわかりやすいでしょう。
- アクセス指定子・・・アクセスできる範囲を指定できるメンバ関数。複数のアクセス修飾子を使用することで、いろいろなアクセス制限の指定ができます。
基本的な練習方法は?
Javaの基本プログラムを練習するなら、市販の参考書や勉強用サイトなどのサンプルコードを使って練習できます。
Javaの説明には必ずといっていいほどサンプルコードの記述があり、そのコードをもとに基本項目の説明を進めていきます。まずは、サンプルコードと同じように自分で記述していき、コンパイルして実行させましょう。
参考書や勉強用サイトが説明する通りの動作をすれば、ソースコードを正しく記述できたことになります。参考書に載っている練習問題を繰り返して解いていくのもおすすめです。失敗したら何が原因なのかを追求して、正確に動作するまで繰り返していきましょう。
Javaの基本的な練習では、とにかく書いて動作させることが重要です。プログラミング言語の知識をただ覚えただけでは、実用的な開発はできません。完全に覚えるまでは書いて動作させる、というサイクルを繰り返していきましょう。手間のかかる方法ではありますが、しっかりとスキルを身につけるには適した方法です。
実践を積みたいのならひたすら独学かスクールに通う
Javaの練習を重ねるなら、独学やスクールなどの方法があります。ただ、初心者がいきなり独学で勉強を始めると、本当にプログラミング技術や知識が身についているのか判断しにくいものです。効果的に練習できているのかわからないまま勉強を続けるのは、上達スピードを遅くしてしまいます。
プログラミング未経験の人は、最初にスクールへ通って体系的に学習したほうが効率的です。Javaの基本知識は何か、どの分野から手を付ければスキルが身に付きやすいのか、事前に計算されたうえで講座が開発されておりますので、独学よりもスキルアップしやすく、プログラミング初心者でも始めやすいと思います。
また、スクールで体系的に学習した後に、一人で実践しながら復習するとプログラミングのスキルを磨くことができます。
Java習得のためにスクールで学習するのはとてもおすすめですが、スクールにいるあいだだけ勉強してもプログラミングは上達しません。スクールで勉強したら自宅で復習をしてみる、次に習う知識は予習しておいて授業で確認をするなど、スクールと独学を組み合わせるのが効果的な勉強方法と言えるでしょう。
経験者が語るJavaの効果的な練習法
Javaプログラミングの経験者に、上達するための効果的な練習方法を聞いてみました。
やっぱり「書いて動かす」のがマストな練習方法
- 入出力を意識したプログラムの作成をすること。画面出力、ファイル出力などで意図した結果を得られるかの確認ができるプログラム作成。後々のデバック技術にもつながります。(40代/女性/正社員)
- とにかく組んでみること。動かしてみること。どのような言語であっても、これが一番だと思います。(40代/女性/専業主婦(主夫))
- 最初は面倒ですが、コードは一から自分で入力したほうがいいと思います。補助ツールはたくさんありますが、まずは手に覚えさせるという意味でベタ打ちをひたすら繰り返すことをおすすめします。(30代/女性/,.個人事業主・フリーランス)
- なるべく薄いjavaの基礎本を一通り行う。次に、リファレンスを見ながら自分が欲しい機能を作ってみる。出来上がった機能を使ってみて、物足りなく感じた部分について細かい機能を追加してみる。継承・ポリモーフィズム等のオブジェクト指向やデザインパターンを学ぶ(20代/男性/正社員)
- 自分のPCに開発環境を作って、自宅でも勉強しながら練習する。会社やスクールだけでは忘れてしまう。(20代/女性/正社員)
【質問】Javaの練習として効果的だと思う方法を教えてください。
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年07月09日~2018年07月16日
練習方法は人によってさまざまですが「とにかくソースコードを書いて動かす」のが大事だという意見が多数でした。少しでも多く反復練習を行うことが大切という声も多いです。Javaを効率的に覚えるなら、地道な努力が必要だと言えるでしょう。
練習を重ねてJavaを習得していこう
今回駆け足で紹介したJavaの基本項目は、Javaのなかでもほんの一部の知識です。より詳しく知りたい人は、専門書を購入して勉強してみましょう。Javaの知識とスキルを深めるには、練習の積み重ねが大切です。Javaは初心者にとって、難易度が高く学びにくい言語でもあります。本気でJavaの習得を目指すなら、本格的にスクールで勉強しましょう。習得には多くの時間を費やすため、少しでも効率的に学習することが大切です。
パソコンスクールアビバでは、受講生の効率的学習をとても大切にしています。
そのために自己診断サービス(BRIDGE-C)を開発し、独自の診断技術を用いて、受講生のやる気維持・向上できるポイントを把握。さらに、BRIDGE-Cにより、今後目指していきたい姿や、目指す姿に対する現在位置もデータ化され、教室スタッフ(キャリアナビゲーター)がそれらのデータやカウンセリングを通じて学習内容とスケジュールを組んでいきますので、目指す姿に着実に近づくことができます!
「初心者から始めて実務レベルまで身に付くJavaプログラミング講座を見る」
【参照ページ】
「アクセス修飾子|Javaコード入門」