コロナ禍による雇用不安の対策として、企業から重宝される人材になることを目的に資格取得を検討する方が増えています。しかし、ビジネス系の資格は種類も多いので、どれを取得すればよいのかわからない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、コロナ禍で注目される資格ランキングを学生・若手社会人別にまとめています。また、若手社会人でも資格を取得すべき理由、テレワークや在宅ワークで役立つ資格、関連記事についてもご紹介するので、学生や若手社会人の方は参考にしてみてください。
1 学生におすすめの資格ランキング
取得したい資格が社会的に評価の高い難関資格であっても、自身の就職活動時または就職後の業務に役に立たなければ本末転倒です。そのため、学生が資格を選ぶ際は、今後目指す業界・業種で必要な専門資格を探すだけでなく、ビジネスマンとしての一般教養を習得できる資格を検討することも大切になります。
以下は、「学生におすすめの資格ランキング」の一部を抜粋した内容です。TOEICや簿記など就職活動時にアピールできる資格がランキング上位に挙がっています。
1-1 1位 TOEIC
TOEICとは、国際的な英語のコミュニケーション能力を世界共通の基準で判定するテストです。グローバル化が進む中、各企業は英語のコミュニケーション力のある人材を求めています。そのため、学生のうちにTOEICで一定以上のスコアを取っておくと、それが就職活動の際のアピール材料になります。
また、企業の就職後も海外赴任をするときや海外企業の取引先と仕事をする際、英語のコミュニケーション力が求められるため、TOEICが評価されるケースは多くあります。
1-2 2位 MOS
MOSとは、ワード、エクセル、パワーポイントなどの事務系ソフトを使用できるスキルがあることを証明する資格です。企業に就職すればパソコンを使用して書類作成や連絡業務を行うケースが多いので、ビジネスパーソンにとってオフィスソフトを使いこなすスキルは必須となっています。
MOSを取得しておくと、基本的なパソコンスキルがあることを証明できるため、就職活動時はもちろん、就職してから業務を行う際にも役立ちます。
1-3 3位 簿記
簿記とは、企業活動で発生した収支を帳簿に記録する作業のことで、それに関連する能力の存在を証明するのが簿記資格です。
簿記資格を取得すると、各企業の決算書類の内容を把握できるようになります。そのため、就職活動の際、応募予定の企業の状況を見極める際に役立ちます。また、簿記の知識を身につけることで、基本的な経理の仕事内容が理解できるようになり、就職後に経理の仕事を担当することになった際にも簿記資格を活かせます。
資格の詳細については「学生におすすめの資格ランキング」の記事でご確認ください。
2 若手社会人におすすめの資格ランキング
最近は副業解禁やダブルワークの定着化を受けて働き方が多様化しています。さらに新型コロナウイルスの影響で雇用不安が広がっている業種・業界もあるため、新たな分野にチャレンジするべく資格取得を目指す動きも広がっています。
以下は、「社会人におすすめの資格ランキング」の一部を抜粋したものです。収入アップやキャリアアップにつながりやすく、転職活動にも役立ちやすい資格がランキング上位に入っています。
2-1 1位 FP
FPとは、資産運用、年金、保険、住宅ローンなど、人々のお金に関する問題に対し、アドバイスをして解決をはかることができる専門的資格です。銀行、証券会社、保険会社などの金融業界や不動産業界では、FPに関する知識が必要とされる機会も多いのが特徴です。有資格者は重宝されるので、収入アップやキャリアアップにつながりやすくなります。
2-2 2位 宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産の売買や賃貸の仲介業務に携わる際に必要となる資格です。不動産業を行う際、1店舗5人に1人以上宅地建物取引士を置かなければなりません。そのため、不動産業界への就職決定後にも、宅地建物取引士の資格取得を推奨されることが多くあります。また、取得することで、収入アップやキャリアアップが期待でき、なおかつ不動産業界への転職もしやすくなります。
2-3 3位 社会保険労務士
