学校卒業後は多くの方が就職をします。大学生活は学業やアルバイトで忙しい方も多いですが、学生の間に資格を取得しておくと、就職活動時に有利になることもあります。つまり、大学時代の時間の使い方がその後の人生に大きく影響するということです。
そこで、この記事では、就職活動にも使える大学生におすすめの人気資格をご紹介します。学業やアルバイトなどの隙間時間を利用して取得できる資格もあるので、興味のある方は参考にしてください。
1. 大学生におすすめ!人気資格ランキング
大学在学中に取得した資格は就職活動で大きな武器となります。例えば、同じような評価を受ける候補者と天秤にかけられた場合、資格を保有していることが大きな決め手となって内定をもらえる可能性が高くなります。
しかし、どのような資格でも就職活動に役立つわけではなく、企業が求めている能力と合致する資格であることが大切です。以下では、企業の求める資格について、難易度・勉強時間・就職での有利さ・汎用性・将来性などの観点からご紹介してきます。
1-1 第1位 TOEIC
英語力は一部の大企業や商社だけで求められる能力ではなく、海外に工場を展開する中小企業や海外との取引があるベンチャー企業などでも必要とされています。そのため、多くの就職先で評価される資格となっており、将来的な転職や独立の際にも役に立つのでおすすめです。
合格率 | 合否判定ではなく点数にて判定(以下目安) 860点以上:ノンネイティブとして十分なコミュニケーションができるレベル 730点以上:どんな状況でも適切なコミュニケーションをとれる素地があるレベル 600点以上:就職などの際に企業が求める英語力の基準となるレベル |
受験資格 | 誰でも受験可能 |
試験日 | 例年1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月(年10回) |
受験料 | 6,490円(2回目以降は割引制度を適用できる場合もあり) |
TOEICは誰でも気軽に受験することができる上、例年10回程度試験が実施されるためチャンスの多い資格です。年に1回か2回しか実施されない資格試験は試験日を最優先にして学習スケジュールを組まなければなりませんが、TOEICは試験が頻繁に実施されているため、他のスケジュールに合わせて勉強することも可能です。
なお、TOEICの平均点は600~620点前後で、英語力を必要とする企業が求める必要最低限のレベルが600点程度となっているため、外資系や商社などの高い英語力を求められる職場以外を希望する場合、このレベルを目標に勉強してみるのもおすすめです。
1-2 第2位 簿記
簿記と聞くと会計事務所や会社の経理部門のみで役立つ専門的な資格というイメージもありますが、最近は営業部門や生産管理・購買などの管理部門だけでない、生産現場などでも簿記知識が必要とされています。
合格率 | 1級:10%前後 2級:20%前後 3級:50%前後 |
受験資格 | 誰でも受験可能 |
試験日 | 1級:6月・11月(年2回) 2級および3級:6月・11月・2月(年3回) 加えて随時ネット試験 |
受験料 | 1級:7,850円 2級:4,720円 3級:2,850円 |
最もメジャーな簿記資格である日本商工会議所の実施する日商簿記は、1級、2級、3級とレベル分けされており、誰でも好きな級を受験することができます。この他に入門レベルとして簿記初級や原価計算初級という試験も実施されていますが、履歴書などに記載したいのは3級または2級からとなります。
なお、1級は会計事務所や上場企業などの経理部署でも歓迎される資格となっていますが、試験の難易度は相当高くなります。そのため、会計や経理などの専門的な部署以外に就職を希望する方は最低3級、余裕があれば2級の取得がおすすめです。
1-3 第3位 FP
FP(ファイナンシャルプランナー)は保険や年金、税金などの幅広い知識を活かしてライフプランなどを提案する資格ですが、これらの知識には企業で仕事をしていく上で必要になる知識が多く含まれます。お金にまつわる総合的な知識を持ち合わせていることを証明できるので、就職・転職や自身の人生設計などにも活かすことができます。
合格率 | 1級:10%前後 2級:20%前後 3級:40%前後 |
受験資格 | 3級は基本的に誰でも受験可能。 2級以上は3級の合格や実務経験などの受験資格が必要 |
試験日 | 基本的に全ての級で5月・9月・1月の年3回学科試験を実施。 実技試験は試験の実施団体や試験科目によって異なる |
受験料 | 1級:8,900円 2級:8,700円 3級:6,000円 |
FP資格には国家資格であるFP技能士1~3級のほかに、民間資格であるCFPやAFPという資格も存在します。保険や証券を扱う金融機関などで勤務する場合は民間資格のCFPやAFPが必要になることもありますが、この両資格は年会費や継続教育の受講料として維持コストなどもかかります。
そのため、就職活動の段階で取得する資格は国家資格である1~3級のFP技能士がおすすめです。FP技能士の資格は保険や金融商品、税金などの様々な知識が問われるため、難易度が高いと思われることもありますが、中でも3級は初歩的な知識が問われる試験となっているため、気軽に勉強しやすいのが特徴です。
興味のある方は、まずFP技能士3級から勉強し、自分に合うと判断すれば2級へとステップアップすることも可能です。
1-4 第4位 宅建
宅建(宅地建物取引士)は、不動産取引の際の重要事項の説明など資格保有者しかできない業務があるため、不動産業などで重宝される資格です。しかし最近は不動産を所有している金融機関や一般企業でも評価されているので、就職で有利になる資格としても人気が高く、将来的な独立開業を見据えることも可能です。
合格率 | 15%前後 |
受験資格 | 誰でも受験可能 |
試験日 | 10月の第3日曜日(年1回) |
受験料 | 7,000円 |
宅建は誰でも受験することのできる資格試験ですが、受験者のおよそ15%前後しか合格できない難関資格です。また、合格するために必要な目安の勉強時間は300時間前後で、年に1度しか受験のチャンスがないことからも、合格するためには万全の受験対策が必要になります。
そのため、コストはかかりますが、資格スクールなどを活用すると効率良く合格に近づける場合もあります。勉強方法の選択が合否を大きく左右する資格の一つです。
1-5 第5位 MOS
MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストで、ワードやエクセル、パワーポイントなどの業務に必要な基本ソフトを使いこなせることを証明する資格です。パソコンスキルは今や社会人に必須の能力となっており、仕事をする上での大前提とも言えるため、スマートフォン世代の大学生にもおすすめです。
合格率 | 非公表 |
受験資格 | 誰でも受験可能 |
試験日 | 全国一斉試験は毎月1~2回(随時試験はほぼ毎日) |
受験料 | 一般レベル:一科目10,780円(学割8,580円) 上級レベル:一科目12,980円(学割10,780円) |
MOS資格の合格率は非公表ですが、通常のスペシャリストで80%前後、難易度の高いエキスパートでも60%前後となります。
試験は全国一斉試験が毎月1~2回、パソコンスクールなどで開催される随時試験はほぼ毎日実施されているため、これまでご紹介してきた資格と比べても時間や労力をかけずに取得しやすいのも特徴です。
ただし、最近はパソコンスキルがあって当然との見方をする企業も少なくないため、この資格を保有していることで就職が必ずしも有利になるわけではありません。しかし、数少ない試験や面接で採用を決めなければならない企業にとっては重要な判断材料となることもあるため、学割が活用できるタイミングで資格取得をするかどうかの検討を行うことが大切です。
2 まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事では、就職にも使える大学生におすすめの人気資格ランキングについてご紹介しました。資格取得は就職などで有利になるというメリットがある反面、大切な時間を勉強などの試験対策に費やさなければならない点がデメリットになります。そのため、どの資格が自分の役に立つかをよく考えてから、資格取得の判断を行うことが重要です。
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