Javaを習得するには、コンピューターやネットワークなどの幅広い知識が必要です。どの分野においても学習は基礎から始めますが、Javaにおいてはプログラミング全体の知識も基礎と言えるでしょう。では、初心者がJavaを習得するために覚えておきたい基礎知識とは何でしょうか?今回は、プログラミング言語としてのJavaの特性や、Javaの学習に適した環境など、学習する前に知っておきたい情報を取り上げてみました。
まずはJavaとは何かを知る
普段から使っているアプリケーションやソフトウェアはプログラミング言語によって構成されています。Javaとはプログラミング言語のひとつです。プログラミング言語にはコンパイラ言語とスクリプト言語の2種類があり、Javaはコンパイラ言語に分類されます。
プログラミング言語はコンピューターに命令を出すのが仕事で、コンパイラ言語は機械語に翻訳する必要のある言語です。まず「人間が理解できる言語=コンパイラ言語・プログラミング言語」でコンピューターへの命令を記述します。作成したプログラムは機械語に翻訳して、初めてコンピューターが命令を実行できるようになります。
Javaの特徴は、OSに依存せずに動作する点です。Javaプログラムは一度Javaバイナリコードに変換され、Java仮想マシンに読み込まれます。そこからは、ネイティブコードに変換してコンピューターに命令を出します。ほかのプログラミング言語より一手間かかっていますが、このおかげでOSに依存しない動作が可能です。記述ルールはひとつのミスも許さないほど厳格ですが、大規模開発においては大変なメリットです。汎用性の高さとプログラミングに求められる正確性が、日本や世界におけるJavaの人気につながっています。
プログラミングに必要な開発環境の準備
学習を始める前に、まずはJavaのプログラミングに必要な開発環境を整えていきましょう。ソースコードを記述するだけなら、エディタとコンパイラがあれば十分です。特に、Javaのソースコードを覚える過程では高機能な開発環境を整えるより、コンパイルからファイル実行までをマニュアルで行ったほうがエラーの対処法が身につきやすいです。ただ、ある程度Javaを習得したら、ソースコードの記述からコンパイル、デバック、実行までを行える統合開発環境があったほうが、より効率的に開発が進みます。
統合開発環境で有名なのはEclipseです。Eclipseを使うには、まずJavaの開発環境を整えていく必要があります。JDK(Java SE Development Kit)という開発環境を専用ページからダウンロードして、パソコンにインストールしましょう。次に、EclipseのページからEclipseをダウンロードして、パソコンにインストールします。メニューは英語ですが、Pleiadesというプラグインを導入すると日本語化できます。Eclipseはほかのプログラミング言語にも対応しているので、複数の言語を使用するプログラマーには便利なツールです。
スクール選びやリサーチも大切な準備
Javaはポピュラーで人気の高い言語ですので、比較的多くのスクールで扱っています。しかし、正しい知識と経験を積み重ねていくなら、どのスクールに通うかはとても重要です。スクールの規模や受講時間数、受講スタイル、使用OSやソフトウェアなど、学習に必要な情報はしっかりリサーチするようにしましょう。Javaの上達は勉強時間や経験と比例します。将来、プログラマーとしての仕事を考えているのなら、就業サポートがあり、本格的に学べるスクールがおすすめです。
そのほか、通学可能な範囲にスクールがあるか、授業の時間帯はいつか、費用はどの程度かかるのか、についても注意しましょう。距離や時間の問題で通学できなくなると、そこで学習がストップしてしまいます。せっかくお金をかけて学習するのなら、通い続けられるかどうかも大切です。通いたいスクールの目星をつけるため、資料請求をする方も多いと思いますが、スクール見学をしたりして授業の様子をチェックすると、実際に通うイメージがしやすいので、とてもおすすめです。
ほかにも忘れてはならない準備はある?
Javaを勉強するために必要な準備は何か、プログラミング経験者に聞いてみました。
Javaの勉強前にプログラミングの基礎を知っておく
- 「hello world」のように簡単なプログラミングが組めて、出力した際に自分が書いたプログラムがちゃんと動いているか確認していくこと、それをコツコツと積み上げていくことが大切だと思います。(20代/男性/無職)
- Javaの元になっているC言語を身につけることです。(30代/男性/正社員)
- 機械は細かく指示をしないと動かないと知っておくこと。人間相手のように察してくれることを期待すると、全く違う結果を生み出してしまう。(20代/女性/専業主婦(主夫))
- 自分で基礎知識をネットで調べるほか、Oracle社が提供している認定試験の概要を見ることが大切だと思います。(20代/男性/派遣社員)
- オブジェクト指向プログラミングの考え方を知っておくこと。(50代/男性/個人事業主・フリーランス)
【質問】
Javaを勉強するための事前準備として、何が大切だと思いますか?
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年07月09日~2018年07月16日
Javaを勉強する前に、プログラミングの基礎を理解する重要性を説く声が多数見受けられました。Javaは構文やルールだけを覚えれば使えるわけではなく、コンピューターに関する幅広い知識が必要です。コンピューターの特性を知らないと、実践的なプログラムは組めません。Javaの習得にはさまざまな勉強が必要だと言えるでしょう。
基礎から学べる環境をきちんと整えよう
Javaを実践的に学習するなら、Javaの基礎知識を見につけて開発環境を整えましょう。ソースコードの記述、コンパイル、デバック、実行のサイクルを繰り返していけば、少しずつJavaを習得できるでしょう。しかし、プログラミングが全くの初めて、又は独学は挫折しそうで不安という人はスクール通学が向いています。Javaは習得難易度の高いプログラミング言語ですので、スクールで体系的に学習するほうが効果的です。
パソコンスクールアビバでは、自己診断サービス(BRIDGE-C)を利用し、あなたのやる気を向上させるポイントを知ることができます。さらに、今後目指していきたい姿や、目指す姿に対する現在位置もデータ化され、教室スタッフ(キャリアナビゲーター)がそれらのデータやカウンセリングを通じて学習内容とスケジュールを組んでいきますので、目指す姿に着実に近づくことができます。
あくまでBRIDGE-Cはサポートの一例ですが、アビバではスキル習得にとどまらず、目指す姿の実現に向けたサポートを行いますので、就職・転職をお考えでプログラミングを始めようかと迷っている方はぜひ、アビバへ足を運んでみてはいかがでしょうか?
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【参照ページ】
https://www.nttpc.co.jp/yougo/コンパイル.html
http://www.itmedia.co.jp/im/articles/1111/07/news135.html
http://www.atmarkit.co.jp/icd/root/74/5784674.html
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/article/Keyword/20070205/260799/