社会保険労務士とは、社会保険、労務、年金などに関する専門家です。企業の人事部や総務部、コンサルティング関係の企業、社会保険労務士事務所など、活躍の場も多く、キャリアアップの実現や転職に有利となります。また、資格を活かして独立しながら働くことも可能です。
資格の詳細については「社会人におすすめの資格ランキング」の記事でご確認ください。
3 社会人でも資格取得をするべき理由
仕事を行う上で資格取得は必須でないケースもあります。しかし、コロナ禍により、各企業の業績が悪化して雇用不安の状況におかれている中、以下のような理由で社会人による資格取得の重要性も高まっています。
3-1 資格取得で活躍できる職種の幅が広がる
社会人が資格を取得することで、活躍できる職種の幅を広げることができます。士業と呼ばれる職種、理容師や美容師、医師や看護師などの仕事へ就くためには、資格が必要です。そのため、資格を取得して上記のような独占業務の職種にも就けるようにしておけば、コロナ禍による雇用不安の状況の中でも、失業のリスクを少なくできます。
3-2 専門性が評価される
資格取得の過程で、その分野の知識を学ぶことになるため、専門性が身に付きます。特定分野に関する専門性を持つ人材は、各企業から評価されやすいため、収入アップやキャリアップにもつながりやすくなります。また、顧客や取引先の企業からも、専門性があることを理由に、信頼されやすくなります。
3-3 定年を迎えても働き続けやすくなる
社会人が企業勤めをしている場合、いつかは定年を迎えて退職します。コロナ禍による雇用不安の状況にあると、定年後に再就職するのも難しくなります。しかし、資格があることで再就職ができたり、独立して仕事をしたりできます。そのため、資格を取得しておけば、定年を迎えても働き続けやすくなります。
4 テレワーク・在宅ワーク・リモートワークでも役立つ資格とは?
新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、三密(密閉、密集、密接)を避けることを国から要請されています。そのため、コロナ禍において、各企業はテレワーク・在宅ワーク・リモートワーク(以下、テレワークと表現)による働き方をするようになりました。
テレワークをする際にも、資格取得の恩恵を受けられるケースがあります。以下の資格を取得しておくと、テレワークをする際に役立ちます。
4-1 Webデザイン
Webデザインとは、サイトの構成やレイアウトを決めてデザインを作ったり、コーディングを行ったりする仕事です。
Webデザインの業務は、ネット上で受注から納品まで行うのが通常であるため、テレワーク向けの仕事になります。Webデザインの資格取得に向けて学習をすすめることで、Webデザインの一般的な知識を幅広く習得していると認めてもらいやすくなります。
4-2 基本情報技術者・応用情報技術者
基本情報技術者は、プログラマーの登竜門資格と言われており、基本的なエンジニアの知識の習得を証明できる資格です。また、応用的なエンジニアの知識の存在を証明できる応用情報技術者の資格まで取得することで、プログラミング関係の仕事を受注しやすくなります。
4-3 Photoshop
Web上の画像編集をする際、Photoshopを使用しますが、そのスキルを証明できるのがPhotoshopの資格です。画像ファイルの作成力や作品の表現力などのスキルをアピールできるため、Web上の画像編集の仕事をする際に役立ちます。
5 まとめ
学生にとっては、就職活動時や就職後の業務で役立つ資格がおすすめです。一方、社会人にとっては、収入やキャリアのアップにつながったり、転職活動に役立ったりする資格がおすすめです。
企業に就職後、社会人が資格を取得することで就ける職種の幅が広がったり、専門性が評価されたりするなどのメリットがあります。また、コロナ禍をきっかけに多くなったテレワークや在宅ワーク、リモートワークでは、IT関連の資格が役立ちます。
各資格ランキングの詳細は、「新型コロナウイルスで高まる資格人気。今注目される資格とは?」「就職活動にも使える!大学生におすすめの人気資格ランキング」の記事で確認できるので、自分に適した資格の取得を検討してみてください。
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