リンクアカデミーでは、教室スタッフを「キャリアナビゲーター」と呼んでおり、受講生をサポートし続ける存在としてコーチング型のキャリアスクールを目指しています。キャリアナビゲーターは、ゴールという目標に向かって、その目的に向かい受講生と一緒に走るスポーツのコーチとして位置づけています。そのキャリアナビゲーターが受講生に、どのような関わりを持ってキャリア形成を支援しているのかエピソードを通じてシリーズで紹介していきます。
必要なスキルを習得することで、必要とされる人材に
以前にサービス業を経験されていた方が来校されたことがありました。その方は、ずっと接客業で働いていたのですが、立ち仕事でお客様に応対する仕事を続けるには体力的にもキツいこともあり、念願の事務職に転職することができたそうですが、パソコンが使えないためまともな仕事もさせてもらえず困っていると話をされました。
もともとパソコンが得意ではなかったことから、パソコン作業でわからないところがあると同僚が親切に教えてくれていたそうですが、同じことを何度も聞くうちに教えてもらえなくなってしまい、今ではシュレッダーや、コピー取り、掃除などの雑用係になってしまっているとのことでした。
そんな中でも、頑張って出勤し続けていたある日、「あの人ほんと使えないよね。ていうか、早く辞めればいいのに。給料泥棒だよねぇ」という同僚たちの陰口を聞いてしまったそうです。
ここまで頑張ってきたのに、もうやめたほうが良いのかな。と思うものの、生活のためには辞めるわけにもいかず、自分が変わって同僚たちを見返してやりたいと思い、パソコンスキルを身につけたるためにアビバを訪れたとのことでした。
お話を伺う中で、Excelを中心とした業務を効率的に行うスキルが必要と考え、Excel仕事術という講座をご提案しました。この講座の特長は、職場でよくある上司や先輩、同僚からの依頼に対して、Excelでどのように処理をして効率的な解決をしていくのかを学ぶ内容です。ご本人も納得して頂き、Excelによる実務力をアップしていく方向で学んでいくことになりました。
短期間でスキルを習得したいとの思いを反映して、二か月半でカリキュラムを終える計画でスケジュールを組ませて頂き、ご本人は平日仕事帰りと土日で通学して学習して頂きました。
タイトなスケジュールでしたが、しっかりと通学して頂き、徐々にパソコンスキルを身につけていくうちに、再び今までの業務に戻らせてもらえるようになったそうです。そして、卒業するころには、同僚たちがわからないことを質問してくるまでに上達されました。その後、更にステップアップしたいと簿記の勉強も始められています。
ご本人からは「もしあのとき、あのままパソコンをやらないでいたらストレス感じながら仕事を続けていたと思います。もしくは辞めてしまって事務以外の仕事を我慢しながらやっていたかもしれません。そう思うとあのとき決断して本当によかったです」というお言葉を頂きました。
スキルを修得することで、業務をまわす仕事力も身につけ、周囲から頼られる存在へと成長していました。人は、どんな状況でも本人次第で学ぶことができ、そして状況を変えることができることを実現されてました。これは、私がキャリアナビゲーターとして関わってきた中での原点の一つになるエピソードとなりました。
スキルを修得することは、将来に向けての財産になる
働いている人であれば、日中のほとんどの時間を会社という環境で過ごします。その環境をスキルを身につけることで変化させることができます。スキルを修得することで自分が変わり、そして「周囲との関係性も良好にすることができる」また、「多くの選択肢を持つことができる将来に向けての財産を蓄える」ことだと思います。キャリアナビゲーターとして、一人でも多くの方に将来に向けての財産を取得してもらえるよう、常にその人に合った最適なスキルアップのプランがご提案できるように私自身もスキルを磨き続けていきたいと思います。
PROFILE:藤原みのり(ふじわら みのり)
関東圏を中心にキャリアナビゲーションを経験し、2018年からオンラインにて全国のお客様への案内にも携わっている。これまでに約15,000名のお客様のカウンセリングを経験。
リンクアカデミーが運営する、パソコンスクール アビバ・資格スクール 大栄では、無料カウンセリングや無料体験を実施しています。キャリアアップに向けてのご相談など、お気軽にお申し込みください。